Tuesday, June 6, 2023

山下美夢有が首位で9ホールの決勝ラウンドへ 史上3人目の3週連続V狙う/国内女子ゴルフ

リシャール・ミル・ヨネックスレディス最終日(4日、静岡・朝霧ジャンボリーGC=6687ヤード、パー72)前日サスペンデッドとなった第1ラウンドの残りを行い、ツアー史上3人目の3週連続優勝が懸かる山下美夢有(21)=加賀電子=が再開後の9ホールで5バーディーを奪い、6アンダーの66で首位に立った。同じく66で回ったツアー通算3勝の吉田優利(23)=エプソン、阿部未悠(22)=ミネベアミツミ=も首位に並んだ。 60位タイまでの選手が予選通過となるが、第1ラウンド後に行われる決勝ラウンドには2アンダー、26位タイまでの33人が進むセカンドカットを実施。決勝ラウンドは競技成立を目指して9ホールで行われ、2021年「NEC軽井沢72」以来、ツアー史上8度目の27ホールの短期決戦となった。

中国、日本に半導体輸出管理の撤回訴え

[北京 29日 ロイター] – 中国の王文濤商務相は26日に日本の西村康稔経済産業相と会談した際、半導体輸出管理という「間違ったやり方を正す」よう求めた。中国商務省が29日に声明を出した。 両相はアジア太平洋経済協力会議(APEC)貿易相会合に合わせて会談を開催した。 王氏は、日本が中国の強い反対や業界内の意見を無視したと指摘。日本の行動が経済と貿易の国際規則を「著しく違反した」と批判した。 ただ、「主要な経済・貿易分野で実利的な協力を推進するために日本との連携に前向き」とも表明した。

ウエンツ瑛士 ジャニーズ性加害問題に「被害を訴えてきた人は救済します、という言葉が…」

タレントのウエンツ瑛士(37)が21日放送のフジテレビ系「ワイドナショー」(日曜午前10時)に出演。ジャニーズ事務所の創業者・故ジャニー喜多川氏による性加害問題について私見を述べた。 番組では、ジャニー氏の性加害問題について、藤島ジュリー景子社長が謝罪動画と公式見解を公表したことを取り上げた。 ジュリー社長は元ジャニーズJr.のカウアン・オカモト氏らへの性加害告発について、ジャニー氏が亡くなっており、個別の告発内容が事実かどうかを判断するのは容易ではないとしている。 今後については被害者から相談を受ける外部窓口の設置などの対策、経営改革、社内意識の抜本的改善を表明している。 なお、ジュリー社長は「ヒアリングを受ける人の心理的負荷に注意すべきと外部の専門家から指導を受けた」などを理由に第三者委員会は設置しないとしている。 ウエンツは「第三者委員会を設置しない」という判断について、「事実関係が認定ができなくても、それに対してどこまでそれが会社として調査をするのが、まず誠実さを問われる部分なのかなと思う。それが第三者委員会なのか、何がいいのか専門家の方に任せるしかないと思いますし、すごく難しい部分」と理解を示した。 ただ、その一方で「もちろん言葉を発したくない人もいる。ただ、その中で被害を訴えてきた人は救済します、という言葉が…。被害を訴えることがどれだけ告発した方は大変だったのか…。それを言うのは、自分のキャリアや周りから好奇の目で見られることもそうですし、その方たちに対する思いがもう少しあってもよかったかなって、僕はすごく思いました」と複雑な思いを明かした。

倉科カナ「ねえ、、焼いて!」 デート風ショットにファン興奮「彼氏目線たまらん」

 俳優の倉科カナが、14日までに自身のインスタグラムを更新。焼肉デート風の写真を公開した。  倉科は「ねえ、、焼いて! 焼肉奉行、、大歓迎です。。」とつづり、笑顔で向き合うショットを添えた。  ファンからは「焼きます、焼きます!!一緒に食べましょ」「最高に可愛いです」「焼き肉デートしたいっす」「彼氏目線たまらん」「普段絶対焼かないけど、カナに言われたら焼きまくって食べてる姿ずっと見てる」などの声が寄せられている。

