Tuesday, June 6, 2023

笑顔の秋篠宮ご夫妻 チャールズ国王戴冠式の席次にみるイギリス王室「特段の配慮」

5月6日、私たち秋篠宮ご夫妻の同行記者は、チャールズ国王戴冠式から戻られるのを小雨の中、ホテルの前で待っていた。戴冠式のご感想について、記者の代表が思い切ってお声かけをした。すると秋篠宮さまはカメラの前で、これまでに拝見したこともないような晴れやかな笑顔でこう述べられた。「とても荘厳で、よろこびに満ちた良いお式だったと、そう思いました。」笑顔にご訪問の充実ぶりと安堵が象徴されていた。そして、イギリス王室の変革をも体感されるご訪問となった。 予想外に大きくテレビ画面に映る秋篠宮ご夫妻の姿 同行記者は、ご夫妻が戴冠式に向けホテルの出発を見送った後、現地時間の午前10時頃からホテルの一室でBBCの生中継でウエストミンスター寺院の様子を見守った。寺院に私たちは入れないからだ。10時49分、BBCの放送でご夫妻の姿を確認した。エリザベス女王の国葬の時の天皇皇后両陛下よりも画面の中央に大きく映し出され、私たちは思わず声を上げた。「いらっしゃった!すごく良いお席」と。 秋篠宮ご夫妻の席次に表れるイギリス王室の特段の配慮 今回の秋篠宮ご夫妻のイギリス訪問については、週刊誌やネット記事の中で「天皇陛下が行かれるべきではないか」という声が出ていた。同行記者の間でも「ご夫妻は末席で、テレビ画面には映らないのではないか」などと心配する声があった。しかしそれはすべて杞憂に終わった。ご夫妻の席は皇太子が座るブロックの最前列だった。外交上の慣例では在位が長いほど前の席となる。側近は「非常に英国側が日本に配慮してくれたのではないか。皇嗣になってまだ日が浅い中で最前列にお座りになった。日本の皇室と英国の王室との長い歴史と推測する」と説明した。 紀子さまの和装が人気に 戴冠式の前、ご夫妻と王族はウエストミンスター寺院近くのチャーチハウスで1時間半ほど待機された。ここで参列を待つ各国の王族と懇談されたという。紀子さまは松竹梅と菊や雲など縁起の良い文様があしらわれていた和服で臨まれた。和装の紀子さまは人気で、多くの王族から「写真を撮りましょう」と求められ、「日本に行きたい」「ぜひいらしてください」と会話が弾み、交流を深められたという。和装は着付けも大変だが、紀子さまからは、和装を選んで良かったと思われている様子がうかがえた。 21か国の王族と長時間懇談された秋篠宮ご夫妻 戴冠式前日の5日には、バッキンガム宮殿で国王主催のレセプションが開かれた。秋篠宮ご夫妻は、王室の方から案内され、国王に直接ご夫妻からの祝意と、天皇皇后両陛下からことづかった祝意を伝えられた。 王族のいる部屋に案内されたご夫妻は、イギリス王室のウィリアム皇太子夫妻、エドワード王子夫妻をはじめ、出席した21か国の王族と懇談されたという。アジアでは、タイ、ブータン、ブルネイ、マレーシア。大洋州はトンガ。欧州はオランダ、ギリシャ、スウェーデン、スペイン、デンマーク、ノルウェー、ブルガリア、ベルギー、モナコ、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク。中東はカタール、バーレーン、ヨルダン。アフリカはエスワティニ、レソト。ご夫妻は2時間のレセプションの間、こうした王族と懇談されていたという。 秋篠宮さまはレセプションなどで多くの王族とお話したことについて「久方ぶりにお目にかかる方も多く懐かしくお話することができました」と感想を寄せられた。また側近によると、皇嗣としてこれだけ多くの王族の方といっぺんに会うのは初めてだったかもしれないとのことだった。王族と親しく交流ができたことについて側近は「これからのご公務に生かしていかれたいという思いなのではないか」と秋篠宮さまの気持ちを推測した。 70年前の上皇さまの戴冠式への出席から続くイギリスとの交流 1953年のエリザベス女王の戴冠式。昭和天皇の名代として、皇太子時代の上皇さまが参列された。敗戦国から来たわずか19歳のプリンスはイギリスから温かく迎えられた。その後交流の歴史が積み重なり、イギリス王室と皇室は特別な関係となった。秋篠宮ご夫妻もそのことを実感されたようだ。帰国後、次のように感想を綴られた。 「今から70年前、上皇陛下が皇太子殿下のとき、昭和天皇の御名代として英国女王陛下の戴冠式にご参列になりました。思い返してみますと、その時のお話を私たちは度々に伺うことがありました。戴冠式で親交を深められた方々、そして次の世代の方々と日本の皇室との交流が今でも続いていることに思いをいたすとき、改めてこの度の出席に感慨を深くいたしました。」 国民の支持を求め変化するイギリス王室 バッキンガム宮殿前でテントを張って戴冠式を待つ人たちがいる一方で、王室反対派のデモも起きていた。戴冠式は70年前に比べて簡素化され、さらに多宗教、多人種を意識したものだった。イギリス国教会のカンタベリー大主教が式を司るものの、ユダヤ教、イスラム教、ヒンドゥー教、シーク教の教徒が式で重要な役割を果たすというのは、これまでにないものだ。戴冠式の変化はイギリス社会の多様性を反映し、若者に進む王室離れをなんとか食い止めようとする国王の意識の表れにも見えた。王室は慈善事業に力を入れ、環境問題にも取り組み、SNSで国民の共感を得ようとしている。国民からの支持があっての王室という姿勢が鮮明に表れている。 象徴天皇制の日本の皇室は戦後、国民からの「尊敬」や「好感」によって支えられてきた。一方で日本の社会や若者の意識も変わり始めている。秋篠宮さまは、変革を摸索するイギリス王室を目の当たりにしたはずだ。皇嗣としての今回の経験は、時代の変化に合わせた日本の皇室のあり方を考える上でも大きな意味を持つのではないか。

