Tuesday, June 6, 2023

笑顔の秋篠宮ご夫妻 チャールズ国王戴冠式の席次にみるイギリス王室「特段の配慮」

5月6日、私たち秋篠宮ご夫妻の同行記者は、チャールズ国王戴冠式から戻られるのを小雨の中、ホテルの前で待っていた。戴冠式のご感想について、記者の代表が思い切ってお声かけをした。すると秋篠宮さまはカメラの前で、これまでに拝見したこともないような晴れやかな笑顔でこう述べられた。「とても荘厳で、よろこびに満ちた良いお式だったと、そう思いました。」笑顔にご訪問の充実ぶりと安堵が象徴されていた。そして、イギリス王室の変革をも体感されるご訪問となった。 予想外に大きくテレビ画面に映る秋篠宮ご夫妻の姿 同行記者は、ご夫妻が戴冠式に向けホテルの出発を見送った後、現地時間の午前10時頃からホテルの一室でBBCの生中継でウエストミンスター寺院の様子を見守った。寺院に私たちは入れないからだ。10時49分、BBCの放送でご夫妻の姿を確認した。エリザベス女王の国葬の時の天皇皇后両陛下よりも画面の中央に大きく映し出され、私たちは思わず声を上げた。「いらっしゃった!すごく良いお席」と。 秋篠宮ご夫妻の席次に表れるイギリス王室の特段の配慮 今回の秋篠宮ご夫妻のイギリス訪問については、週刊誌やネット記事の中で「天皇陛下が行かれるべきではないか」という声が出ていた。同行記者の間でも「ご夫妻は末席で、テレビ画面には映らないのではないか」などと心配する声があった。しかしそれはすべて杞憂に終わった。ご夫妻の席は皇太子が座るブロックの最前列だった。外交上の慣例では在位が長いほど前の席となる。側近は「非常に英国側が日本に配慮してくれたのではないか。皇嗣になってまだ日が浅い中で最前列にお座りになった。日本の皇室と英国の王室との長い歴史と推測する」と説明した。 紀子さまの和装が人気に 戴冠式の前、ご夫妻と王族はウエストミンスター寺院近くのチャーチハウスで1時間半ほど待機された。ここで参列を待つ各国の王族と懇談されたという。紀子さまは松竹梅と菊や雲など縁起の良い文様があしらわれていた和服で臨まれた。和装の紀子さまは人気で、多くの王族から「写真を撮りましょう」と求められ、「日本に行きたい」「ぜひいらしてください」と会話が弾み、交流を深められたという。和装は着付けも大変だが、紀子さまからは、和装を選んで良かったと思われている様子がうかがえた。 21か国の王族と長時間懇談された秋篠宮ご夫妻 戴冠式前日の5日には、バッキンガム宮殿で国王主催のレセプションが開かれた。秋篠宮ご夫妻は、王室の方から案内され、国王に直接ご夫妻からの祝意と、天皇皇后両陛下からことづかった祝意を伝えられた。 王族のいる部屋に案内されたご夫妻は、イギリス王室のウィリアム皇太子夫妻、エドワード王子夫妻をはじめ、出席した21か国の王族と懇談されたという。アジアでは、タイ、ブータン、ブルネイ、マレーシア。大洋州はトンガ。欧州はオランダ、ギリシャ、スウェーデン、スペイン、デンマーク、ノルウェー、ブルガリア、ベルギー、モナコ、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク。中東はカタール、バーレーン、ヨルダン。アフリカはエスワティニ、レソト。ご夫妻は2時間のレセプションの間、こうした王族と懇談されていたという。 秋篠宮さまはレセプションなどで多くの王族とお話したことについて「久方ぶりにお目にかかる方も多く懐かしくお話することができました」と感想を寄せられた。また側近によると、皇嗣としてこれだけ多くの王族の方といっぺんに会うのは初めてだったかもしれないとのことだった。王族と親しく交流ができたことについて側近は「これからのご公務に生かしていかれたいという思いなのではないか」と秋篠宮さまの気持ちを推測した。 70年前の上皇さまの戴冠式への出席から続くイギリスとの交流 1953年のエリザベス女王の戴冠式。昭和天皇の名代として、皇太子時代の上皇さまが参列された。敗戦国から来たわずか19歳のプリンスはイギリスから温かく迎えられた。その後交流の歴史が積み重なり、イギリス王室と皇室は特別な関係となった。秋篠宮ご夫妻もそのことを実感されたようだ。帰国後、次のように感想を綴られた。 「今から70年前、上皇陛下が皇太子殿下のとき、昭和天皇の御名代として英国女王陛下の戴冠式にご参列になりました。思い返してみますと、その時のお話を私たちは度々に伺うことがありました。戴冠式で親交を深められた方々、そして次の世代の方々と日本の皇室との交流が今でも続いていることに思いをいたすとき、改めてこの度の出席に感慨を深くいたしました。」 国民の支持を求め変化するイギリス王室 バッキンガム宮殿前でテントを張って戴冠式を待つ人たちがいる一方で、王室反対派のデモも起きていた。戴冠式は70年前に比べて簡素化され、さらに多宗教、多人種を意識したものだった。イギリス国教会のカンタベリー大主教が式を司るものの、ユダヤ教、イスラム教、ヒンドゥー教、シーク教の教徒が式で重要な役割を果たすというのは、これまでにないものだ。戴冠式の変化はイギリス社会の多様性を反映し、若者に進む王室離れをなんとか食い止めようとする国王の意識の表れにも見えた。王室は慈善事業に力を入れ、環境問題にも取り組み、SNSで国民の共感を得ようとしている。国民からの支持があっての王室という姿勢が鮮明に表れている。 象徴天皇制の日本の皇室は戦後、国民からの「尊敬」や「好感」によって支えられてきた。一方で日本の社会や若者の意識も変わり始めている。秋篠宮さまは、変革を摸索するイギリス王室を目の当たりにしたはずだ。皇嗣としての今回の経験は、時代の変化に合わせた日本の皇室のあり方を考える上でも大きな意味を持つのではないか。

