Tuesday, June 6, 2023

WindowsでMicrosoft Edgeが大量のプロセスを実行するのを止める方法

Edgeの起動中にWindowsタスクマネージャーを覗いてみると、ブラウザのプロセスが何十個も表示されているでしょう。開いているタブが1~2個しかなかったとしてもそうです。 しかし、なぜEdgeはこれほどたくさんアクティブなプロセスを必要とするのでしょうか? また、その数を減らす方法はあるのでしょうか? そこで、Edgeの仕組み、タスクマネージャーがプロセスで溢れてしまう理由、そしてその対処法について見てみましょう。 Edgeを使うとタスクマネージャーに大量のプロセスが表示される理由 Edgeが大量のプロセスを生成する理由は、セキュリティと安定性の2つに尽きます。 EdgeはChromiumをベースとした最も優れたブラウザの1つであり、Chromiumが使われているほかのブラウザと同様に、マルチプロセスアーキテクチャを使用しています。 つまり、ブラウザに単一のプロセスを使用するのではなく、各タブに個別のプロセスを使用しているのです。また、開いている各タブの個々のコンポーネントにもプロセスが作成されます。 たとえば、コアブラウザプロセスがあるかもしれません。次に、HTMLやCSSといったウェブサイトのコードなどを処理するレンダラープロセスがあります。また、ページのレンダリングを高速化するためにグラフィックチップとの通信を担うGPUプロセスもあるでしょう。 プラグインや拡張機能のプロセスは、ブラウザのアドオンを処理します。このようにリストが続いていきます。 ブラウザの機能を複数のプロセスに分散させると、1つのプロセスに障害が発生してもブラウザ全体がクラッシュする可能性が低くなる、ということなのです。 また、プロセスを分離することでメモリが共有されないこととなり、与えられる特権が制限されたものになるため、セキュリティ面でも優れています。 WindowsでEdgeのプロセスを表示する方法 Edgeが使用しているプロセスは、Windowsタスクマネージャーで確認することができます。 タスクマネージャーには実行中のプロセス数が表示されますが、それが何のためのものなのか、詳細はほとんど記載されていません。 ただし、Edgeのプロセスの多くが最小限のシステムリソースを消費していることは確認できます。 詳細については、ブラウザに組み込まれているタスクマネージャーで確認することもできます。 開くには、Edgeの実行中にShift+Escキーを押します。ここで、先ほど説明した各プロセスの詳細を見ることができます。 WindowsでEdgeのプロセス数を減らす方法 上記で説明したように、タスクマネージャーで実行されているのが確認できるEdgeプロセスの多くは、ブラウザの仕組みの一部でしかありません。このうち、システムリソースに過度な負担をかけるものはほとんどありません。 しかし、PCのパフォーマンスへの影響が気になる場合は、Edgeが使用するプロセスの数を減らす簡単な方法がいくつかあります。 1.未使用の拡張機能を削除する インストールされているブラウザの拡張機能を見て、削除できるものがないか確認しましょう。 アクティブな拡張機能はそれぞれ1つ以上のプロセスを実行している可能性があるため、アドオンの整理は簡単にプロセス数を減らす方法になります。 Edgeで拡張機能を検索、インストール、管理する方法について詳しくは、「Edgeで拡張機能を検索、インストール、管理する方法」をご覧ください。 2.Edgeの設定を変更する Edgeのオプション設定の中には、それぞれ別のプロセスが必要なものがあります。 たとえば、「スタートアップブースト」や「ハードウェアアクセラレーション」などです。 この両方の機能は、「Edgeの設定」→「システムとパフォーマンス」で無効にできます。 3.未使用のタブを閉じる Edgeでタブを開くと、1つにつき10個以上のプロセスが生じる可能性があります。 使用していないタブ複数開いていることがよくある場合は、それを閉じることでアクティブなプロセスの数を即座に減らすことができます。 もっと優れたWindows用ブラウザの選択肢は? Opera、Brave、Vivaldi、Chromeなど、最新のブラウザには同じ問題を起こすものがたくさんあります。 こうしたブラウザはすべてChromiumをベースにしています。Firefoxは、Googleが開発したブラウザアーキテクチャを使用していない数少ない最新ブラウザの1つです。 マルチプロセスシステムが使われているのには理由があり、それによって安定性とセキュリティが向上する、ということは覚えておくと良いでしょう。 しかし、新しいブラウザを試してみたくなった場合は、ゲーマーに最適なブラウザとWindows 11に最適なブラウザのリストに目を通してみてください。 Microsoft Edgeのプロセスを削減する Microsoft Edgeが大量のプロセスを実行する必要がある理由は理にかなっているのかもしれません。 でも、だからといって、この問題は喜ぶべきことでもありません。プロセスはWindowsやアプリを使用していれば避けられないものですが、その数を減らすことでパフォーマンスを向上させることができます。 Original Article: How to Stop Microsoft Edge Running So Many Processes on […]