おひとりさま終活でやるべき13のこと!身寄りなしでも安心な最後を

■おひとりさまでも終活は必要? そもそも終活とはどのような活動のことでしょう?また、おひとりさまにも終活は必要なのでしょうか? ●終活とは人生の終わりのための活動 終活とは、一般的には人生の終わりのための活動のことを意味します。ただし、決して終わりに向かうためだけの活動ではありません。 「終」には自分自身のラストをプロデュースする、「活」には自分らしさを活かし後悔の無い人生を送る意味も含まれています。 「終活は家族がいる人が行う」というイメージをもっている人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。逆に、周囲の人に自分の意思を伝える機会が少ないおひとりさまこそ必要性が高いと考えられます。 終活は必ずやらなければいけないことではありませんが「孤独死を避けたい」「遺品を希望通りに処分してほしい」「葬儀やお墓に関する希望がある」など、自分の死後の希望がある人は終活を行うことで希望通りの人生が送れるでしょう。 ●65歳以上のおひとりさまは年々増加している おひとりさまと聞くと生涯独身の人をイメージしがちですが、配偶者に先立たれてしまった人や子どもがいない人、親族と疎遠になっている人もある意味ではおひとりさまです。 つまり、終活を考える上では、自分の死後の対応を行ってくれる親族がいない人はおひとりさまと考えていいでしょう。 内閣府が発表している令和4年版高齢社会白書でも、65歳以上の一人暮らしの者は男女ともに増加傾向であることがわかります。(※1) ■65歳以上人口に対する1人暮らしの割合 ※1:内閣府|令和4年版高齢社会白書を基に作成 2000年には男性8%・女性17.9%でしたが、2020年には男性15%・女性22.1%と増加しており、今後も増加し続けると推測されています。 ●男性でも女性でも終活は必要 終活の必要性を考えたときに、男性女性の区別はありません。重要なのは、死後に自分の意思を伝えることや周囲に迷惑をかけないことです。 男性でも女性でも「自分の死後にこうしてほしい」という思いがある場合は、終活を行うことをおすすめします。 ■おひとりさまが終活を行わない場合に発生するリスク では、おひとりさまが終活を行わない場合にはどのようなリスクが発生するのでしょうか? ●孤独死のリスク 1点目は、孤独死のリスクです。おひとりさまで最も心配されることが孤独死ではないでしょうか? 以下は、国土交通省が発表している東京都区部における65歳以上の孤独死の数です。(※2) ■東京都区部における65歳以上の孤独死数の推移 ※2:国土交通省|死因別統計データを基に作成 2013年は2,869人でしたが2018年には3,867人と5年間の間に1,000人ほど増加していることがわかります。 もちろん65歳以上で1人暮らしをすること自体は問題ではありません。しかし、終活を行わないと自宅で死亡した場合にすぐに発見してもらえないリスクが高くなります。 ●身元保証人や身元引受人が確保できないリスク 2点目は、身元保証人や身元引受人が確保できないリスクです。元気で1人暮らしができるうちは問題ありませんが、入院時や介護施設利用時には身元保証人や身元引受人が必要になります。 終活で万一のときの身元保証人や身元引受人を確保しておかないと、いざというときに治療や介護が受けられないことが考えられます。 ●希望しない人に自分の財産が相続されるリスク 3点目は、希望しない人に自分の財産が相続されるリスクです。財産を残して亡くなった場合は、遺言状を残さないと法定相続人が財産を相続します。相続人がいない場合は最終的に国庫に入ります。 そのため、終活で自分の意思を残しておかないと、望まない人に財産が相続されるリスクが考えられるのです。 ●希望の葬儀や埋葬が行われないリスク 4点目は、希望の葬儀や埋葬が行われないリスクです。人が亡くなった場合、日本では必ず火葬や埋葬を行わないといけません。 葬儀や火葬の手続きをしてくれる人が見つからない場合は自治体が手続きしてくれますが、行われるのは最低限の火葬です。そのため、終活で葬儀や火葬に関する意思を残しておかないと、望まない葬儀や火葬が行われるリスクが考えられます。 ●周囲の人に迷惑をかけてしまうリスク 5点目は、周囲の人に迷惑をかけてしまうリスクです。4点目までは、自分へのリスクですが、5点目は他人へのリスクです。 総務省の発表によると、2012年の段階で65歳以上の認知症患者数は約7人に1人、2025年には約5人に1人になるといわれています。(※3) 認知症になると、今までできていた日常生活が送れなくなる可能性があります。そのため、終活を行わずに認知症になると、周囲の人に迷惑をかけてしまうリスクが考えられるでしょう。 ※3:総務省|認知症高齢者等への地域支援に関する実態調査 ■おひとりさま終活でやるべき13のこと 終活の必要性はおひとりさまも家族がいる人も同じです。しかし、やるべきことにはおひとりさまならではのポイントが存在します。ここでは、おひとりさま終活でやるべき13のことを確認していきましょう。 ●孤独死を避けるための行動を心がける やるべきこと1点目は、孤独死を避けるための行動を心がけることです。孤独死を避けるためには、周囲の人と関わりをもつことや万一の場合にすぐに駆けつけてくれる人を見つけることが大切です。 近くに親族や知人がいない場合は、以下の行動を心がけてみましょう。 孤独死を避けるための行動 訪問看護サービスを利用する 宅食サービスを利用する 見守り家電を利用する 定期的に地域イベントやサークルに参加する 毎朝決まった時間に散歩する など 訪問看護や宅食サービスを利用すれば、スタッフが定期的に自宅に訪問してくれます。そのため、万一のことがあっても早く気づいてもらいやすいメリットがあります。 また、親族が遠方にいる人には見守り家電もおすすめ。見守り家電にはカメラや電球などさまざまな種類があり、一定時間反応がない場合、あらかじめ設定した人に通知が入るようになっています。 他には、地域のイベントやサークルに参加することもおすすめ。定期的に参加している人がしばらく顔をださないと、仲間が心配してくれることが多いためです。毎朝決まった時間に散歩をして、挨拶し合う仲間を見つけるのもいいでしょう。 重要なのは、異変があったときに気づいてくれる人を見つけることです。 […]