台湾行き飛行機でトラブル 「最悪の経験だ」女性客が客室乗務員に激怒 原因は…

4日、福岡から台湾へ離陸直前の中華航空の機内でトラブルが起き、その様子をカメラが捉えていました。 乗客の女性が「何さまだ!」などと声を荒らげ、客室乗務員に迫ります。 客室乗務員 「お会いできて光栄です」 乗客の女性 「うれしくない、最悪だよ。最悪の経験だ」 客室乗務員はなんとかなだめようとしますが、女性は「信じられない」と落ち着くどころか徐々にエスカレートしていきます。 動画を撮影していた乗客に対して―― 乗客の女性 「おい、何してるんだお前、ハラスメント」 なぜトラブルが起きたのでしょうか。 台湾メディアによると、乗客の女性は日本人で、客室乗務員が日本語で対応しなかったことに激怒し、「ここは日本だ。日本語を使うべきだ」などと怒鳴ったということです。 この事態に航空会社は、フライトの安全性を保(たも)てないと判断したため、航空機からの退去を要請しました。この影響で、離陸が約40分遅れたということです。

ロシア軍が巨大ダム爆破か 浸水で1万6000人が危機的状況 ザポリージャ原発に冷却水供給のダム

ウクライナ南部にある巨大なダムが爆破され、周辺地域が浸水し、およそ1万6,000人が危機的状況に陥っている。 ウクライナ軍の南部司令部は6日、ヘルソン州にあるカホフカ水力発電所をロシア軍に爆破されたと発表した。 ヘルソン州知事によると、9つの地域が全面的または部分的に浸水し、およそ1万6,000人が危機的状況に陥っている。 カホフカ水力発電所のダムはポリージャ原発にも冷却水を供給していて、ウクライナ側は原発への危険な攻撃だと批判。 IAEA(国際原子力機関)は、現時点では直ちに安全リスクが生じることはないとしている。

「トラブルになっている」朝食バイキング会場で、70代の女性客を押し倒す…韓国から旅行中の33歳の女を逮捕、原因は“手荷物”か

5日朝、北海道小樽市のホテルで、宿泊客同士でトラブルになり、70代の女性の押し倒し、けがをさせたとして、33歳の韓国人の女が逮捕されました。 傷害の疑いで逮捕されたのは、韓国から旅行中の33歳の女です。 この女は5日午前7時20分ごろ、小樽市のホテルで、宿泊客の70代の女性に対し、肩を手で押して倒し、両手の打撲などを負わせた疑いが持たれています。 警察によりますと、現場は、朝食バイキングの会場で、女は、被害女性の手荷物に足が当たったことなどを注意されると、腹を立て、犯行に及んだとみられています。 ホテルの従業員が「トラブルになっている」と通報し、捜査の結果、傷害の容疑が固まったとして、同日夜、女の逮捕に至りました。 通訳を介した取り調べに対して、韓国から旅行中の33歳の女は、容疑を認めているということです。 警察は、引き続き経緯などを詳しく調べています。

安倍元総理″側近″超エリート元外務次官 が34歳年下妻への「DV」で警察沙汰になっていた!