吉田優利がメジャー初優勝、難コース、強風、雨…悪条件乗り越えて栄冠

<国内女子ゴルフツアー:ワールド・サロンパス・カップ◇最終日◇7日◇茨城GC西コース(6780ヤード、パー72)◇賞金総額1億2000万円(優勝2400万円) プロ4年目の吉田優利(23=エプソン)がメジャー初勝利を挙げた。国内ツアー優勝は21年9月のゴルフ5レディース以来、約2年ぶりで通算3勝目。 優勝スコアがオーバーパーとなったのは大会史上初めて。メジャー仕様のコースセッティングに加え、最終日は強風と雨によって難易度がさらにアップした。吉田は出だしの1番パー4でバーディー発進も、6番、9番、10番とボギーをたたいた。12番パー5でこの日2つめのバーディーも、14番でボギー。16番パー4では第2打を右バンカーに入れるピンチも約3メートルの微妙なパーパットをねじ込んでしのいだ。 大会初日は首位と1打差の2位発進。第2日に2位に4打差をつけてトップへ抜け出した。第3日は1度は首位の座を譲ったが、最終的には2位に2打差の首位で終えていた。ホールアウト後に、「緊張感はいまのところない。明日は全選手のなかでいちばんいいプレーをしたい」と意気込んでいた。 昨年は2位が5度あったものの優勝に手が届かなかった。「優勝できなかったからといって、後ろを向く時間も落ち込む時間もないのがプロ」。結果に一喜一憂することなく練習に打ち込んできた。強い精神力と粘りのゴルフで吉田がメジャー初Vを勝ち取った。 ◆吉田優利(よしだ・ゆうり)2000年(平12)4月17日生まれ、千葉県市川市出身。日本ウェルネススポーツ大在学中。父英隆さんの勧めで10歳からゴルフを始め、12歳の時に関東ジュニア優勝。19年秋にプロテストに合格し、20年1月に日本女子プロゴルフ協会入会。子どものころに憧れていた選手は上田桃子とテレサ・ルー。趣味はお菓子づくり。両親と弟、妹。158センチ、58キロ。血液型はO。

矢田亜希子、ジャケットコーデ披露に「入学式ですか?」「おめでとう」の声…長男が4月から高校生

 女優の矢田亜希子が10日までに、自身のインスタグラムを更新し、さわやかなジャケットコーデを公開した。  3月に、長男の中学校の卒業式のため、レギュラー出演しているTBS系「ラヴィット!」(月~金曜・午前8時)の生放送の欠席したことを報告していた矢田。  この日は「晴れてよかった! #春ですね#ジャケットコーデ」と記し、白いフェミニンなブラウスに紺色のパンツスーツ、白いバッグを持ったコーデで笑顔を見せる写真をアップした。  この投稿には、「入学式ですか?」「ジャケットすごく似合ってます」「御入学おめでとうございます」「出来る人オーラ」などのコメントが寄せられた。

62歳・野田聖子氏、息子が中学校に入学「感無量なり」制服ショット公開「選挙ポスター風 笑笑」

 自民党議員の野田聖子氏(62)が9日までに自身のSNSを更新。12歳長男が中学校に入学したことを伝えた。  「入学式 雨男晴女対決!」というタイトルでブログを投稿。「中学校入学式!雨男のムスコさん。晴女の鉄母。小学校卒業式は、雨。ムスコさんの、勝ち~」と卒業式を振り返る。そして「で、本日…ギリ曇り、で、強風。引き分け!」とつづり、曇り空のもとで中学校の入学式に出席したことを報告した。「これからいろいろあるだろうな。しかし、明けない夜は、ない!ともに、泣き笑いし、がんばろーね」とメッセージを寄せた。  息子は初めてのネクタイをつけて制服を着用。「悲願の人生初のネクタイ!パパが、してくれたね~」と上半身のアップも投稿。「選挙ポスター風 笑笑 鉄母の強敵かい?」と撮った写真に笑った。会場で看板の前でも2人で記念撮影し「大風の中の、船出。鉄母、感無量なり」と成長を喜んだ。  野田氏は米国で第三者の卵子提供を受け、2011年1月に男児を出産した。

納豆は朝食べるのが正解?代謝アップに適した納豆の食べ方&ちょい足し食材、管理栄養士が教えます!