ロシア、戦車28両と装甲戦闘車109両を破壊と発表 ドネツク州戦況

(CNN) ロシア国防省は現地時間6日、ウクライナ軍が5日にドネツク州南部で軍事作戦を実施して前進を試みたものの、「大きな損害」を被り進軍を停止したと発表した。 ロシア国防省は5日にも、ウクライナ軍の「大規模攻勢」を撃退したと発表していた。 ロシア国防省がSNSテレグラムで明らかにしたところによると、ウクライナ軍は今回、陸軍部隊や強襲航空部隊、作戦・戦術航空部隊、ミサイル部隊、火砲、重サーモバリックシステムによる複合兵器攻撃を受けたという。 ロシア国防省はまた、ロシア軍が主力戦車「レオパルト」8両を含む戦車28両と装甲戦闘車109両を破壊したと主張した。 CNNは今回の発表について独自に検証できていない。ウクライナ国防省にコメントを求めたものの、今のところ返答はない。

駐ロシアの北朝鮮総領事館員の妻子が逃亡か ロシア独立系メディア

 ロシア極東ウラジオストクに駐在する北朝鮮総領事館職員の妻子が行方不明になったと、ロシアの独立系メディア「バザ」がSNSで伝えた。2人は身の回り品を詰めた箱を持ってハバロフスク方面に向かっており、警察は国外に脱出しようとする可能性があるとみている。中国に脱出したり、最終的に韓国への亡命を目指したりする可能性もある。 【写真】「僕らは日本車が好き。政治は関係ない」 ロシア極東に名車が集結  報道によると、行方不明になったのは、総領事館員(62)の妻(43)と息子(15)。4日、タクシーで総領事館を出発した後、携帯電話がつながらず、連絡が取れない状態だという。  捜査当局は、妻子が別のタクシーに乗り換え、ハバロフスク方面に向かったことを確認しており、事件性はないとしている。

台湾行き飛行機でトラブル 「最悪の経験だ」女性客が客室乗務員に激怒 原因は…

4日、福岡から台湾へ離陸直前の中華航空の機内でトラブルが起き、その様子をカメラが捉えていました。 乗客の女性が「何さまだ!」などと声を荒らげ、客室乗務員に迫ります。 客室乗務員 「お会いできて光栄です」 乗客の女性 「うれしくない、最悪だよ。最悪の経験だ」 客室乗務員はなんとかなだめようとしますが、女性は「信じられない」と落ち着くどころか徐々にエスカレートしていきます。 動画を撮影していた乗客に対して―― 乗客の女性 「おい、何してるんだお前、ハラスメント」 なぜトラブルが起きたのでしょうか。 台湾メディアによると、乗客の女性は日本人で、客室乗務員が日本語で対応しなかったことに激怒し、「ここは日本だ。日本語を使うべきだ」などと怒鳴ったということです。 この事態に航空会社は、フライトの安全性を保(たも)てないと判断したため、航空機からの退去を要請しました。この影響で、離陸が約40分遅れたということです。

