客船イメージ「都市型リゾート」 長崎マリオットホテル
来年初頭に長崎市にオープンする長崎マリオットホテルの施設概要を、運営するJR九州ホテルマネジメント(福岡市)が発表した。長崎港を望む建物は客船をイメージ。28室のスイートを始め約7割の部屋にバルコニーを備え、外に出て海風や港町の夜景を楽しめる。JR長崎駅に隣接した都市型ホテルの利便性にリゾート色を兼ね備えた特色にしたホテルという。 長崎マリオットホテルの外観図。客船をイメージしているという=JR九州ホテルマネジメント提供 具体的な開業日や料金は未発表。正社員100人とパート・アルバイト30人を雇用する予定で、正社員については7割ほどの採用が決まっているという。 長崎マリオットホテルは国内で約90施設を手がけるマリオット・インターナショナルの傘下。「マリオット」ブランドとしては国内9カ所目という。マリオットブランドのホテルは東京、名古屋、大阪の都市型ホテル3カ所と、軽井沢や南紀白浜などリゾート地の5カ所があるが、長崎は県都の中心にありながら海や夜景を楽しめ、両者の特長を兼ね備えた施設になる。 客室は5タイプ13種類でスタンダードでも36平方メートルとゆったりした広さを確保。全207室のうち142室にバルコニーがつく。駅や長崎市街地を望む「かもめスイート」や、九州最大級という広さを誇る「インペリアルスイート」(182平方メートル)など多彩な客室タイプが用意される。 利用者を迎えるホテルの顔となるロビーは船の帆をイメージした白を基調に黒をあしらった開放的なデザイン。朝食ビュッフェやランチ、ディナーを提供するオールデイダイニングには、テラス席や個室も設けられる。季節の県産フルーツを使ったカクテルなども提供するバーや、長崎和牛などの鉄板焼きや県産の魚介類を使ったすしを提供するレストランも備える。サイ・ウエスト総支配人は「地元・長崎の人もホテルに来て、食事を楽しんでほしい」と話す。 「長崎に修学旅行で来たという人は多いが、大人になってまた訪れてほしい」とウエスト総支配人。外国人宿泊客は約2割と見込むが、上海や香港との間で就航していた長崎空港の国際線が運航再開すれば、さらに増えるとみている。(寿柳聡)