「事件が起きたのはゴールデンウィーク真っ最中の5月4日の早朝です。杉山晋輔氏の妻から依頼を受けた鍵開け業者が110番通報をしたんです」 そう語るのは、事情を知る関係者だ。杉山晋輔氏(70)といえば、外務事務次官などを務めた超大物官僚である。全国紙記者が話す。 「安倍晋三元総理との関係が深く、″側近官僚″の一人でした。’16年には外務省で初めて私大(早大)出身の事務次官となり、退任後は『外交官の最高位』と呼ばれる駐米大使に就任。’21年2月に退官し、現在は早稲田大学で『特命教授』として働いています」 そんな杉山氏は’22年に34歳年下の女性と再婚した。前妻は学生時代から交際して結婚した女性だったが、’20年に死別。東海地方の資産家の娘だという現妻と再婚した。’22年12月に再婚を報じた『週刊文春』の取材に対して、杉山氏は「彼女のためにも長生きしなくては」とノロけまくっていた。 いったい何が起きたのか。 「3日の晩、杉山氏は都内の自宅で酒を飲んでいたそうです。前妻の子供と会った後で、なぜか非常に機嫌が悪かった。杉山氏と妻はもうすぐ引っ越しを控えていて、その荷造りの仕方などから口論になったようです。そこから揉(も)み合いに発展し、恐怖を感じた妻が自宅を飛び出したのです」(前出・関係者) 翌4日の早朝、妻は貴重品などを取りに、手配した鍵開け業者と一緒に自宅に戻った。すると、杉山氏から「出ていけ」などと暴言を吐かれ、再び揉み合いになった。そして、同行していた鍵開け業者が110番通報したという。 「所轄署の捜査員が『DV案件』ということで、2人に事情聴取を行いました。以前から杉山氏は機嫌が悪いと暴言を吐くといったことがあったそうです。揉み合いの結果、妻は腕とスネなどに軽傷を負っていたようです。捜査員は杉山氏に対して口頭で警告し、彼を千葉の別荘に行かせて引き離し措置をとったのです」(同前) 実は杉山氏が夫婦間の問題で警察沙汰になるのは、これが初めてではない。 「’17年に、前妻との〝夫婦喧嘩〟が原因で警察に通報されています。杉山氏が前妻に手を上げ、前妻が110番通報したようです。このときは事件化しませんでしたが、トラブルの多い人物ではあります」(前出・記者) 5月下旬の朝、千葉の別荘から出てきた杉山氏を直撃した。 ――FRIDAYです。警察沙汰になったDVの件でお話を……。 「ちょっと申しわけない。いま忙しいから。ごめんなさい」 ――警察沙汰になるのは2回目ですが。 「いや、ちょっと……」 杉山氏はそう言って送迎車の後部座席に乗り込み、走り去っていった。 杉山氏は三井不動産の顧問やNTTデータの社外取締役など、いまも名だたる企業の重職にある。自らの口できちんと説明すべきではないか。 『FRIDAY』2023年6月9日号より