ウクライナの二正面作戦でロシアは股裂き状態

反プーチンの自由ロシア軍団がベルゴロドの軍事目標を攻撃したとしてリリースしたドローン映像より(6月1日) Freedom Of Russia Legion/REUTERS <ウクライナ側と協力して国境地帯を攻めるロシアの反プーチン武装勢力を叩くか、反転攻勢に備えてウクライナの占領地域を守るか。両方に割ける兵力はない> ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が窮地に追い込まれているようだ。 ロシア軍はウクライナ軍による2つの攻勢に直面している。一つはウクライナ軍に協力するロシア人武装勢力がロシアの国境付近で破壊行為を行いながら展開している件。もう一つは、ロシアが占領したウクライナ一部地域の奪還を目指し、ウクライナ軍が準備を進めてきた大規模反転攻勢だ。 国境地帯で続いている無人機攻撃や砲撃は、ロシアの国境防衛が甘く、国境地帯に暮らすロシア市民の安全が確保できていないことを示しており、プーチンとロシア軍にとって恥辱だ。一方の反転攻勢は戦略上の脅威を意味し、ウクライナ側が目的を達成すれば、ウクライナ南部と東部の広い地域をロシアに統合するというプーチンの野望は砕け散る。 有力シンクタンク「国際危機グループ」のロシア担当上級アナリスト、オレグ・イグナトフは本誌に対し、ロシア政府は同時発生したこの2つの問題により、身動きが取れない状態にあると語った。 イグナトフはロシアの戦略立案者について、「彼らには今、選択肢がない」と指摘する。「ウクライナがロシア軍の兵力を分散させようとしていることは彼らもわかっている。ウクライナ側は、ロシアが国境地帯の脅威に攻撃に反応して、ウクライナ国内にいるロシア軍部隊を国境付近に向かわせることを狙っている」と述べた。 せっかくの要塞が空っぽに? 「だが国境のロシア側に兵力を差し向ければ、ウクライナ南部や東部の拠点が手薄になる。ロシア軍は各所で反攻に備えた要塞化を進めてきたが、兵士がいなければ要塞も意味がない」 海外の有識者や超国家主義のロシア人ブロガーは、越境攻撃が行われたことに驚きを表明している。この数週間、ウクライナ軍に協力するロシア人武装組織「自由ロシア軍団」と「ロシア義勇軍団」がウクライナ側からロシア側へ越境攻撃を仕掛けているのだ。 ウクライナと国境を接するベルゴロドに暮らすロシア人住民はすでに慌てて避難を始めている。反ロシアの武装組織は、ロシア軍の複数の兵士を捕虜にしたとも主張しており、ロシア側に捕えられているウクライナの捕虜との交換交渉を持ちかけている。 米シンクタンク「戦争研究所」は4日に発表した報告書の中で、「ベルゴロド州への攻撃について、ロシア側の反応や報道が少ないことは、ロシア指導部がいまだに対応を決めかねている証拠かもしれない」と指摘した。 イグナトフは、ロシア軍の反応が鈍いのは、彼らがウクライナ国内の占領地域の防衛を優先しているためかもしれないと分析。 「ロシア政府とロシア軍は、国境地帯で起きていることの影響を抑え込もうとしている」と、イグナトフは言う。「何も特別なことは起きていないふりをしたいのだ。