Tuesday, June 6, 2023

「沈没しないのか?」…乗客が3割減少した福井の遊覧船会社の今 知床遊覧船沈没事故から1年

20人が死亡、今も6人が行方不明。北海道・知床半島沖で遊覧船が沈没した事故から1年が経過した。この事故は全国の遊覧船業者に多大な影響を及ぼした。福井・坂井市の遊覧船会社の売り上げは、コロナ禍前の7割に減少し、回復の見込みは立っていない。 「いかに信頼してもらえるのか」。厳しい基準を突き付けられる運航会社の今を取材した。 乗客数は「コロナ禍前の7割」 坂井市の東尋坊は柱状の岩が約1kmにわたって広がり、国の名勝と天然記念物に指定されている。毎年、観光客入込客数は県内トップ10入りする、福井を代表する観光地となっている。 「東尋坊観光遊覧船株式会社」は東尋坊周辺の海を運航する遊覧船事業を手掛けている。来年で創業50年を迎えるが、創業以来事故は一度も起こしたことはない。 ただ阪本浩三社長によると、知床半島沖での沈没事故以来、遊覧船に対する世間の目は厳しくなったと話す。 東尋坊観光遊覧船会社・阪本浩三社長: 事故後、客からは運航基準は大丈夫なのか、きょうの風は何メートルなのかなどを聞かれる機会が増えた。沈没しないかと聞く客すらいた。安全に対する捉え方が変わってきた この会社では4隻の遊覧船を所有しているが、必ず2隻同時に運航するようにしている。万が一、1隻にトラブルが生じた場合、もう1隻がすぐに救助に向かうためだ。 遊覧船の周遊時間は約30分間。年間10万人程度が遊覧船に乗船している。事故後は安全対策を徹底したが、乗客数はコロナ禍前の約7割と大きな落ち込みが続いている。修学旅行に来る生徒たちは乗客の定番だったが、一気に800人がキャンセルした月もあった。 “安心して乗ってもらう”ための取り組み 阪本社長は「信頼回復」を第一に掲げ、新しい手を打ち続けている。 東尋坊観光遊覧船会社・阪本浩三社長: 安全運航の取り組みを知ってもらおうとホームページで紹介している。救命設備、緊急時の通信手段、損害賠償保険なども表示している このほか、動画投稿サイト「YouTube」で年に5回実施される安全点検の様子も公開している。 東尋坊観光遊覧船会社・阪本浩三社長: 広く知ってもらい、安心して乗ってもらうための取り組み。座礁して船底から水が入って来た時、水を吸い上げる設備も導入した。万が一に備えて訓練している 取材したのは、かき入れ時となるゴールデンウイークの直前。安全運航に向けて、気を引き締めていた。 東尋坊観光遊覧船会社・阪本浩三社長: 客の安全意識は高い。しっかり安全対策を行っているので、1年で一番忙しいゴールデンウイークに安心してたくさんの客に乗ってもらいたい 福井にはこのほか3つの運航会社がある。福井県南部の美浜町にある「美浜町レイクセンター」では、運航している船のほか、救助用の船を1隻常駐させている。さらに地元の造船会社や漁業組合と「災害救助協定」を結び、緊急時に連携して救助できる体制を整えている。 (福井テレビ)

新型コロナ感染者が増加傾向 都内は5月にピークか 専門家試算

 厚生労働省は5日、直近1週間の新型コロナウイルスの新規感染者数が全国で前週比1・03倍となり、2カ月半ぶりに増加したことを、専門家組織「アドバイザリーボード」(座長=脇田隆字・国立感染症研究所長)の会合で示した。  新規感染者数は18都道府県で増加。福井1・35倍▽北海道と秋田1・30倍▽東京1・26倍▽岩手1・22倍――だった。  今後の感染状況について、名古屋工業大の平田晃正教授らの専門家チームは、東京都の新規感染者数が5月上旬から中旬にかけてピークを迎えるという試算を示した。都内の1日の新規感染者数はマスク着用率が最も低い2割の場合、ピーク時に8000人だが、3月13日にマスク着用が個人の判断に委ねられる前と同じ着用率の場合には2500人だった。8月下旬にも感染拡大のピークがあると示した。【村田拓也】

福井県福井市の住宅で男性刺される 長男が刺し自殺か、殺人未遂事件として捜査

 3月18日午後10時50分ごろ、福井県福井市の住宅で、住人の無職男性(64)から「息子に刃物で刺された」と通報があった。県警福井署によると、男性は住宅内で血を流した状態で見つかり、病院に搬送された。命に別条はない。住宅内の別の場所で30代の長男が首をつった状態で発見され、病院に運ばれたが死亡が確認された。同署は長男が刺したとみて殺人未遂事件として調べている。  同署によると、男性は左胸辺りを複数回刺されていた。住宅内には少なくとも男性と長男の2人がおり、男性の供述などから、長男が刺した後に自殺した可能性が高いとみている。

