Friday, December 8, 2023

台風13号、熱帯低気圧に 東北と関東甲信で警報級大雨の恐れ

 台風13号は東海地方に接近した8日午後9時、熱帯低気圧に変わった。千葉、茨城、福島県では局地的な豪雨をもたらす線状降水帯が発生し、3県の複数自治体で5段階の警戒レベルで最も高い「緊急安全確保」が出された。千葉県内で土砂崩れにより一部世帯が孤立したり、神奈川県では強風によりけが人が出たりした。  気象庁によると、この熱帯低気圧は同日午後9時現在、日本の南をゆっくりと北東に進んでいる。中心気圧は1004ヘクトパスカル。気象庁は東北と関東甲信地方では、警報級の大雨になる可能性が引き続き高いとして、警戒を呼びかけている。  台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で、台風の中心から離れた地域でも激しい雨が降り、3県のほか、伊豆諸島でも8日に線状降水帯が発生した。  気象庁によると、8日午後8時半までに、1時間雨量は、東京都三宅村123・5ミリ▽千葉県大多喜町109・5ミリ▽同県茂原市78ミリ▽茨城県日立市93ミリ▽同県鉾田市65・5ミリ――など9地点で観測史上最大となった。9日午後6時までの24時間に予想される雨量は、多いところで、東北、関東甲信地方が150ミリ。  緊急安全確保が発令された千葉県大多喜町では土砂崩れが発生して道が塞がれ、一部世帯が孤立。鴨川市浜荻では会社建物が浸水し、2階に避難していた男女12人が消防隊員に救助された。神奈川県では横浜市などの60~90代の女性7人が強風で転倒し、軽傷を負ったほか、茅ケ崎市で20代男性が風で飛んできた物に当たり顔に軽いけがをした。  大雨の影響で交通機関も乱れた。JR東日本によると、8日は始発から東海道線や中央線特急などが運転見合わせや運休となった。千葉県内では、線路が冠水するなどして内房線や外房線、久留里線など広範囲で在来線が終日運休となり、9日も内房線と外房線の一部で終日運転を見合わせる。【島袋太輔、秋丸生帆、林帆南】

台風13号、千葉各地で猛烈大雨 「顕著な大雨情報」初めて発表

 台風13号の影響で千葉県内各地は8日、猛烈な大雨に見舞われた。河川の氾濫や道路冠水のほか、土砂崩れで地区の孤立が発生するなど、各地で被害が出た。  気象庁によると、県内で線状降水帯が発生し、午前10時に「顕著な大雨に関する気象情報」を初めて発表した。午後6時現在、茂原市では午後0時50分までの12時間の降水量が371・5ミリを観測したほか、大多喜町では午後1時までの12時間で328ミリ、鴨川市でも午後0時40分までの12時間で294・5ミリに達するなど、3地点で観測史上過去最大値を更新した。  県によると、午後4時現在で、死者やけが人は確認されていない。住宅の床上・床下浸水は、茂原市や鴨川市、市原市などで複数発生したという。冠水や倒木、土砂崩れなどにより、23カ所の道路で全面通行止めや片側相互通行となった。また、一宮川や養老川など7河川で氾濫が確認された。  千葉市によると、午後2時現在、床上・床下浸水は計17件、車両被害が10件確認されている。  鴨川市では会社の建物などが浸水、男女14人が救助されたが、いずれもけがはなかった。大多喜町では町道などで土砂崩れが発生。同町伊保田地区とつながる町道が塞がれ、同地区の約20世帯が孤立し、午後5時現在も復旧活動が続いている。  土砂災害などの恐れがあるとして、最も高い警戒レベル5の「緊急安全確保」が市原市、勝浦市、大多喜町の3市町で5万6424世帯11万812人に発令された。  インフラにも影響が出た。東京電力によると、午後0時4分には9市町村で約5800軒で停電も発生した。交通への影響は、JR千葉支社によると午後4時現在、総武線、外房線、内房線、成田線の上下線で一部運休したほか、久留里線は上下線で全線運休。成田空港では台湾・高雄から午後1時ごろ到着予定のタイガーエア台湾機が悪天候のため着陸を見合わせ、目的地を変更して仙台空港に向かった。【山本佳孝、林帆南、長沼辰哉、中村宰和】

