暗峠も登れる500Wのパワフルな電動キックボード、国交省認証済み「J-STEP NS-K500」が発売開始
2023年12月7日、株式会社日翔グローバルは特定小型原動機付自転車規格の電動キックボード「J-STEP NS-500W」を「OSAKA MOBILITY SHOW 2023」に出展し、発売を開始すると発表した。 ハイパワーモーターで日本一の急坂「暗峠」も登れる…かも 今回発表された電動キックボード「J-STEP NS-500W」は、国土交通省認定の公益財団法人 日本自動車輸送技術協会(JATA)検査機関において、保安基準適合性および性能等確認検査に合格したモデルだ。 タイヤサイズは、電動キックボードで一般的な8~8.5インチのものではなく大径のエアレス10インチタイヤを採用していることが特徴だ。パンクしない嬉しい仕様である代わりに、乗り心地はかなりハードになるのがエアレスタイヤの特徴だが、それを踏まえて前後減衰ダンパー、前後ディスクブレーキ等を標準装備しているので、ガタガタな路面や小さい段差も安定して走行ができるそうだ。 走りの質に直結するモーターに関しては、48V・500Wのハイパワーモーターを搭載しているため、電動キックボードの中では加速力、登坂性能に優れたモデルであることは間違いないだろう。 ちなみに、エントリー~中級モデルでよく採用されている36V・250~350Wモーター搭載車両だと、大体の登坂性能は10~15度程度であるところを、「J-STEP NS-500W」は25度もあるので、スペック上は日本一の急勾配と言われる「暗峠(くらがりとおげ)」(最大勾配37%:20.3度)も登れることになる。 もちろん、電動モーターは常にフルパワーで出力し続けられるわけではないので、きつい勾配が続く暗峠を実際に最後まで登れるかどうかはわからないが、スペック的にどのくらいの坂まで対応しているのかの参考にはなるだろう。 普段使いに嬉しい航続距離・防水性能 また、電動キックボードの標準バッテリーとしては大容量の13Aバッテリーを採用しているため、航続可能距離は50kmを誇る。また、車両本体はIP55相当の防水性能を持ち、水たまりへの意図的な進入は厳しいが、小雨が降っている程度であれば乗ることができるくらいの防水性を備えている。 もっとも、電動キックボードはタイヤサイズや車両性能上、しっかりと雨が降っている状況では実質的に走行できない、するべきではないので、あまり気にしすぎることではないかもしれないが、帰り道を走行中、急に雨が降ってきたときなどに対応できるのは有り難い。 盗難リスクを低減するイモビライザー・振動検知アラーム機能 乗車ステップ部分は、縦60cm×横18cmと幅広な設計がなされており、走行時の安定性を確保している。また、リモコン操作で電源をOFFにすると、車両本体側で電源ONにできないイモビライザーシステムを採用している。 さらに持ち去ろうとした振動や衝撃を検知して段階的に警笛を鳴らしてくれる振動検知型セキュリティーシステムも搭載しているので、目的地への持ち込みができず、駐輪せざるを得ない場合でも盗難リスクを抑えることが可能だ。 また、走行を開始して10秒経過時にその瞬間の走行速度を自動的に保持し、スロットルから指を離しても定速走行が可能なクルーズコントロール機能も標準装備。この機能はON/OFFが選択可能で、再度スロットルを操作するかブレーキをかけた時点で自動的に解除されるため、長距離走行時に疲労しがちな指先をいたわる機能として有用だろう。 ちなみに、本商品は2023年12月8日〜11日の4日間開催されている「OSAKA MOBILITY SHOW 2023」に出展が決定しており、会期中は特別価格にて販売が予定されているそうなので、気になる人は公式HPをチェックしてみよう。 【主要諸元 J-STEP NS-K500W】 車両種別:特定小型原動機付自転車 全長×全幅×全高(折りたたみ時):1170×526×1200mm(1170×526×580) 耐荷重:150kg 最高速度:車道モード1選択時20km/h 車道モード2選択時15km/h 歩道モード選択時 6km/h 登坂性能:25度 航続距離:45~50km 防犯装備:リモコンによる電子ロックシステム 振動検知式セキュリティアラームシステム タイヤサイズ :10インチエアレスタイヤ ブレーキ :前後輪機械式ディスクブレーキ サスペンション:前後輪減衰ダンパー モーター:48V 500Wモーター バッテリー:13Ah 防水性能:IP55 充電時間:5時間 車両重量:22.4kg […]