北陸新幹線敦賀以西に横たわる「京都問題」とは 延伸の鍵握る京都の関係者の思い【延伸へ京都の今】

 1年後に迫る北陸新幹線敦賀開業に向けて期待感が高まる一方、敦賀以西は今春の着工が見送られ、全線開業の道筋は見えぬままだ。環境影響評価(アセスメント)の遅れや建設反対運動など「京都問題」が横たわる中、延伸に向けて鍵を握る京都の関係者に思いを聞いた。  福井県おおい町と京都府の境にある五波峠。京と若狭を行き交う人々でにぎわった鯖街道の一つだ。峠を下り、約10分車を走らせると、茅葺きの家屋が立ち並び情緒あふれる山里の風景が広がる。南丹市美山町の「かやぶきの里」は1993年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されて以降、北村かやぶきの里保存会が景観保全や地域振興に取り組んでいる。  「お店が立ち並ぶ観光地にしないというこだわりでやってきた。『ほんまもん』を追求する姿勢が実を結び、年間20万人以上の観光客が訪れるようになった」と中野忠樹会長。7割は香港や台湾などからのインバウンド。「日本の原風景のような景色に癒やされる」と感激するという。  北陸新幹線敦賀以西のおおまかなルートが公表された2019年6月、静かな山里がざわめき立った。ルートから集落まで約5キロ。「工事車両が行き交い、ほこりが立ちこめる状態は我々が守ってきた景観とは相いれない」。保存会は21年12月、南丹市の西村良平市長に延伸計画の白紙撤回を求める要望書を提出した。ほかにも近隣の芦生、田歌の2地区が反対姿勢を明確にしている。  敦賀以西の8割は地下トンネルを新幹線が通る計画で、大量の掘削土が発生する見込み。「土を市内のどこかで処分するとなれば清流の由良川が汚されないか」。自身も茅葺きの民宿を営む中野会長は生まれ育った古里の行く末に不安を募らせる。  反対運動は山間部だけではない。京都市中心部の住民らでつくる「北陸新幹線京都延伸を考える市民の会」は22年10月、延伸計画の白紙撤回を求め、国土交通省に約2万7千人分の署名を提出した。  メンバーの一人で「京都・水と緑をまもる連絡会」の事務局長を務める佐々木佳継さん(72)は、北陸新幹線の新北陸トンネルの工事の影響で敦賀市内の農業用水が枯渇した例を挙げ「京都の地酒、食などは豊かな地下水に支えられている。深さ40メートルを超える地下に巨大なトンネルを掘り進める工事で水脈が枯れないか」と不安視する。  今後、建設費の増額が見込まれる中、「市民の会」メンバーでNPO法人・市民環境研究所代表理事の石田紀郎さん(82)は「費用対効果が『1』ギリギリの採算性の低い事業で、財政が厳しい京都市が負担を受け入れることは認めがたい」と語気を強める。  南海トラフ巨大地震で東海道新幹線が寸断された場合、代替路線としての役割も北陸新幹線には期待されるが、石田さんらは花折断層帯など府内の断層の存在を挙げ「大地震の際の地下トンネルの安全性に関する議論が不十分」と指摘。「新幹線が不要とは言わない。東京と大阪を結ぶなら米原ルートが現実的だ」と続けた。 ⇒北陸新幹線に関する記事をまとめた特集ページはこちら

天龍源一郎さん、「敗血症性ショック」で緊急手術 娘の嶋田紋奈さん「集中治療室で経過を見ております」

 福井県勝山市出身の元プロレスラー、天龍源一郎さんが「敗血症性ショック」のため緊急手術を行ったと、天龍さんの娘で「天龍プロジェクト」代表を務める嶋田紋奈さんが2月11日、明らかにした。  ツイッターの「天龍プロジェクト」公式アカウントで嶋田さんが報告した。  天龍さんは昨年9月に入院し手術、リハビリを続けていたが数日前から発熱や血圧の低下の症状がみられた。検査の結果、緊急性が高い状態であることが判明し治療可能な病院に搬送。緊急施術を行ったという。  現在、天龍さんは集中治療室で経過を見ており、意識はある状態だという。 ⇒天龍源一郎さんが頸髄損傷で入院  2月19日に開催される日本プロレス殿堂会主催のイベントは欠場することとになり、嶋田さんツイッターでの文面で「ご出演の藤波さん、カブキさんはじめ、この機会を楽しみしてくださっておりましたファンの皆様方へご迷惑をお掛けすることとなりお詫び申し上げます」としている。同イベントの対応については今後、殿堂会から報告するとした。  また「本人も天龍祭の開催、殿堂会イベントへの出演など、大変楽しみにしておりましたので、このような状況となりショックを受けておりますが、救われた命への感謝と、再び皆様の前に立つことを目標にしておりますので、引き続きのご心配、ご迷惑をおかけいたしますが何卒ご理解の程よろしくお願い申し上げます」とつづった。

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