台風13号、上陸せず熱帯低気圧に変わったが記録的豪雨…高気圧に北上を阻まれる

 台風13号は8日、東海や伊豆諸島に接近した。伊豆諸島南部や千葉、茨城、福島各県で相次いで短時間に大雨をもたらす線状降水帯が発生。千葉県内では冠水や崖崩れが相次いだ。気象庁によると、台風は北海道付近の高気圧が南に張り出した影響で北上を阻まれ、上陸せずに8日午後9時に熱帯低気圧に変わった。9日も関東甲信と東北では大雨の恐れがある。  8日午後6時までの24時間降水量は、千葉県茂原市で374・5ミリで観測史上最大を記録。東京都三宅村260・5ミリ、茨城県鉾田市214・5ミリなど。  各地で記録的な大雨に見舞われた千葉県では8日、県内の約8万8000人に警戒レベルが最も高い「緊急安全確保(レベル5)」が発令された。  市原市では午前11時20分頃、民家の裏山で崖崩れが起き、90歳代の女性が家の中で腰の辺りまで泥に埋まって身動きが取れなくなった。約1時間15分後に救助され、消防によると、搬送時に意識はあったという。  鴨川市浜荻では午前11時20分頃、会社の建物の1階が浸水し、2階に一時8人が取り残された。  東京電力パワーグリッドによると、電線が切れるなどして正午頃に県内の約5800軒が停電した。交通も乱れ、JR東日本によると、同県内の内房線や外房線の一部区間で終日運転を見合わせた。

【速報】千葉県で線状降水帯発生 気象庁「命に危険が及ぶ災害発生」に注意呼び掛け

 気象庁は8日、千葉県で線状降水帯が発生したと発表した。  同庁によると、午前10時現在、県内では線状降水帯による非常に激しい雨が同じ場所で降り続いている。「命に危険が及ぶ土砂災害や洪水による災害発生の危険度が急激に高まっている」とし、注意を呼び掛けている。

【速報】女性6人性的暴行、盗撮 元警部に懲役17年求刑 被告、目腫らし「一生かけて償う」 千葉地裁

 女性6人に性的暴行や盗撮をしたなどとして、強制性交などの罪に問われた千葉県警捜査4課の元警部、岡田誠被告(46)の論告求刑公判が31日、千葉地裁(品川しのぶ裁判長)で開かれた。検察側は「警察官として得た知識を悪用して証拠隠滅を図っており、狡猾(こうかつ)で悪質な犯行」として、懲役17年を求刑。弁護側は懲役10年が相当と求めて結審した。判決は9月27日。  検察側は論告で、いずれの性的暴行事件も「計画的で常習性がある」と指摘。被告はいずれの女性に対しても約1時間にわたって性的暴行をしており「殺されるかもしれない恐怖と深刻な苦痛を与えた。尊厳を踏みにじる行為」と非難し、「再犯の可能性も大きい」と述べた。  弁護側は「被告の証拠隠滅は一般人でも思いつく程度。警察官の知識は悪用していない」と主張。「警察官であるため大きな社会的制裁も受けた」として情状酌量を求めた。  被告は「多くの人を傷つけ裏切り、迷惑をかけた。一生かけて反省し償う」と目を腫らして一礼した。  起訴状などによると、2014年7月~17年7月、当時19~29歳だった3人の女性の自宅=いずれも県内=に侵入。台所にあった包丁をベッドで寝ていた女性に馬乗りになって突きつけて脅し、性的暴行したとされる。  22年6~8月には、駅のエスカレーターや侵入した住宅敷地内で女性3人を盗撮したなどとして、県迷惑防止条例違反などの罪にも問われている。  県警は11月、被告を懲戒免職処分とした。

所有者に無断で立木8本伐採 賠償金255万円支払いへ 芝山町、技師を懲戒処分

 芝山町は9日までに、町が行った小規模土木工事で所有者に無断で立木8本を伐採し、損害賠償金約255万6千円を支払う予定だと発表した。町は6月30日、施工業者に伐採の指示をしたまちづくり課の男性技師(23)を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分とし、監督責任として係長を訓告、課長を厳重注意した。  町によると、3月15日、耕作地につながる町管理の林道を舗装した際、重機の走行を妨げるカシノキとクヌギ計8本を伐採。所有者が指摘し、現場担当者だった技師が承諾を得ていなかったことが発覚した。町は6月20日付で所有者と示談した。  技師は複数現場を担当し、工事完了を急いでいたことから「(所有者の)確認を失念していた」などと説明。他の現場では所有者の承諾を必ず得ていたという。技師は6月30日付で依願退職した。  麻生孝之町長は「町民の信頼を損なう結果となり申し訳なく、おわび申し上げる。工事発注までのプロセスに見直しを講じる」とコメントした。