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でました、Apple Vision Pro。AppleのAR/VRヘッドセット #WWDC23

開発開始から7年。ついにその姿を見せたAppleゴーグル! Appleの開発者向けカンファレンス「WWDC23」基調講演の最後を飾ったのはAppleファン待望のAR/VRヘッドセット「Vision Pro」でした。 価格は3449ドル(約49万円)もするし発売も来年ですけど、ずっと新たなハードの発表がないのを寂しく思っていたみなさまにとっては久々のビッグニュース。 「Macがパソコンを広めて、iPhoneがモバイルコンピューティングを広めたように、Vision Proは空間コンピューティングを世に広めることになるだろう」とティム・クックCEOも意欲満々です! 本当に「時代は今、空間コンピューティングへ」というPRのとおりになるんでしょうか⁉ 空間を操るのは手と目と声 Vision Proでは外部にパススルーカメラが何台かついていて、目や手の動きを追跡したりのARをフルに体験できるほか、外側からゴーグルをのぞき込むと使ってる人の目がボヨヨ~ンと浮かび上がってみえるギミックつき(没入中は目が消えて暗黙の「邪魔しないで」モードになる)。 MacBookにユーザーが期待するアプリと修正のすべてを備えた「ウェアラブルなMacBook」という位置づけの製品ですので、一番人気のApple純正アプリ(Messages、Books、Camera、FaceTime、Mail、 Music、Safariなど)は全部網羅され、そのデータはiPad、iPhone、Macですべて同期されます。 操作は指でつまんだり(ピンチ)弾いたり(フリック)のジェスチャーでも行なえるし(カメラの前に手をかざす必要はない)、Webページの検索は、Siriみたいに音声で探してもよくて、キーボードやマウスをつないで手入力でもOKです。なんならMacBookでヘッドセットを使うという手もあって、その場合は目の前にMacBookをデンと置くと、目の前に大画面でスクリーンが立ち上がります。 部屋や野外に自然に画面が立ち上がる チップはApple独自開発のM2と、新しいシリコンファミリーの「R1」。空間データを収集する外向きカメラや、視線を追跡するLED不可視光の処理はこの両方で行なっています。ヘッドセットの外側にはほかにもサイドカメラ、下向きカメラ、TrueDepthカメラ、LiDARスキャナーなどなど、センサがいろいろセットで張りめぐらされています。 AppleのARチームリーダーのMike Rockewellさん曰く、レンズが捉える像は2300万ピクセルの像となってMicroOLEDスクリーン全体を埋め尽くすのだそう。レンズのなかには3Dレンズもあるので、「目をやれば、どこにでもコンテンツが表示される」とのことです。具体的な視野角の発表はなかったけど、4K動画に対応することは確かそう。 IDは虹彩認証のOptic ID パスワード、指紋、顔と進化してきたID認証。Vision Proでは目の虹彩スキャンで本人認証する仕様になります。顔認識だと双子ちゃんでも顔面アンロックできたりしましたが、それもおしまい。 OSはvisionOS VRゴーグル用の新しいOSの名前は「visionOS」で、外部デベロッパーも新しいアプリを発表できるオープンなプラットフォームになる予定です。 映画、特に3Dムービーはさらなる充実を図るべくウォルト・ディズニーと提携を結びました。ディズニーのボブ・アイガーCEO自らが友情出演してバーチャルコンテンツ制作に意欲を見せる熱の入れようです(今年は7000人のレイオフ断行で、ディズニーも大変な時期だけど)。 発表ではユーザーが身の周りのなんにもない空間にアプリを表示させるシーンが紹介されました。表示位置と奥行きは調整可能で、外側のダイヤルを回せばリビングルーム的空間から野外のきれいなオープンスペースに設定を変えたりもできます。 しかもVision Proは空間オーディオの臨場感あるサウンドも楽しめちゃう。部屋のレイアウトをマッピングし、音の出元を特定する部分は「音声レイトレーシング」と呼ばれる技術で行なっているみたい。 対応アプリは全部、レンズの限られた空間のなかで動作する仕様に調整。ゲームももちろん遊べるってことで、日本からは小島秀夫監督も発表の応援に駆け付け、 『デス・ストランディング ディレクターズカット』Mac版の年内リリースを発表しました。 バッテリーは有線、連続使用約2時間 Vision Proは耳になじむデザインで、何時間使っても疲れないそうな。VRゴーグルに疲れ目はつきもの。実際長時間使ってテストしてみないと本当かどうかはわかりませんけどね。 バッテリーはケーブル付きです。Appleのデモでは本当にケーブル付きのをポケットに入れて使ってました。本体を電源に挿し込めば何時間でも使えますが、バッテリーで使うと2時間くらいで電池は切れますので、もっと安いMetaのQuest 2とかとだいたい一緒かと。一番知りたいのはMetaから新発売のQuest 3と比べてどうかって辺りですが、それはまだわかりません。 ティム・クックCEOが当初目指したビジョンからはだいぶ譲歩したVision Proに仕上がってしまったという報道もあり、Appleのもてるすべてを出し切った結果がコレでしたってことになります。近い将来みんなこんなのかけるのかと思うと興味は尽きませんね!

