預金は4400万円ありますが、老後破産しないための注意点は?
お金を貯めたい、家計を守りたい、と思っていても、お金にまつわることは難しい……と感じている人もいるのではないでしょうか。皆さんからのちょっとしたお金の疑問に専門家が回答します。 今回は、預金が4400万円あるが老後破産にならないための注意点を知りたい、という相談者からの質問にお答えします。 Q:老後破産にならないために特に注意するべきことは? 「こんにちは! 今、定年退職後1年目です。再雇用で、年収570万円ほどです! 今年は昨年の収入が高かったので、住民税を年100万円ほど支払っています。預金4400万円、株式200万円、マンションのローンが150万円残っており、月額8000円ほど返済しています。この状況で、老後破産しないために特に注意するべきことはありますか?」(元気くまさん) A:可能な限り、できるだけ長く働くことと、楽しいことも計画してみてください こんにちは! コメントをお寄せいただいてありがとうございます。老後破産にならないために注意すべきことですね? 現在、相談者の年収は570万円ありますし、預貯金と株式あわせて4600万円。住宅ローン残高も150万円です。このままの生活を続けていけば、特に問題はなく生活できるでしょう。そのなかでも老後破産しないために注意すべきことを、いくつかお話しします。 現在、再雇用で働いていらっしゃるとのこと。できるだけ長く働くことが大切です。ご相談者の場合、お金のためというよりも心身の健康のため、社会とつながっておくとよいでしょう。 また、お金の流れを把握することも大切です。伺っているデータからは、どのような支出になっているのか、細かくは分かりません。とはいえ、住宅ローンを順調に返済されていらっしゃいますので、堅実な家計管理をなさっているのではないかと思います。 再雇用の勤務期間を終えると、収入は年金のみになります。恐らく、年金の受給額は把握されていると思いますので、年金のみになったときの生活費の不足分はいくらになるのか、預貯金を切り崩して生活する場合、どれくらいの期間、持つのかを確認しておいてください。 今後、どのような生活を送るのか、楽しいことを中心に計画してみてください。趣味を楽しむ、旅行に出かける、今までやりたくてできなかったことに挑戦するなど、考えてみてください。 預貯金を切り崩しても生活するだけの財力があるなら、自分のために使うのもセカンドライフの醍醐味です。新しい生活を謳歌するための計画を立ててみてください。 文:飯田 道子(ファイナンシャルプランナー) 金融機関勤務を経てFP(CFP、1級FP技能士)を取得。独立系FPとして、各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などを行っている。金運アップやポジティブお金など、カラーセラピーと数秘術を取り入れたアドバイスも得意。