Friday, December 8, 2023

北海道の巨大津波、想定過大か 内閣府公表、大幅に下回る

 江戸時代初期の17世紀前半に北海道を襲ったとされる巨大津波について、新潟大の高清水康博准教授(地質学)らの研究チームが18日までに北海道南部の勇払平野(苫小牧市)に残る痕跡の分布範囲を明らかにした。地中の津波堆積物は現在の海岸線から内陸約2キロにとどまり、内閣府の想定する浸水域を大幅に下回っていた。歴史記録が乏しく発生年や原因など不明点の多い津波だが、高清水氏は「内閣府の想定は過大となっている可能性がある」と指摘する。  内閣府の有識者会議は2020年4月、苫小牧市では沿岸から最大約10キロ、100平方キロ超の浸水想定を公表。  調査は19~22年度に実施。計86地点から最深で約1.5~2メートルの地層を引き抜き、過去3千年間の堆積物を調べた。17世紀前半の地層からは、津波によって海から運ばれた海洋性の植物プランクトンを発見。コンピューター断層撮影(CT)で分布を追跡したところ、海岸から約2キロ以遠で確認できなくなった。

小型機が着陸失敗 14人死亡 スポーツフィッシングの観光客ら

南米ブラジルで、観光客を乗せた小型機が着陸に失敗し、乗客乗員14人が死亡した。 北部アマゾナス州のバルセロスの空港で16日、小型機が着陸に失敗し、滑走路の先の茂みに突っ込んだ。 この事故で、乗っていた乗客乗員14人全員が死亡した。 現地当局などによると、乗客はスポーツフィッシングをするために、州都マナウスからおよそ400km離れたバルセロスの空港に向かっていた観光客だった。 事故当時は天気が悪く、小型機が滑走路をオーバーランした可能性があるとみられている。

沖縄県知事、国連演説に向け出発 辺野古移設「国際社会に問う」

 沖縄県の玉城デニー知事は17日、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設などを巡り、スイス・ジュネーブで開催中の国連人権理事会で演説するため、那覇空港を出発した。国際社会に移設反対を直接訴え、計画を推進する日米両政府の譲歩を引き出したい考え。国連での演説は、2015年9月に同理事会で演説した翁長雄志前知事以来となる。  玉城氏は17日午後、那覇空港で取材に応じ、「非常に緊張している。対話によって解決を求めていく姿勢が間違っているのか、国際社会に問いかけたい」と述べた。  各国代表に発信したい内容として「基地問題から垣間見える、人権や民主主義の問題を訴えたい」と語った。

車内はぐちゃぐちゃ…トレーラーと乗用車が“正面衝突” 峠道のトンネル近く…20代男性が死亡 10代女性は重体

13日、福島・西会津町の国道49号線のトンネル近くで、トレーラーと乗用車が正面衝突する事故が起きた。 乗用車に乗っていた2人が病院へ運ばれ、20代の男性が死亡。10代の女性が意識不明の重体だ。 トンネル近くで正面衝突 トレーラーが赤色灯に照らされている。 運転席の部分だけが直角に曲がり、壁に突っ込んでいる。 事故は13日午後11時前ごろに発生。トレーラーと乗用車が正面衝突した。 リポートが現場の様子をこう伝えた。 「福島県西会津町の国道49号線の事故現場です。普通乗用車の周りを見てみますと、物が散乱してひどい状態となっています。また、トレーラーを見てみますと、とっさにハンドルを切ったのでしょうか。トンネルを出て、すぐ近くの壁にぶつかっています」 乗用車はトレーラーのすぐ横で止まっている。衝撃の大きさを物語るように、車の中はぐちゃぐちゃだ。 現場は,片側1車線の峠道。 霧が出ていて見通しが悪かった 事故は、どんな状況で起きたのだろうか。 現場はトンネルの近くで、当時は“霧が出ていて見通しが悪かった”ということだ。 この事故で、乗用車に乗っていた2人が病院へ運ばれた。 運転していた20代の男性が頭を強く打つなどして死亡、10代の女性が意識不明の重体だ。 (「イット!」 9月14日放送より)