彼らの言動からは、武装組織はともかく、ウクライナ軍本体がベルゴロドやクルスク地方に侵攻してくることはないだろうとたかをくくっている様子がうかがえる」 だがもしその通りだとしても、一連の攻撃はロシア政府に難しい問題を突きつける。 「両国の国境線、つまり前線は非常に長く、およそ1300キロメートルにも及ぶ」「ロシア軍は、この前線すべてをカバーすることはできない。ウクライナの東部と南部にほぼ全ての部隊を配備しているからだ。彼らはおそらく、ウクライナ軍の反転攻勢が東部のドンバスか南部のザポリージャから行われると予想しているのだろう」 ロシア軍指導部に対する批判が強まる イグナトフは言う。国境の事態に対する「ロシア当局の反応はとても鈍く、国境付近の住民を避難させ始めるのも遅かった。本来なら、国境地帯の住民すべてを避難させるのが妥当だろう。ウクライナ側に協力するロシア人戦闘員たちがロシア領内に侵入できるなら、国境地帯の村落を攻撃するもできるからだ。住民にとって危険は大きい」 一連の越境攻撃に、以前からウクライナへの攻撃が手ぬるいと主張してきたロシアの超国家主義者やブロガーらは憤っている。ロシア国内で親ウクライナの工作員がドローンによる攻撃や破壊工作を行っている疑いも浮上している上、一連の越境攻撃が起きたことで、ロシア軍の信頼はさらに揺らいでいる。 米戦争研究所は報告書の中で、ベルゴロド州に無人機攻撃や砲撃を許していることが、「ロシア軍指導部に対する批判の中心になりつつある」と指摘した。 ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者で、ロシア正規軍の悩みの種でもあるエフゲニー・プリゴジンは、必要とあればワグネルの傭兵を国境地帯に介入させる用意がある」と述べた。 プリゴジンはツイッターに「我々が求めるのは弾薬だけだ」と書き込んだ。「ロシア国防省がベルゴロドで起きていることを阻止しないならば、もちろん我々がベルゴロドに向かい、ロシア国民とそこに暮らしている全ての人を守るつもりだ」 元ロシア連邦保安局(FSB)将校で現在はブロガーとしてロシア政府を頻繁に批判しているイーゴリ・ギルキンは、ロシア政府はベルゴロドへの襲撃に対する反応が遅すぎると言う。 ギルキンはメッセージアプリ「テレグラム」上で、ウクライナ軍について「彼らはロシア連邦を内側から弱体化させるという一番の目的を達成しようとしている」と指摘。ウクライナはロシアに有利な冬の攻勢を耐え忍ぶ間も、何カ月もかけて部隊の強化と訓練を行ってきた、という。 「政府が長年にもわたってあらゆる方法で侮辱してきた敵が、ロシア市民を殺害し建物を破壊しても罰することもしないとは、市民のロシア当局への怒りを掻き立てるのにこれ以上の方法があるだろうか」とギルキンは書き込んだ。 【動画】越境攻撃、ロシアの被害 【動画】反転攻勢の時期は「ヒミツ」ジェスチャー 【動画】ロシア領内に侵入したとされる反ロシア戦闘員 デービッド・ブレナン 2023年6月13日号(6月6日発売)は「最新予測 米大統領選」特集。……名乗りを上げる共和党候補。超高齢のは2024年に勝てるのか?