納豆ねばねばの正体「ナットーキナーゼ」がすごい理由 卵ショックで朝の貴重なタンパク質源が手に入りにくくなっています。今こそ納豆に再注目してみませんか。大豆製品には、茹で大豆、豆乳、豆腐、納豆などがあります。大豆や豆乳は体を冷やすことも温めることもしない食材ですが、ニガリによって寄せ固めた豆腐は体を冷やす作用があるのです。一方の納豆には体を温める作用があります。これは、発酵によって生み出される「ナットウキナーゼ」の効果です。以下で詳しく説明します。 ナットウキナーゼとは何?ダイエットに効果があるのか ナットウキナーゼとは、納豆菌のつくる酵素です。タンパク質分解作用が血栓予防に働き、血流を促します。 血流が良くなると、酸素や栄養、ホルモンなどを全身の細胞に届けられるようになり、代謝が上がります。食べたものをエネルギーとしてちゃんと燃やすことができれば、痩せやすく疲れにくく冷えにくい体質になります。 血流の改善としてドロドロ血をサラサラ血にすることは正しい考え方ですが、いくらサラサラ血でも量が不足している状態で血流は良くなりません。血流を良くするためには、まず、血液の量を増やす必要があるのです。納豆には血液の材料である鉄やタンパク質が豊富に含まれています。 このように大豆由来の鉄やタンパク質が血液を補い、発酵によって生まれたナットーキナーゼが血液を巡らせることによって血行を促し、ダイエット効果を発揮するのです。 納豆のダイエット効果が高まるのは朝食と夕食どっち?納豆の正しい食べ方はコレだ! 納豆は夕食に食べた方がいいと聞いたことはありませんか? これは脳梗塞予防におすすめしたい食べ方です。脳梗塞の原因となる血栓が最も出来やすい時間帯は、夜寝てから午前中にかけてになります。ナットーキナーゼの血栓を溶かす効果が発揮できるのが、食後4時間後ぐらいからです。効果は8時間ほど続くため、夕食で納豆を食べれば、寝ている間にその効果を持続させることができます。 ただしナットウキナーゼは熱に弱い性質をもっているため、加熱調理には適しません。朝食よりも時間を取りやすい夕食には、納豆オムレツなどの料理を作ることもあるかもしれませんが、血液サラサラ効果を狙いたいのであれば、納豆は生のまま食べるほうがいいでしょう。 一方、ダイエット目的であれば、納豆を食べるおすすめの時間帯は朝食です。朝食のたんぱく質摂取は、筋肥大を促します。また、食後は何もしなくても代謝が上がります(食事誘発性熱産生)。この熱産生は糖質よりもたんぱく質で大きく、さらに夕食よりも朝食で高くなることがわかっているのです。つまり朝食のたんぱく質摂取は、筋肉量を増やすことによって代謝を上げるだけでなく、たんぱく質を食べること自体が代謝アップにつながります。 ちょい足し「納豆ごはん」で血行促進 前述の通り、納豆には血行促進効果があります。ここではちょい足しトッピングでその効果を高めてみましょう。血行促進のためのちょい足しトッピングが「ミョウガ」です。 ミョウガのさわやかな香り(αピネン)にはリラックス作用や発汗作用があり、気血の巡りをよくする効果が期待できます。胃腸を温めて、毒素の排出力も高めてくれるでしょう。 冷えによる血行不良やストレス、風邪の初期症状にもおすすめです。 卵不足のニュースを聞いて、この企画を書いてみました。毎朝の卵かけごはん代わりに「ちょい足し納豆ごはん」はいかがでしょうか? おいしく食べて血行促進を目指しましょう。 石松佑梨 サッカー日本代表選手をはじめ、世界で活躍するトップアスリートたちの専属管理栄養士として従事。のべ2万人以上に提供してきた「頑張らない食トレ」を武器に、近年は企業の健康経営や地域創生も展開する。幼い頃から「おいしい」への執着心が人一倍強く、おいしく健康に食べるための「ずるい栄養学」で、誰もがおいしく食べて健康になれる社会を目指している。著書に『過去最高のコンディションが続く 最強のパーソナルカレー』(かんき出版)がある。