北海道 オオズワイガニ大量発生 浜で1杯150円“投げ売り” カレイ漁に深刻被害

 北海道の海に新たな異変です。日高地方の沿岸で、商品価値の低いオオズワイガニが大量発生し、この時期最盛期を迎えるカレイの漁に深刻な被害を及ぼしています。なぜ、このような事態となっているのでしょうか? ■浜で1杯150円“投げ売り”  北海道・えりも町。この時期、漁が盛んなツブと一緒に水揚げされたのは、大量のカニ。およそ200キロ水揚げされたのは、オオズワイガニです。  今、日高地方の沿岸で大量発生していて、漁師も喜んでいるかと思いきや…。  漁師・秋山要さん:「1晩か2晩置いて廃棄する。小さいんだもん、カニが。製品にならないんだわ。あんまり身も入っていないし」  直売所では、1杯150円という極端に安い値段で売られていました。  このオオズワイガニの大量発生は、この時期行われるカレイ漁に深刻な影響を及ぼしていました。  秋山さん:「こういうふうになって切れちゃう。穴が開いて、あれ。(カニが)かじるの、網を」 ■原因は…はっきり分からず  様似沖で引き揚げられたカレイの刺し網には、カレイではなく大量のオオズワイカニが絡まっていました。  秋山さん:「カニに追われる夢見てる。具合悪くなってくる、気持ち的に。泣きたくなる。これなんとかしないと、みんな漁師辞めないといけない」  この影響で、カレイの水揚げ量は例年の半分以下に落ち込んでいるといいます。  地元の漁業関係者は、赤潮の影響でカニを餌(えさ)にするタコが大きく減ったことが原因ではないかとみていますが、はっきりとした因果関係は分かっていません。  日高中央漁協 様似支所・長崎要販売部長:「カレイ以上にカニが掛かってくる状態。この後、スケトウダラ網もやるので、それにも掛かってくると大変な状況。(カニが)少なくなってほしい」 (「グッド!モーニング」2023年6月6日放送分より)

