三笘薫、久保建英、鎌田大地、遠藤航、冨安健洋はどのポジションで起用される? 欧州注目チームの最新布陣
8月からスタートしている2023-24シーズンの欧州サッカー各国リーグ。開幕から日本人選手の活躍も目立ち、毎週の試合が期待されるところだ。ここではそんな日本人選手所属クラブの今季注目の5チームの戦いぶりを最新フォーメーションと共に紹介する。 ◆ ◆ ◆ アーセナル(イングランド) 【4-1-2-3】 FW:カブリエウ・マルティネッリ(レアンドロ・トロサール)、エドワード・エンケティア(ガブリエウ・ジェズス)、ブカヨ・サカ(リース・ネルソン) MF:カイ・ハヴァーツ(ファビオ・ビエイラ)、マルティン・ウーデゴール(エミール・スミス=ロウ) MF:デクラン・ライス(ジョルジーニョ) DF:オレクサンドル・ジンチェンコ(冨安健洋)、ガブリエウ・マガリャンイス(ヤクブ・キビウォル)、ウィリアン・サリバ、ベン・ホワイト(トーマス・パーティ) GK:アーロン・ラムズデール(ダビド・ラヤ) 昨季終盤に逆転されて逃したリーグ制覇に再挑戦するシーズンだ。その意気込みを示すように、移籍市場で積極的に動いた。クラブ史上最高額となる1億500万ポンド(約190億円)を投じてデクラン・ライス(ウェストハム→)を迎え、さらにカイ・ハヴァーツ(チェルシー→)も高額で獲得し、グラニト・ジャカ(→レバークーゼン)が去った中盤を強化。 昨季は守備的なMFを務めていたトーマス・パーティは、今季序盤戦にライトバックでも起用されている。20代前半の選手が多いチームはシーズン中の成長にも期待できるが、強大なシティの牙城を崩して、2004年以来20年ぶりのリーグ優勝を遂げることはできるだろうか。 リバプール(イングランド) 【4-1-2-3】 FW:ルイス・ディアス(コーディ・ガクポ)、ダルウィン・ヌニェス(ディオゴ・ジョタ)、モハメド・サラー(ハーベイ・エリオット) MF:カーティス・ジョーンズ(ライアン・フラーフェンベルフ)、ドミニク・ソボスライ(チアゴ・アルカンタラ) MF:アレクシス・マック・アリスター(遠藤航) DF:アンドリュー・ロバートソン(コスタス・ツィミカス)、フィルジル・ファン・ダイク(ジョエル・マティプ)、イブラヒマ・コナテ(ジャレル・クアンサー)、トレント・アレクサンダー=アーノルド(ジョー・ゴメス) GK:アリソン(カオイムヒン・ケレハー) ファビーニョ(→アル・イテハド)、ジョーダン・ヘンダーソン(→アル・イテファク)、ナビ・ケイタ(→ブレーメン)、ジェームズ・ミルナー(→ブライトン)、アレックス・オクスレイド=チェンバレン(→ベシクタシュ)を放出し、ドミニク・ソボスライ(ライプツィヒ→)、アレクシス・マック・アリスター(ブライトン→)、ライアン・フラーフェンベルフ(バイエルン→)、遠藤航(シュツットガルト→)を迎えて中盤をオーバーホール。 ロベルト・フィルミーノ(→アル・アハリ)が抜けた前線に新戦力は加えていないが、現状のユニットを維持できれば、問題にはならないはずだ。また、ファビーニョを釣り上げたサウジアラビアのアル・イテハドが、サラーに1億5000万ポンド(約276億円)のオファーを出していたが、残留が決定した。 ブライトン(イングランド) 【4-2-3-1】 FW:エバン・ファーガソン(ダニー・ウェルベック) MF:三笘薫(アンス・ファティ)、ジョアン・ペドロ(フリオ・エンシーソ)、ソリー・マーチ(サイモン・アディングラ) MF:ビリー・ギルモア(マフムド・ダフート)、パスカル・グロス(アダム・ララーナ) DF:ペルビス・エストゥピニャン(イゴール)、ルイス・ダンク(アダム・ウェブスター)、ヤンポール・ファン・ヘッケ(ヨエル・フェルトマン)、ジェームズ・ミルナー(タリク・ランプテイ) GK:バート・フェルブルッヘン(ジェイソン・スティール) 上昇の一途を辿るシーガルズ(クラブの愛称)が史上初の欧州カップ戦に向けて、上々のスタートを切った。