セイコーウオッチ、セイコー プロスペックス スピードタイマーより1/100秒を計測できるソーラークロノグラフ4種を7月8日に発売

 セイコーウオッチは6月5日、「セイコー プロスペックス」のクロノグラフコレクション「スピードタイマー」から、1/100秒を計測できるソーラークロノグラフのレギュラーモデル2種と数量限定モデル2種を発表した。7月8日に発売する。  同社は1960年代にスポーツ計時のパイオニアとして世界のスポーツシーンに新たな精度基準を打ち立てた計時機器を開発。スピードタイマーは、セイコーが長年にわたって培ってきた、計時機器に求められる高い実用性を追求するデザイン哲学に基づいたコレクション。時間を正確に読み取るための視認性や判読性を備え、スポーツシーンに限らず、あらゆるシーンで正確に一瞬一瞬を記録する。  新たに登場するモデルは、新開発のソーラークロノグラフムーブメント「キャリバー8A50」を搭載。積算表示を完全に独立させたダイヤルのレイアウトは計測時間を確実に読み取ることを目的としており、2時位置に1/100秒、10時位置に1/10秒、12時位置に秒積算計を配置し、ストップウオッチモード時には6時位置の基本時計が60分積算計へと切り替わる。さらにそれぞれの針とサブダイヤルのコントラストを高めることで視認性と判読性を高めている。  クロノグラフのプッシュボタンは、操作しやすいハンマー形状のボタンを採用し、「正確な時を計る」スピードタイマーの設計思想を体現したケースデザインを実現。  今年の夏にハンガリーのブダペストで開催される「世界陸上ブダペスト23」にて、同社は18回連続でオフィシャルタイマーを務めることを記念し、「世界陸上ブダペスト23記念限定モデル」が登場。ダイヤルには陸上競技場のトラックの質感のような型打ちパターンを採用、針と各サブダイヤルの外周リングには、栄光の象徴であるゴールドカラーを使用した記念限定モデル。  1983年に発売された世界初のアナログクオーツクロノグラフの誕生40周年を記念した限定モデルも登場。同社がアナログクオーツクロノグラフ誕生から9年後の1992年に満を持して発表した、40年間の歴史の中でも特にエポックメイキングな世界初の1/100秒単位で経過時間を計測するアナログクロノグラフが持っていたアイコニックなカラーリングを採用する。   発売モデルはいずれも外径42.0㎜(りゅうず・突起部含まず)、厚さ12.9mm。日常生活用強化防水(10気圧防水)を備える。 ■関連サイト セイコー プロスペックス スピードタイマー ソーラークロノグラフ特設ページ セイコーウオッチ

洗剤自動投入の洗濯機=東芝ライフスタイル

東芝ライフスタイル(川崎市)は、液体洗剤や柔軟剤の自動投入機能などを搭載した全自動洗濯機「AW12DP3」など2機種を6月発売。目に見えない微細な泡で洗浄効果を高め、黄ばみを防ぐ。銀イオンが溶け出して水道水を抗菌作用を含んだ水に変える機能も搭載。部屋干しによる臭いの原因菌を抑制する。想定価格は18万5000~23万円前後。(了)