銀座の時計店から3億円分を強奪したが…横浜の暴走族が即逮捕される「アホな事件」に手を染めた根本原因

10代の若者による強盗事件が相次いでいる。なぜ若者たちは凶悪犯罪に手を染めるのか。事件取材を続けるライターの板垣聡旨さんは「最近の強盗の実行犯には、素人の若者が多い。彼らはSNS上に溢れるきらびやかな生活に憧れ、金ほしさに『闇バイト』に応募して犯行に及んでいる」という――。 高級腕時計店を狙う時点で、指示役も実行役も素人 5月8日午後6時半ごろ、東京・銀座にある高級腕時計店に仮面をかぶった男らが押し入った。この事件で、警視庁は東京都港区赤坂のマンションに侵入した容疑で男4人を逮捕(18日、強盗などの疑いで再逮捕)。男たちは30代の男性店員らに刃物を突きつけ「伏せろ。殺すぞ」などと脅した上、バールのようなものでショーケースをたたき割り、腕時計など74点(販売価格計3億860万円相当)を奪ったという。 逮捕された男たちはいったい何者なのか。警視庁の発表によると、逮捕されたのは、いずれも神奈川県横浜市に住む16歳から19歳の少年で、このうち3人は地元の遊び仲間だという。また、この事件を取材する社会部記者によると、「リーダー役は横浜エリアで有名な暴走族の主要メンバーで、彼がほかの3人に声をかけた」ということだ。 さらに、事件に詳しいアングラ関係者A氏は「実行役も指示役も素人の犯行」だと話す。 「高級腕時計店を狙う時点で素人の犯行。製造番号などでどれが盗まれた時計かわかってしまうから、ニセモノと一緒で一般の店舗では買い取ってもらえない。高級腕時計のニーズは資産価値があることなのに、その点も期待できない。だから闇市場でも7割引きでようやく売れるかどうか。金ほしさで高級時計の強盗を指示した指示役も、日中に人目をはばからずやってしまった実行役もアホだ」 闇バイトの指示役は暴力団に所属しない「半グレ」 A氏によれば、今回の指示役はいわゆる「ルフィ事件」と異なり、暴力団員ではないという。 「ルフィ事件」とは、去年5月から今年1月にかけて全国で発生した連続強盗事件のことで、去年10月以降に30人以上が逮捕された。ルフィと名乗って一連の強盗事件を指示したとされている男ら4人はフィリピン・マニラで拘束され、2月に日本へ強制送還された。報道によると、このうちの1人が6代目山口組中核組織・弘道会傘下の福島連合の関係者とされている。 「弘道会はルフィ事件で上にこってり絞られていて、今回の事件はまず彼らによる犯行ではない。ヤクザの世界ではいま、シャブ(覚醒剤)のほかに詐欺や強盗が『恥』とされている。一方で、シノギ(収入)を集めるにも暴対法などで警察からの締め付けが厳しくされている。だから、下部組織のヤツらは『半グレ』集団に詐欺や強盗といった『闇バイト』の指示役をさせて、そこで得た金を上納してもらっている」 半グレとは、「グレーゾーン」と「グレる」を掛け合わせて作られた言葉で、暴力団に所属せず犯罪行為を行う集団を指す。A氏によると、いまは「ヤンチャして留置所で知り合った同士が徒党を組み、半グレ化。やがてヤクザに声をかけられ、『闇バイト』の指示役に育て上げられてしまう」という。 詐欺より強盗のほうが「コスパ」がいい なぜ強盗なのか。A氏が背景を説明する。 「詐欺でパクられた場合は10年以下の懲役だが、強盗だと初犯は5年から7年くらいでシャバ(刑務所の外)に帰ってこられる。詐欺はいま警察の締め付けが強くなっているから、量刑は重くなりやすい。だから、強盗をやらせるんだよ」 「ぶっちゃけ、詐欺より強盗のほうが『コスパ』がいい。強盗は1回で得られる金額も高くて、2000万円とか手に入れられる。去年の中野区の強盗なんて、資産家宅から現金3000万円を奪っているでしょ。詐欺なんて、1日に何百件も電話した上で『受け子』にキャッシュカードを取りに行かせて、『出し子』にATMから引き出してもらう。手間がかかりすぎる」 ただ、強盗が「恥」とされている最近の暴力団員は、自らの手を汚すことはしないという。A氏が続ける。 「ヤクザは『自分で稼いでこい』と話すだけ。だから、指示を受けた頭の悪いやつは、安易に時計強盗に走ってしまったりする。だからといってね、日中に高級時計店を襲撃するような粗末な強盗をやらせるとは思わなかった。そのうち、路上で高級時計をつけて歩いている人とかを襲撃し始めるんじゃない。まあ彼らにとっては10万円でも大金だから。そのくらい払っておけば、若いヤツは簡単にやってしまうからね」 統計では未成年による犯罪は減っているが… 法務省が発表している「令和4年版犯罪白書」によると、2021年における未成年の刑法犯の検挙人数は2万399人。現行の方法で記録を始めた1966年から、過去最低を記録した。最も多いのは窃盗で、強盗は全体の1.1%に留まる。 一方で、去年から今年にかけて、強盗事件の実行役として未成年が逮捕される事件が相次いでいる。今年1月に東京都狛江市で起きた強盗殺人事件では、実行役としてみられている5人のうち、1人が19歳の男子大学生だった。また、去年12月に広島市で起きた49歳の男性が現金など2400万円相当を奪われた強盗殺人未遂事件でも同じく、実行役のうち、1人が18歳の男だった(年齢はいずれも当時)。 未成年が刑事罰で起訴された場合、家庭裁判所で非公開の「審判」によって、少年院送致などの決定が行われるため、原則、裁判内容を傍聴することはできない。 ただ、逮捕された男たちと年齢が近いケースでこんな裁判事例がある。2023年3月、ツイッターやインスタグラムなどのSNSで募集された闇バイトに手を出し、貴金属店への強盗などの罪に問われた当時21歳の男の裁判員裁判が、大阪地裁で開かれた。21歳男は裁判のなかで、闇バイトに手を染めた理由を「楽して稼ぎたかった」と話した。 SNS上のきらびやかな生活に憧れて闇バイトに応募 警視庁の関係者B氏も「犯罪白書」のデータとは異なる感覚を現場で感じているという。 「最近はきらびやかな生活に憧れた若いヤツが金ほしさにSNSで募集しているバイトに応募して、犯罪行為に加担してしまうケースが多いようだ。SNSの投稿で、高級時計や外車を乗り回してることを想起させるものを見かけるでしょう。よく『スマホ1つで簡単に稼げる』みたいな文章が書かれているけど、あんなのウソ。でも、若いヤツは本当だと思い込んで、応募してしまうケースがあるんだよ。そんなうまい話なんてあるわけないんだけど」 SNSで実際に検索をしてみると、いまでも「簡単に稼げる」「初心者でもできるお金を稼ぐ方法」「1日たったの2〜3分だけ」といった文言が見られる。 ただ、闇バイトに加担しても実際に手に入る現金は提示される額よりも少額だ。前出の21歳男は、犯行前に600万円の報酬を提示されたという。だが、実際に手にした十数万円程度。B氏によれば「ただ利用されただけ。使い捨てだ」という。 個人情報を握られて「やるしかない」状況にされる 一方で、闇バイトに応募した後に違和感を覚えて抜け出そうとしても抜け出せない実態があるという。警視庁関係者B氏が実態を説明する。 「闇バイトに応募すると、まず身分証明として運転免許証を提示させられる。そして、自身や家族の情報を握られ、何かあれば危害を加えると脅される。脅している間に交通費などが振り込まれ、やるしかない状況ができあがってしまう。いくら脅されたとはいえ、初犯でも未成年の場合は長期少年院送致、成人であれば実刑がつく」 実際、21歳男は、3月24日の判決公判で「動機や経緯に酌むべき事情は見当たらない」として、懲役10年(求刑懲役12年)が言い渡されている。 前出のアングラ関係者A氏が警鐘を鳴らす。 「強盗で手に入れた金を持ち逃げしたならありえるけど、飛んだ(逃げた)からといって、指示役もわざわざ家に行くほど、ヒマではないんだよ。闇バイトに応募してしまっても、実際に犯罪行為に及ぶ前に警察に相談したほうがいい。応募したことについては怒られるけど、まだ犯罪行為をしていないなら逮捕はされない」 今回取材したアングラ関係者A氏と警視庁関係者B氏が共通して話していたのは、「1日で100万円を稼ぐ」というような美味しい話は絶対にあり得ないということだ。一方で、そんな当たり前のことを理解できない若者たちがいるという現実に目を背けてはいけない。 ———- 板垣 聡旨(いたがき・そうし) ライター 1995年三重県生まれ。東京経済大学在学中よりライター活動を始める。事件や経済を中心に幅広く取材。新聞や週刊誌、ウェブメディアに寄稿している。 ———-