藤井直伸さん 31歳で死去「突然の訃報に言葉が見つかりません」バレー協会・川合俊一会長が追悼

 バレーボール男子東京五輪代表の藤井直伸さんが3月10日に死去したことが12日、分かった。所属の東レが発表した。31歳だった。藤井は2022年2月に自身のインスタグラムで胃がんのステージ4と医師から宣告されたことを公表。闘病中だった。  日本バレーボール協会・会長の川合俊一氏は追悼のコメントを発表。「突然の訃報に言葉が見つかりません。闘病生活を始められてからご本人が発信されていた情報には、いつもバレーボールに対する愛が溢れていました。そんなチャレンジ、努力を積み重ねてきた藤井選手の日の丸を背負った雄姿を二度とコートで見ることができないと思うと悲しみでいっぱいです。どうか安らかにお休みください。ご冥福を心よりお祈り申し上げます」などと記した。  藤井さんはセッターとして、16-17年シーズンに所属の東レを8年ぶりの優勝に導いた。17年に全日本に初招集。18年アジア選手権優勝に導くなど存在感を発揮し、東京五輪代表にも選出されるなど、今後の活躍にも期待が集まっていた。  しかし、22年2月に胃がんが発覚。妻は女子元日本代表の佐藤美弥さん。2021年9月26日に結婚したばかりだった。  藤井直伸(ふじい・なおのぶ)1992年1月5日、宮城県石巻市出身。中学からバレーボールを始め、古川工業高を経て、順大に進学。14年の東レに加入した。17年に日本代表に初招集され、東京五輪にも出場した。身長183センチ、体重78キロ。