厄介者だった「プラスチック」が肥料に!? 千葉大学らの研究チームが開発した地球にやさしいプラとは

日本発の新素材のプラスチックが世界を変える? 毎日大量に捨てられるプラスチックのゴミ。リサイクルが叫ばれているけれど、分解できないものが多く、なかなか進まないのが現状だ。リサイクル率は10%以下と言われている。 そんな現状を打ち破るようなプラスチックを作り出したのが、千葉大学大学院工学研究院准教授の青木大輔先生のチームだ。 青木先生たちが作り出したのは、アンモニア水で分解すると尿素という植物の成長を促す肥料ができる植物由来のプラスチック。 「今回開発した”植物由来”の『ポリカーボネート』は、アンモニア水で分解すると、プラスチックを作っている分子がバラバラになり、尿素とそれ以外の分子(モノマー)に分かれます。モノマーが微生物で分解される性質をもっていれば、畑に撒いても害にならないものなので、そのまま畑に撒くことができるんです」(青木先生、以下同) 最近はレジ袋などにもバイオマスプラスチックといって、植物由来の原料を使ったプラスチックがある。これも肥料になるのだろうか。 「植物由来だからといって、すべてが肥料にできるわけではありません。今回使用した、果物や穀類などに多く含まれ、自然界に最も多く存在する単糖類の『グルコース』由来の化合物『イソソルビド』は、尿素と一緒に用いると肥料として働くことがわかりました」 ”石油由来”のポリカーボネートも肥料になるし、再度プラスチックをつくることもできる プラスチックが肥料になる! 実現したら素晴らしいと思うが、新しいプラスチックを作るとなると時間もお金もかかりそうだ。ところが、 「現在あるプラスチックでも、肥料になるものがあるんです」 それが”石油由来”の『ポリカーボネート』。 プラスチックにはさまざまな種類があり、いちばん多く出回っているのが、ポリエチレン。’20年には、なんと1年で290万tも作られ、プラスチック全体の35.3%を占める。次がポリプロピレン190万tで、全体の23.1%。次はポリスチレン類、塩化ビニル樹脂と続き、そのあとペットボトル、ポリカーボネートとなる。残念ながら、ポリカーボネートは2~3%しかない。 現在使われているポリカーボネートは、ほとんどが石油を原料としたものだが、 「石油由来のポリカーボネートもアンモニア水で分解すると尿素とモノマーになるんです」 実際すでに青木先生の研究チームでは、ポリカーボネートを分解して取り出した尿素を肥料に食用野菜を育てる研究を進めているとか。 ただし、ポリカーボネートは石油を原料としているから、モノマーは石油。ポリカーボネートを分解したモノマーはそのまま畑に撒けない。 「その代わり、モノマーはプラスチックの材料として再び使うことができます」 現在、プラスチックゴミは再生プラスチックとして使われているケースもあるが、再生すると品質は劣化してしまう。ところが、分子レベルまで分解してもう一度作り直せば品質が保証されたまったく新しいものを提供できるという。 すべてのプラスチックをポリカーボネートにするべく研究中 両方合わせて50%以上を占めるポリエチレンとポリプロピレンは、安く作れて丈夫だけど、分解できないとか。だったら、プラスチックを全部ポリカーボネートにしてしまえばいいのでは? 「ポリカーボネートは、ウォーターサーバーやコピー機のプラスチック部分、ヘルメット、新幹線の窓など、おもに工業用に使われているエンジニアリングプラスチックです。衝撃に強く、高い透明性が特徴ですが、それなりに高価。また、表面の傷つきやすさや、薄くすると割れてしまうということもあり、今の段階ですべてをポリカーボネートに置き換えるのはむずかしいでしょう」 今すぐ、すべてのプラスチックをポリカーボネートにできなくても、アクリル板、エアコン、洗濯機などのプラスチック部分が徐々にポリカーボネートに変わり、生産量が増えれば、ポリカーボネートのリサイクルが加速するかもしれない。 「今、植物由来のポリカーボネートの研究と並行して、柔らかいものから硬いものまで、さまざまな用途に使える石油由来のポリカーボネートを作ろうとしています。近い将来、すべてのプラスチックを肥料に分解できるポリカーボネートにするのが目標です」  ’22年にプラスチック資源循環法が施行され、プラスチックの資源循環が叫ばれている。すでに土に還るプラスチックや海水の中で分解されるプラスチックは開発されているが、自然に還るまでに時間がかかり、再利用することもできない。 その点、青木先生たちが開発した植物由来のポリカーボネートや、石油由来のポリカーボネートはアンモニア水ですぐ分解することができ、しかもモノマーを利用して、再びプラスチックを作ることもできる。 資源循環を謳うなら、まず家電に使われているプラスチック部分を全部ポリカーボネートにしてはどうだろう。 青木大輔 千葉大学大学院工学研究院准教授。東京工業大学理工学研究科、東京工業大学物理工学院を経て現職。専門はプラスチック(高分子)。東北大、山形大、東大、大阪公立大、神戸大などとチームを組んで、ポリカーボネートの「合成」「機能化」「物性評価」「分解」、分解生成物の「分離」と肥料として活用する研究を行っている。 取材・文:中川いづみ