中国“全面輸入停止”で日本の漁業者に独自支援 在日アメリカ大使館が台湾、タイ、ベトナムのホタテ加工施設を紹介

東京電力福島第一原発処理水の海洋放出を受けて、中国が日本産の海産物の輸入を全面停止したことをめぐり、在日アメリカ大使館が日本の漁業者を独自に支援していることが分かった。 日本産のホタテは、アメリカに輸出される際、いったん中国に輸出し、殻むきなどの加工をすることが多い。 中国の全面輸入停止措置により、アメリカへのホタテ輸出ルートが途切れてしまうことが懸念されていた。 そこで、在日アメリカ大使館が、中国と同様のホタテ加工ができる3カ国、台湾、タイ、ベトナムにあるFDA=米国食品医薬品局に登録の加工施設を、東北や北海道などの漁業関係者らに紹介し、斡旋したことが分かった。 こうした独自支援で、アメリカは、日米の結束を示すとともに、中国経由で輸入する日本産の海産物への影響を最小限に抑える狙いがある。 (画像:2023年8月31日 福島を訪問したエマニュエル在日米国大使)

建築家・伊東豊雄さんの「笠間の家」 当時の設計図やスケッチを展示

 水戸市民会館の設計を手がけた世界的建築家、伊東豊雄さんが1981年に建てた「笠間の家」(茨城県笠間市下市毛)で、当時の設計図やスケッチなどを展示する企画展が開かれている。10月1日まで。  笠間の家は、東京教育大(現筑波大)出身の陶芸家、里中英人氏(1932~89年)が、駆け出しの建築家だった伊東さん設計の民家「中野本町の家」(76年、東京都中野区)を気に入り、アトリエ兼自宅の設計を依頼。白い壁や斜めの天井が特徴の木造2階建てで、日本建築家協会新人賞を受賞した。笠間市が里中氏の遺族から寄贈を受け、ギャラリーなどとして使われている。  企画展では、笠間の家の設計図やカラースケッチなど約20点を展示。ギャラリー、アトリエ、住居の三つの空間を最適な形で組み合わせるために伊東さんらが行った比較検討や設計の変遷を、実際の建物の中で見比べられる。  土日・祝日の午前9時半~午後5時開館。入場無料。問い合わせは笠間の家(0296・73・5521)。【森永亨】

ロシア なぜイスを厳重チェック? 首脳会談の舞台ウラで

金色の手すりで赤いカーペットの階段を上がり、列車に乗る北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記。 訪問を受けたロシア側は、入念に出迎える準備を整えていた。 それは、プーチン大統領との会談の場でも。 2人の蜜月ぶりをアピールするように世界に配信されたこの場面。 実は裏では、こんな出来事が起きていた。 会談の直前、大勢のスタッフが取り囲んでいたのは金総書記が座るイス。 ああでもない、こうでもないと、あわただしくチェックする。 いったい、何が気がかりなのか。 すると、1人のスタッフが、ほかのイスのひじ掛けを押した。 どうやら気にしていたのは、金総書記の体重。 140kg半ばとみられる金総書記。 ロシアのメディアは、それに耐えられるイスを慎重に選んだという。 スタッフたちが、固唾(かたず)をのんで見守ったであろうその瞬間。 …問題ない様子。 スタッフの心配をよそに、会談は滞りなく終了した。 笑顔を交わす2人。 プーチン大統領は、ロシア製の銃と宇宙飛行に使われた手袋を贈り、金総書記は北朝鮮の職人が作った銃をプレゼントしたという。

中国の海水調査「確認中」 松野官房長官

 松野博一官房長官は15日の記者会見で、中国当局が、日本から入港した貨物船が船体を安定させる目的で積む「バラスト水」と呼ばれる海水を独自に調査していることについて「事実関係を確認している」と述べた。東京電力福島第1原発処理水の海洋放出を踏まえた放射性物質の検査が目的とみられている。  松野氏は処理水放出を巡り「中国側に対して、科学的根拠に基づいた対応を引き続き強く求めていく」と強調した。