【速報】女児わいせつ逮捕の成田市議、被害者の母親に100万円要求か 「取り下げれば訴訟はしない」 強要未遂疑いで追送検

 女児への強制わいせつ容疑で成田市議の星野慎太郎容疑者(55)=同市中台1=が逮捕された事件で、千葉県警は7日、女児の母親に慰謝料を請求したなどとして、強要未遂の疑いで容疑者を追送検した。容疑者は黙秘している。  容疑者は自身が運営する私設図書館で昨年11中旬~12月ごろ、利用者だった小学校高学年の女児にキスをするなどしたとして、6月に強制わいせつ容疑で逮捕、起訴された。1月に女児がわいせつ被害を小学校の教諭に相談して発覚した。  追送検容疑は3月31日、女児の30代母親に「(女児の)話で誤解を受け、精神的苦痛を被っている。慰謝料として100万円を請求する」などとする郵便物を送付した疑い。  県警捜査1課によると、容疑者は「学校へ(わいせつ行為が)事実ではないことを報告し、私への対応を取り下げるのであれば請求訴訟は行わない」とも求めていた。7日以内に銀行口座に振り込みを要求する記入もあった。  4月3日、母親宅に郵便物が届き、母親が同日「わいせつ行為について学校に事実無根と申告しないと訴訟を起こすという脅迫文が届いた」と成田署に通報した。

【速報】ホテルに男性の全裸遺体 10代後半~30代前半、胃の中に白い塊20個以上 成田市内、薬物中毒の可能性

 成田市内のホテルの客室で2日午前11時35分ごろ、床に全裸で倒れた10代後半~30代前半の男性の遺体が見つかった。県警捜査1課によると、司法解剖の結果、男性の死因は薬物中毒の疑いがあり、胃の中からビニールに巻かれた薬物とみられる長さ約5センチ、直径1センチの白い塊が20個以上発見された。県警は男性の身元確認を進め、同行者がいた可能性もあるとみて保護責任者遺棄致死容疑も視野に経緯を調べる。薬物の密輸に関わっていた可能性も捜査する。  県警が6月30日に「薬物をのみ込んで入国したものが成田市内のホテルの部屋で薬物中毒死した」という情報を入手。警察官がホテルの各客室を捜していたところ、7月2日にチェックアウトの予定時刻を過ぎても手続きがなかった部屋を従業員が合鍵で開けて、遺体を発見した。男性は6月26~30日の間に死亡したとされる。目立った外傷はなかった。  部屋からは衣服以外に男性の所持品はほとんど見つかっておらず、身分証もなかった。巻かれたビニールには中身がないものもあり、男性の尿からは薬物の陽性反応が出ている。

【速報】「船橋駅にサリンまきます」ネットに投稿 市議選に立候補の女「私は令和の麻原彰晃」 偽計業務妨害の疑いで逮捕

 インターネット上に「船橋駅構内にサリンをばらまきます」などと、うその書き込みをして警察の業務を妨害したとして、船橋署は1日、偽計業務妨害の疑いで船橋市夏見6、自称無職、山本深雪容疑者(25)を逮捕したと発表した。  容疑者は、統一地方選後半戦で4月23日投開票だった船橋市議選に無所属で立候補し、落選していた。  逮捕容疑は4月30日午前11時25分ごろ、不特定多数が閲覧できるネット上に「本日の13時ちょうどに船橋駅構内にサリンをばらまきます。私は令和の麻原彰晃です。これはハッタリでも何でもありません。警察の皆さん、ぜひ全力で警備に当たって下さいね」などとうそを投稿し、署員らの業務を妨害した疑い。  同署によると、容疑を認めている。閲覧した人らからの110番通報が約10件、同署の電話にも数十件の通報が相次いだ。同署はJR、東武、京成の各船橋駅を警戒したが、異常はなく、自宅にいた容疑者に任意同行を求め、30日夜に逮捕した。

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