土星の衛星エンケラドゥスに9600kmの巨大水柱、ウェッブ望遠鏡が発見

https://images.forbesjapan.com/media/article/63605/images/main_image_97c22c25fdb01d74b7fe0857439ba5cf932a1bbd.jpg ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が、土星の小さな衛星エンケラドゥスから新たに巨大な水蒸気の水柱が宇宙に向けて放出されているところを観測した。 水柱は全長約9600kmと推定され、エンケラドゥスからこの大きさのものが放出された初めての観測例だ。 最大の目標 直径わずか500kmと小さな衛星でありながら、エンケラドゥスは地球外生命を探す宇宙生物学者にとって最大の目標となっている。というのも、エンケラドゥスはクレーターだらけで「トラ縞模様」の氷地殻(こおりちかく)の下に、深さ40kmの水の海と岩石質の海底が存在しているからだ。 エンケラドゥスの地下海(ちかかい)のような過酷な環境には、微生物や「extremophiles(極限環境生物)」が存在している可能性があると考えられている。 主として土星の引力によって、その衛星は地質学的にも活発であり、岩石コアは生命が存在するために不可欠と考えられる海に、エネルギーと熱を供給している。 しかし、その温かくて塩辛い海に目のない不気味な海洋生物がいないことはほぼ間違いない。なぜなら、そこで維持可能なバイオマス(生物量)の総量は、クジラ1頭分より少ないと計算されているからだ。  ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が撮影したエンケラドゥスの巨大な水柱。その大きさは衛星自身の40倍以上におよぶ。挿入図は探査機カッシーニが写したエンケラドゥスで、赤い四角は、ウェッブ望遠鏡から見たエンケラドゥスが水柱と比べていかに小さいかを表している(NASA, ESA, CSA, STScI, G. Villanueva (NASA’s Goddard Space Flight Center), A. Pagan (STScI)) 衝撃的な発見 衛星の氷地殻の割れ目から、氷の粒子や水蒸気、有機化合物などの噴流を吐き出している間欠泉は、以前にも複数観測されている。NASAと欧州宇宙機関の探査機、カッシーニは長さ数百キロメートルにおよぶ噴流を発見しているが、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が発見したものに匹敵する規模のものはかつてなかった。 「データを見ていたとき、自分は間違っているに違いないと思いました。衛星の20倍以上のサイズの水柱を見つけたことはあまりにも衝撃的でした」と、主著者でメリーランド州グリーンベルトにあるNASAゴダード宇宙飛行センターのジェロニモ・ヴィラヌエヴァはいう。「水柱は南極の噴出地域からはるか彼方まで広がっています」 噴出する水のスペクトル(NASA, ESA, CSA, STScI, L. Hustak (STScI), G. Villanueva (NASA’s Goddard Space Flight Center)) そこかしこにある水 ウェッブ望遠鏡の測定装置、NIRSpec(近赤外線スペクトログラフ)に搭載されている面分光ユニットのデータは、水蒸気が毎秒300リットル噴出していることを示唆している。 「エンケラドゥスは土星を比較的速く、わずか33時間で周回しています。土星を回る際、衛星とその噴流は基本的に水を吐き出していて、まるでドーナツのようなハローを残します」とヴィラヌエヴァは語った。「ウェッブの観測によると、巨大な水柱があっただけでなく、水はそれこそどこにでもありました」 その2022年11月9日の発見は、JWSTのGuaranteed Time Observation(GTO、時間保証観測)プログラム1250の一環として実施され、Nature Astronomyに掲載された。 氷の輪 さらにウェッブは、エンケラドゥスからの噴流が、氷と岩からなる土星の輪に供給されている様子を、初めて科学者たちに紹介した。観測によると、水分の約30%は土星のEリングに、70%はそれ以外の土星系に供給されているようだ。 NASAには、これらの巨大噴流にもっと近づくチャンスがあるかもしれない。2038年10月(予備日程は2039年11月)に打ち上げ、2050年に到達すると言われているEnceladus Orbilanderミッションでは、水柱のサンプルを採取することに特化して、探査機にエンケラドゥスを1日2回、200日にわたって周回させる予定だ。 その後探査機は衛星に着陸して数年間滞在し、衛星の地表に戻ってきた水柱物質のサンプルを採取する。それは、エンケラドゥスをあれほど明るく反射させているものの正体だ。 (forbes.com 原文)