外国人観光客「自己責任でしょ」登山シーズン終了後に…閉鎖くぐり抜け富士登山

静岡県・山梨県は今月10日、シーズン終了に伴い、富士山山頂に通じる4つの登山道を閉鎖しました。しかし、平然とすり抜けていく外国人観光客が後を絶ちません。 志水保友ディレクター:「5合目から徒歩で20分ほど歩いた登山道の入り口です。看板には9月11日から冬季閉鎖と表記されています。さらに奥にはバリケードがしかれ、通行できないようになっています」「今、男性がバリケードの前まで歩いていっています。向こう側に進めないか様子を探っているようです」 ドイツからの観光客:「(Q.登山道は封鎖されましたよ)まだ雪はないので大丈夫だろう。封鎖されたのは4日前だし、まだ登れると思う」 その時でした。 志水保友ディレクター:「塀をくぐり抜けて中に入っていってしまいました」 通行止めの登山道を登ることは道路法違反で、6カ月以下の懲役、または30万円以下の罰金を科される可能性もあります。なぜ、そこまでして登るのか。バリケードをすり抜けてから3時間半後、戻ってきた人に話を聞きました。 戻ってきた人:「(Q.富士山の登山道は閉鎖中なのに、なぜ登ったのか)確かに閉鎖されているが、上るのは自己責任でしょう」 “自己責任”と言いますが、富士山の天候は急変しやすいことで知られ、遭難の危険が高い山の一つです。7月と8月の全国の遭難者を見ても、富士山が最も多く、登山シーズン終了後は、リスクもなおさらです。実際、12日には、足がけいれんして動けなくなった、愛知県在住の男性(46)が救助され、救急搬送されたばかりです。 15日の山頂付近の気温は約8度とのデータもありましたが、Tシャツに短パン姿で山頂まで登山したという男性もいました。 山頂まで登山したという男性:「(Q.寒くなかった)いいえ、全く。(Q.遭難の危険を感じないのか)みんな登ってたよ、一列になって」 山梨県の担当者によれば、こうした外国人観光客は世界遺産に登録されてから増加していて、日本人よりも安易な気持ちで登山している人が多いといいます。地元の人はこう呼び掛けます。 『富士山五合目観光協会』小佐野昇一会長:「9月10日を過ぎると、頂上ではつららができたり、本当に冬山に近い状況がすぐそこまで来ている。富士山もまだ夏山じゃないかという人もいるが、ぜひそこは切り替えていただいて、ここから先はもう冬山に近いと」

ロシア戦闘機が英偵察機にミサイル、「技術的な誤作動」説明はうそ…操縦士が発射許可と誤認

 【ロンドン=蒔田一彦】英BBCは14日、複数の西側当局者の話として、ロシア軍戦闘機の操縦士が2022年9月、発射許可を受けたと思い込み、黒海上空で英偵察機に向けてミサイル2発を発射していたと報じた。ミサイルは命中せず、英軍機に被害はなかった。露政府は当時、「技術的な誤作動」と説明し、英政府も同様の見解を示していた。  BBCによると、英偵察機が22年9月29日、黒海の国際空域を飛行中に露軍の戦闘機「Su(スホイ)27」2機と遭遇した。このうち1機の操縦士が、地上から受信した「目標を捉えた」という趣旨の連絡を発射許可と思い込み、空対空ミサイルを発射した。別の操縦士は発射許可とは受け止めず、この操縦士に忠告したが、2発目も発射された。  英偵察機には最大で30人が乗っていたとみられ、命中していればロシアと北大西洋条約機構(NATO)間の緊張が一気に高まる恐れがあった。  米メディアは今年4月、インターネット上に流出した米軍の機密文書の中に、露戦闘機がミサイルを発射して英偵察機を撃墜する寸前の事態だったことを示す記載があると報じていた。

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