超攻撃的なスタイルを掲げるロベルト・デ・ゼルビ監督の下、今季も特殊な前傾姿勢を保つチームは、プレミアリーグ第4節終了時点でマンチェスター・シティさえも凌ぐ最多得点12を記録し、3勝1敗の6位につけている。 エバン・ファーガソン、三笘薫、ソリー・マーチと攻撃の主力の顔ぶれは昨季と同じながら、マーケット最終日にローンで迎えたアンス・ファティ(バルセロナ→)やジョアン・ペドロ(ワトフォード→)にも期待できそうだ。海千山千のユーティリティ、ジェームズ・ミルナー(リバプール→)の存在も大きい。 レアル・ソシエダ(スペイン) 【4-1-2-3】 FW:アンデル・バレネチェア(ミケル・オヤルサバル)、カルロス・フェルナンデス(ウマル・サディク)(アンドレ・シウバ)、久保建英(モハメド・アリ・チョ) MF:ミケル・メリーノ(ベニャト・トゥリエンテス)、ブライス・メンデス(アルセン・ザハリャン) MF:マルティン・スビメンディ(ジョン・アンデル・オラサガスティ) DF:アイエン・ムニョス(キーラン・ティアニー)、ロビン・ル・ノルマン(ジョン・パチェコ)、イゴール・スベルディア(アリツ・エルストンド)、アマリ・トラオレ(アルバロ・オドリオソラ) GK:アレックス・レミロ(ウナイ・マレロ) 10シーズンぶりのCLに挑む今季、ダビド・シルバが重傷を負って現役を退き、昨季のチーム得点王アレクサンダー・セルロート(→ビジャレアル)も新天地を求めた。その分、期待を背負う久保建英は開幕から好調を維持し、第4節を終えた現時点で、チーム最多の3得点を挙げている。 ミケル・オヤルサバルやミケル・メリーノ、マルティン・スビメンディら、スペイン代表組も健在で、そこに攻撃的MFアルセン・ザハリャン(ディナモ・モスクワ→)やFWアンドレ・シウバ(ライプツィヒ→)といった新戦力もフィットすれば、CL本戦における20シーズンぶりの白星も手にできるはずだ。 ラツィオ(イタリア) 【4-1-2-3】 FW:マッティア・ザッカーニ(ペドロ・ゴンサレス)、チーロ・インモービレ(バレンティン・カステジャーノス)、フェリペ・アンデルソン(グスタフ・イサクセン) MF:ルイス・アルベルト(マティアス・ベシーノ)、鎌田大地(マテオ・ゲンドゥージ) MF:ダニーロ・カタルディ(ニコロ・ロヴェッラ) DF:エルセイド・ヒサイ(ルカ・ペッレグリーニ)、アレッシオ・ロマニョーリ(パトリック)、ニコロ・カザーレ(マリオ・ヒラ)、アダム・マルシッチ(マヌエル・ラッザリ) GK:イバン・プロベデル(クリストス・マンダス) 2000年以降リーグ優勝から遠ざかっているが、昨シーズンは2年目のマウリシオ・サッリ監督の下、大胆なパフォーマンスを着実に勝ち点につなげ2位でフィニッシュ。オフには中盤の主軸だったセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチをサウジアラビア(→アル・ヒラル)に放出したものの、鎌田大地(フランクフルト→)を後釜に迎えて戦力的にはイーブンにした。 2021年MLS得点王のバレンティン・カステジャーノス(ジローナ→)と昨季デンマークリーグで最多ゴールを奪ったグスタフ・イサクセン(ミッティラン→)の前線の新戦力や、マテオ・ゲンドゥージ(マルセイユ→)ら実力者にも期待がかかる。