「ブラッククローバー」に「異世界おじさん」…アニメの放送休止・延期がなぜ続く? 「日本のアニメ業界がいまだに手描きの原画に頼ることが…」

「また再放送か!」――アニメファンのSNSで落胆の声が続いている。昨年から「ブラッククローバー」「異世界おじさん」などテレビアニメの放送休止・延期が相次いでいるのだ。  休止には至らなくても、1クール(3カ月)12話のなかに総集編が差し込まれたり、予告されていた放送開始時期そのものが延期されることも珍しくない。アニメ業界に何が起こっているのだろうか?  放送・配信の休止・延期の理由は「新型コロナウィルス感染拡大」、それも中国での状況を受けて、というものが多い。しかし中国のゼロコロナ政策が転換され、感染が急拡大したのは昨年末のことで、その影響がこのタイミングで出てくる事に疑問を覚える読者も多いだろう。そのからくりを理解するためには、アニメの制作工程を押さえておく必要がある。 中国で作業した素材が届かなければ多くのアニメ制作がストップする  アニメの基本原理はパラパラ漫画だ。1秒間に24フレーム(コマ)の絵が必要で、日本のテレビアニメでは3コマ打ち(3コマ分同じ絵を映すこと。つまり秒間8コマ)、2コマ打ち(秒間12コマ)の動画を用意することが多い。カメラを回せばひとまず映像が撮れる実写と違ってアニメでは膨大な数の絵を用意する必要がある。  国内のアニメスタジオは主に、動く絵のベースとなる「原画」(キャラの表情や動きのキーとなる絵)と、その原画と原画の間をつなぐ「動画」(その1枚1枚を中割と呼ぶ)の一部を制作するが、動画の大部分の制作や、それをスキャンしコンピューターに取り込み色をつける「仕上げ」作業を、海外、特に中国に発注してきた(上記図の右から3つめと2つめの項目)。  つまり中国で動画・仕上げ作業(以下「動仕」)が完了した素材が届かなければ、その後の撮影・編集などは進められない。アニメを作る工程の終盤にあたるこれらの作業がコロナ禍でストップしたため、今になって放送の休止・延期が相次いだようだ(さらに言えば、2月には中国の旧正月があり動仕会社が休業となるため、さらにリカバリーが難しかった背景もある)。  ただ中国でのコロナ禍の急拡大という突発事態が原因であれば、時間が経てば状況は改善するはずだ。ところが国内で“動仕”を専門に手掛ける制作会社の経営者は「あくまで1つの見方」と前置きした上で「日本のアニメ業界がいまだに手描きの原画に頼ることが放送休止・延期につながっている」という。 「アニメ制作工程はどんどんデジタル化が進んでいますが、今でも原画の多くは紙に鉛筆で描かれたものです。しかし鉛筆のアナログな線は現在の高精細なデジタル映像に用いるには曖昧で、中割を作る際に“動仕”の業者が修正する必要がある。原画の枚数が足りないことも多く、それも業者が補ってなんとか自然に動いているように見せているのが現状です。原画の担当者にデジタル対応を求めたいのですが、制作本数が増えて原画が描けるアニメーターは取り合いになっており、そんな要求をしたら『別の仕事を受けるからいい』と言われてしまう状況なんです」 日本のアニメ作品のほとんどは「基準に達していません」  アニメ作品といえばジャパンカルチャーの花形という印象も強いが、実はクオリティの面で世界に遅れを取りつつあるという。 「Netflixをはじめとした海外配信大手の映像クオリティに対する要求スペックは非常に高くなっています。しかし高予算作品を除いて、日本のアニメ作品のほとんどは解像度やフレームレートの点でその基準に達していません。海外の視聴者からすると、ストーリーは良くても映像はちょっと古ぼけて見えているはず。世界基準のハイクオリティな映像を作るための原画を、日本のアニメスタジオが十分に生み出せなくなりつつあるんです」  もちろん「Netflixオリジナル」と銘打たれる高スペック作品は世界標準の映像クオリティを満たしているが、それらは年間300タイトル前後生まれる新作アニメのごく一握りだ。  さらに、アニメ制作の中で手描きの「原画」が重視され、動画や仕上げを海外に依存してきたことにも危機感があるという。 「日本のアニメスタジオのほとんどは、原画や背景美術などに特化しています。それらは確かにアニメの根幹を作る重要な仕事ですが、あくまでも中間成果物であり、そのままではアニメになりません。“動仕”があってはじめてテレビ局や配信サービスに納品できる最終成果物=アニメ映像が生まれるのです。その重要な工程を人件費が安かった海外に依存し、国内にノウハウが蓄積されていないのも非常にまずいと思います」 「“動仕”の海外依存率は、感覚値で全体の8割以上だと感じています」  テレビアニメの年間タイトル数は近年300本の大台を超え、加えて劇場アニメも年間70タイトル以上制作されるようになっている。それらの映像作品の大元となる「絵」を生み出す原画担当者は、アニメ制作ソフト開発会社の調査( http://animationbusiness.info/archives/10076 )によれば5,000人程度。 『サイバーパンク: エッジランナーズ』などを制作したTRIGGER取締役の舛本和也氏は「“動仕”の海外依存率は、感覚値で全体の8割以上だと感じています。また原画マンの数も絶対的に不足しており解決が急務」と話す。TRIGGERでは社内に、原画・動画の担当者を抱え、今回のような不測の事態に対応できる社外のネットワークを構築しているが、多くの中小のスタジオはそのような備えが無いのが実際のところだ。  アニメの放送休止・延期は、中国の状況が収まれば一時的に沈静化する可能性はある。しかし国内でアニメ制作が完結せず、しかも原画の多くが手描きであることによって制作に多大なエネルギーがかかる構造自体が変化しなければ、いつ再発してもおかしくない。  そしてコロナ禍は終わっても国際情勢の変化など長期にわたる影響が出た場合、現在のようなタイトル数を維持できなくなり、日本のコンテンツ発信力そのものが低下してしまう可能性もある。  優れた職人たちによる「手描き」の文化は、多くの名作アニメを生み出してきた。しかし少ない作り手で膨大なアニメ作品を作り続ける現在の制作環境においては、ボトルネックになりかねない。制作工程のデジタル化、AIを用いた中割などの自動化、地方も含めた制作拠点の増強など一朝一夕に解決できない事柄が多いのだが、日本のコンテンツパワーの源であるアニメ文化が発展していくためにも、対策が急がれるところだ。 (まつもと あつし/Webオリジナル(特集班))

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