急増「ウイルスに感染しました」サポート詐欺 インターネットに潜む巧妙な手口 被害防止のポイント
<福島県内で相談が急増!新たな詐欺> 「サポート詐欺」という言葉を聞いたことがあるだろうか?インターネットサイトからワンクリックで、現金などをだまし取ろうする手口に注意だ。 福島テレビ・本山優紀記者:「仕事やプライベートなどで最早、不可欠となっているスマートフォンやパソコン。何気なく使用しているうちに、大金を請求されてしまうという悪質な詐欺事件が県内で後を絶ちません」 2023年に入って4月までに福島県警察本部に寄せられた相談件数は84件。2022年を上回るペースで急増しているのが「サポート詐欺」だ。 福島県警察本部生活安全企画課・若松真弓管理官:「ウイルスに関連してサポートしますよという名目で実際にはウイルスに感染してないし、サポートもしないのにお金を振り込ませるとか」 インターネットのサイトを閲覧していると、突然「ウイルスで深刻なダメージ」という画面が。「写真や動画のデータが消去される」など不安を煽る言葉が並ぶ。 さらに「あなたのPCはダイニバンクトロイアに感染しています」という音声ガイダンスが流れ、指定する電話番号に連絡を指示するケースも。実際に電話をした場合、言葉巧みに電子マネーを購入させられ、だまし取られるという。 福島県警察本部・若松真弓管理官:「アダルトサイトを見ていて、こういう画面になったとは話しにくいのかなというところがありますので、そこも犯人側が突いていて、話しづらい、人に相談しづらい環境を仕込んでいるのかなと思います」 サポート詐欺の多くが「アダルトサイト」などを入口にしているのも特徴の一つだ。 福島県警察本部生活安全企画課・若松真弓管理官:「私たちが認識している中で一番多いのが、050で始まるIP電話と言われるものが連絡先になってたりというものが多いですかね。片言の日本語を話す外国人の方が出たりとか、ということが多いみたいですね」 <恥ずかしくて相談できない…> この「サポート詐欺」は、対面するリスクがないことから詐欺グループの手口として増えているのではないかという。恥ずかしさから被害を相談することができないケースもあるといい、この辺りにも犯人グループの卑劣さを感じる。インターネット上に潜み巧妙化するなりすまし詐欺の手口。被害に遭わない為のポイントを紹介する。 <サポート詐欺の対処法> 見慣れない画面が表示され動揺してしまうかもしれないが、まずは慌てないことが大切。警察庁が対処法をまとめている。 1.偽のセキュリティ警告画面が表示されたら【まずはwebページを終了する】終了できない場合は、強制的に閉じるかパソコンを再起動する 《webページを強制的に終了する方法》・・・キーボードの「Ctrl」+「Alt」+「Delete」を同時に押し、タスクマネージャを起動し強制的に終了させることができる。 2.偽のセキュリティ警告画面で表示される電話番号に【電話をしない】アプリなどを【ダウンロードしない】 もしダウンロードしてまった場合は、慌てずネットワークを切断。そしてインストールしたものを削除。可能であればパスワードなども変更を。 恥ずかしいなどとは考えず、まずは家族そして最寄りの警察署に相談することが大事。