プーチンはもうロシア軍の惨状を知らされていない!?

プーチン(右)がそばに置くのはイエスマンだけ(左奥はロシアのショイグ国防相、手前は中国の李尚福国防相)(4月16日、クレムリン) Sputnik/Pavel Bednyakov/REUTERS <プーチンは引きこもり状態で、ウクライナ侵攻について悪いニュースを伝えた者は「西側のプロパガンダ」に毒されていると左遷される。ロシア軍の配色を知らないのなら、和平交渉に応じるはずもない> ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、ウクライナへの軍事侵攻がうまくいっていないことに関して本当の情報を知らされていない。側近たちが、プーチンを怒らせるのが怖くて伝えていないからだ、という情報が流れている。 この告発を行ったのは、テレグラムチャンネル「VCHK-OGPU」だ。プロフィール欄には、ロシアの「官僚、オリガルヒ(新興財閥)、ならずものの秘密」を暴露することが使命、とある。 同チャンネルは6月4日付の投稿で情報筋の話を引用し、「この戦争に関する悪い知らせ」はプーチンに報告されていないと伝えている。悪い知らせは同大統領を「激しくいらだたせる」からだという。 プーチンに悪いニュースを伝えた者は「西側のプロパガンダ」に毒されていると叱責される。良いニュースを伝える者だけが、プーチンに「常時面会」できる地位を維持しているという。 こんなプーチンのためになぜ死ねるのか だから周囲の者たちは悪いニュースを知らせなくなったという。この投稿は、ウクライナの複数報道機関に取り上げられた。 ベラルーシの反政府メディア、ネクスタ(現在はポーランドで活動中)に、以下のようなコメント付きでこの投稿を取り上げた。「戦争について悪い知らせを聞きたくないプーチンが、真実から隔絶された状態にあるというのは前から知られたことだ」「しかしそれより興味深いのは、現実から切り離されてまともな判断能力もない老人によって多くのロシア人が死地に送り出されているというのに、誰も気にしていないらしいということだ」 プーチンがウクライナ侵攻の前線で何が起きているのかについてありのままを知らされていないことを指摘する報道は、今回が初めてではない。 2023年3月にはAP通信が、アメリカ情報機関の複数の関係者の話として、プーチンはロシア軍の惨状に関して周囲から誤った情報を伝えられていると報じた。 同じく3月には、アメリカのジョー・バイデン大統領が、プーチンは「引きこもり状態にあるようだ」と述べ、「自身の顧問の一部を解任、あるいは自宅軟禁状態に置いた」ことを示唆する動きがあると語った。 ホワイトハウスの広報部長を務めていたケイト・ベディングフィールドは2022年3月、プーチンは「ロシア軍に欺かれていると感じており」、これが「プーチンと軍幹部との間に緊張を引き起こしている」という情報をアメリカは得ていると述べた。 また、国防総省の報道官を務めていたジョン・カービーは2022年3月、プーチンが正確な情報を知らされていないのであれば、和平交渉を通じてこの戦争を終わらせることに「誠意を持って取り組むとは考えにくい」と述べた。「そのような指導者が、悪いニュースを知らされてどのような反応を見せるかもわからない」 一方、軍事アナリストのロブ・リーは2023年2月、ラジオ・フリーヨーロッパ/ラジオ・リバティー(RFE/RL)に対し、プーチンは「悪い知らせを望んでいない」と指摘した。「ロシア軍幹部は将校たちに『良いニュース』を求め、その部下たちにもそういう態度が浸透している」 「つまり、ロシアの軍人たちは保身のために嘘をつくこともあるということだ」 (翻訳:ガリレオ) ブレンダン・コール 2023年6月13日号(6月6日発売)は「最新予測 米大統領選」特集。……名乗りを上げる共和党候補。超高齢のは2024年に勝てるのか?