小6担任のタブレット、クラスの半数が見て…「不適切な表現」一部児童が体調不良

 山口県柳井市の市立小学校で、6年生の担任教諭が自身のタブレットに書き込んでいた学習状況などに関するメモを一部の児童が見たことで、「学校に行きたくない」などと訴えていたことが、校長や市教育委員会への取材で分かった。不適切な表現があったといい、学校は5日から当面、担任を別の教諭に代行させる措置を取った。  校長らによると、2日の朝の会の前、打ち合わせのため担任が教師用タブレットを教壇に置いたまま約20分間、教室を離れた。タブレットは操作ができる状態で、約30人のクラスの半数ほどがメモを見た。  メモは児童の学習への取り組みや学校内の人間関係、保護者の要望などを担任が個人的にまとめたもので、校長らが確認したところ、一部の児童について努力の成果が見られないとの趣旨を記した部分や、保護者とのやりとりに関する部分に不適切な表現があった。5日は1人が体調不良で欠席したという。  市教委のタブレット利用規定では、教師用タブレットに児童の個人情報を入れることは禁止されていたという。校長は「児童や保護者に不快な思いをさせ、申し訳ない」と謝罪した。

新たな台風発生か 熱帯低気圧が週末にかけ北上

6日(火)午前3時にフィリピンの東で熱帯低気圧が発生し、気象庁は、この熱帯低気圧が「今後24時間以内に台風に発達する見込み」との情報を発表しました。週末にかけてゆっくりと北上し、日本付近に影響を及ぼす可能性もあり、今後の情報に注意が必要です。 6日午前3時に、フィリピンの東で熱帯低気圧が発生しました。熱帯低気圧は午前9時現在、中心気圧は1004ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は15メートル、最大瞬間風速は23メートルとなっていて、フィリピンの東でほとんど停滞しています。 この熱帯低気圧は、今後24時間以内に台風に発達する見込みで、週末にかけてゆっくりと北上しながら発達し、9日(金)には暴風域を伴う見通しとなっています。週末には、先島諸島など、日本付近に影響を及ぼす可能性もありますので、今後の情報にご注意ください。

事件後、男性が死亡…ビルのエレベーター点検など行う会社の男性従業員 死亡女性との関連は【熊本・女性遺体遺棄事件】

熊本市の雑居ビルで女性の遺体が見つかった殺人・死体遺棄事件で、このビルのエレベーターの点検などを行う会社の男性従業員が、事件後、死亡していたことが分かった。警察が事件との関連を調べている。 この事件は5月29日夜、熊本市中央区の雑居ビルで、布にまかれた状態で派遣社員・辰島ありささん(29)の遺体が、7階の空きテナントで見つかったもの。 7階へは現在停止中の直通エレベーターか、非常階段でしか行くことができず、捜査関係者は「ビルの内情を知る人物による犯行の可能性がある」としていた。 関係者によると、エレベーターの点検などを行う会社で、このビルを含む現場周辺のエリアを担当している男性従業員が事件後、死亡していたという。 捜査本部は今回の事件との関連について、慎重に調べを進めている。

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