能登の地震活動なお活発、5月末までに震度1以上433回…専門家「より大きな地震の恐れ」

 石川県能登地方で最大震度6強を観測した地震(マグニチュード=M=6・5)から5日で1か月となる。地震活動は依然として活発で、震源は過去にM7級を引き起こした海底活断層がある能登半島北側の海域に広がっている。今後、より大きな地震とともに津波が発生する可能性もあるとして、専門家は注意を呼びかけている。  気象庁によると、能登地方では2020年12月から地震活動が活発化し、今年5月末までに震度1以上の地震が計433回発生している。同月30日には、20日ぶりに最大震度4のやや強い揺れも観測された。地震が頻発する領域は南岸から内陸部を時計回りに徐々に移動し、能登半島北側の海域でも観測される機会が増えている。  その理由について政府の地震調査委員会は、地下にたまった水などの「流体」が移動したためとみている。この流体は地下で断層を滑りやすくさせるなどし、地震を誘発している可能性があるという。  能登半島北側には複数の海底活断層が走り、最も近い活断層は沿岸から約2キロにある。金沢大の平松良浩教授(地震学)によると、周辺の海底活断層は1729年の能登・佐渡地震(M6・6~7・0)や2007年の能登半島地震(M6・9)などM7級の大地震を引き起こしたとみられる。  平松教授は「地下の流体が海底活断層に到達すれば、海底が大きくずれ動いて、津波が発生する恐れもある」と話している。

8つの惑星が磁力で浮かぶ「Quantum Solar System」、テーブル上に太陽系を再現

自宅や職場にあるテーブルの上へ、太陽系を置いて眺めていたい――。そんな途方もない夢も、クラウドファンディングサービス「Indiegogo」で販売中の空中浮遊インテリア「Quantum Solar System(QSS)」ならかなえられる。 QSSは、直径が42.5cmある円盤の上を太陽と8つの惑星が磁力で浮かぶインテリア。太陽を中心にして、惑星がそれぞれの軌道を周回する。太陽の直径は8cmで、ランプとしての機能も備える。惑星は、本物と同じように動かすこともできれば、高速に動かすこと、特定日時の位置関係を再現することなども可能。 各惑星の表面に描かれた模様は、米航空宇宙局(NASA)から得た情報を参考にしていて、まるで本物を望遠鏡で眺めているよう。ただし、大きさや惑星間の距離は、インテリアとして成立するよう調整されている。 太陽の点灯や消灯、惑星の動きは、Bluetooth接続したスマートフォンのアプリから操作できる。APIも用意されていて、さまざまな機能を追加することもできる。 太陽が光らないモデルは549ドル(約7万6223円)から、光るモデルは649ドル(約9万107円)から購入可能。

宇宙人、土星の衛星に存在の可能性 巨大な水煙をNASAの宇宙望遠鏡が発見

宇宙人が土星の衛星に生息している可能性があるという。NASA(米航空宇宙局)のジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が、ガス惑星である土星の6番目に大きい衛星、エンケラドゥスからの巨大な水煙を発見した。 この水煙は6000マイル(約9700キロ)以上に及び、ロサンゼルスからブエノスアイレスまでの距離に相当する長さとなっている。 土星には100以上の衛星があるものの、エンケラドゥスだけが地球と比較可能な液体の水の海を持つ可能性が指摘されており、科学者らは地球外生命体が生息する見込みもあるとしている。 メリーランド州にあるNASAのゴダード宇宙飛行センターのジェロニモ・ヴィラヌエヴァ氏はこう話す。「このデータを初めて見た時、自分が間違っているに違いないと思いました。その衛星の20倍以上の水煙の発見はそれほどショッキングなことだったのです」 (BANG Media International/よろず~ニュース)

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