ロシア軍が巨大ダム爆破か 浸水で1万6000人が危機的状況 ザポリージャ原発に冷却水供給のダム

ウクライナ南部にある巨大なダムが爆破され、周辺地域が浸水し、およそ1万6,000人が危機的状況に陥っている。 ウクライナ軍の南部司令部は6日、ヘルソン州にあるカホフカ水力発電所をロシア軍に爆破されたと発表した。 ヘルソン州知事によると、9つの地域が全面的または部分的に浸水し、およそ1万6,000人が危機的状況に陥っている。 カホフカ水力発電所のダムはポリージャ原発にも冷却水を供給していて、ウクライナ側は原発への危険な攻撃だと批判。 IAEA(国際原子力機関)は、現時点では直ちに安全リスクが生じることはないとしている。

「トラブルになっている」朝食バイキング会場で、70代の女性客を押し倒す…韓国から旅行中の33歳の女を逮捕、原因は“手荷物”か

5日朝、北海道小樽市のホテルで、宿泊客同士でトラブルになり、70代の女性の押し倒し、けがをさせたとして、33歳の韓国人の女が逮捕されました。 傷害の疑いで逮捕されたのは、韓国から旅行中の33歳の女です。 この女は5日午前7時20分ごろ、小樽市のホテルで、宿泊客の70代の女性に対し、肩を手で押して倒し、両手の打撲などを負わせた疑いが持たれています。 警察によりますと、現場は、朝食バイキングの会場で、女は、被害女性の手荷物に足が当たったことなどを注意されると、腹を立て、犯行に及んだとみられています。 ホテルの従業員が「トラブルになっている」と通報し、捜査の結果、傷害の容疑が固まったとして、同日夜、女の逮捕に至りました。 通訳を介した取り調べに対して、韓国から旅行中の33歳の女は、容疑を認めているということです。 警察は、引き続き経緯などを詳しく調べています。

ウクライナ軍、バフムト周辺で前進 大統領「待望のニュース」

[5日 ロイター] – ウクライナのゼレンスキー大統領は5日、定例のビデオ演説で、ウクライナ東部ドネツク州の要衝バフムトとその周辺で戦っている部隊からの「待ち望んでいたニュース」を歓迎した。 シルスキー陸軍司令官はこれより先、バフムト周辺でウクライナ軍が前進を続けていると述べた。 ゼレンスキー大統領は「今日、私たちが待ち望んでいたニュースを与えてくれた兵士ら全員に感謝している。バフムト方面の兵士のみなさん、素晴らしい」と語った。それ以上の詳細には言及しなかった。 ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン氏は5日、ウクライナ東部ドネツク州の要衝バフムトの北方にあるベルキフカの一部をウクライナ軍が奪還したと明らかにした。 ロシアは5月、バフムトを掌握したと主張したが、ウクライナ側は一部地域をまだ維持しているとして、ロシアの完全掌握を否定した。 ゼレンスキー氏は、ロシアがウクライナ軍の行動に「ヒステリックに」反応していると述べ「巧みに、断固として、効果的にわれわれの陣地を守り、占領者を破壊し前進している」と2部隊に言及した。 *大統領や陸軍司令官の発言を追加して再送します。

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