【ゲッターズ飯田】25年間占ってわかった「人生がうまくいく人」「いかない人」の決定的な差
「芸能界最強占い師」として知られ、25年間で7万人以上を無償で占い続け、新刊『ゲッターズ飯田の五星三心(ごせいさんしん)占い2024』も話題のゲッターズ飯田さん。多くの人の悩みを聞くなかで、人間関係や環境への不満を解消するために必要な行動に気づいたといいます。人間関係に悩む人はたくさんいるのですが、まずは他人とはなにか、というところから考えてみると、ヒントが見つかるかもしれません。(朝日新聞出版刊『ゲッターズ飯田の縁のつかみ方』より一部抜粋・再編集) 占いをしていて受ける相談の多くは、「人間関係の悩み」です。恋愛も家族関係も人間関係の一種ですし、仕事の悩みでも、上司や部下、取引先との人間関係があります。 でも、僕はそもそも「あの人とうまくいかない」と思うことがありません。なぜなら、僕は誰かと「うまくいっている」とか「うまくいっていない」という基準で見ていないから、そういう悩みが湧いてこないんです。 けれども、多くの人を占ってきたことで、人間関係に悩む人のパターンや傾向、そこから抜けられる人と抜けられない人の違いはわかります。また、幸せな縁を築いているように見える人たちの共通点もわかります。 そもそも縁はどのようにつくられていくのでしょうか? 縁をつくるには、他人がいなくてはなりません。まずは「他人」というものを、よく考えてみましょう。 ■人はみな、それほど違わない 当たり前のことですが、縁ができるには「他人」が必要です。しかし、「他人」は自分と違います。 だから、ぶつかる、もめる、思いが通じない……などの問題が生じます。 それがストレスとなり、悩みとなり、収まりのつかない感情が暴れ出し、鎮めるには時間がかかったり、我慢して鎮めようとする自分に無力感を覚えたりするのではないでしょうか。 以前、空海の本を読みました。そこで、「生きている人間の差って何ですか?」という問答のようなやりとりが出てくるのですが、 「この人と、この人の差って何ですか?」という問いに対して空海は、 「私とあなたは変わらないんですよ。差なんて紙一重なんですよ。人間はつながりの中で生きているから、私があなただったかもしれないし、あなたが私だったかもしれないし、ほんの少し間違えていれば会わなかったし、ほんの少し間違えていれば、この立場はあっという間に逆転するものなんですよ。世ってそういうものなんですよ」 と、答えています。 たしかに、自分には親が2人いて、両親にもそれぞれ親が2人いて……と考えると、2人から4人に増え、4人から8人に増え……と、2倍に増えていき、6代遡れば64人くらいとつながりができます。 「知人の知人の知人……と、6人くらい辿たどれば、有名人に辿り着く」という話も聞きますが、あながち間違いではないでしょう。 自分のつながりを辿ってみるとわかると思いますが、人はみな、膨大なつながりの中で生きています。 つながりは入り組んでいて、すぐにできては消えていくもの。それを繰り返しているのが人生だと考えれば、人はさまざまなつながりの中でしか生きられない、とも言えます。 一人というミクロの視点から、自分の周り〜日本〜地球というマクロの視点に移し替えてみれば、どんな世界でもつながりで成り立っていることが見えてきます。 その視点を持ってみると、人と人との差なんてたいしたことないですよという話にも、うなずけるのではないでしょうか。 縁をつくろう、人とつながろうと考えることも大事ですが、すでにつながっている人たちの中で自分が生きてこられたことを思い出し、まずは今あるつながりに感謝しないといけない。すでにある縁からのつながりを一度、考えてみてください。 ■他人には感謝しかない 多くの人は人間関係で悩み、ストレスを抱えていますが、その一方で、「人は、他人とのつながりの中でしか生きていけない」というのもまた真実。まるで禅問答のようです。 ストレスの元凶は他人ですから、ストレスをなくすには、他人をなくさなくてはいけない。それなのに、人は一人では生きていけないので、他人をなくすことはできない。他人がなくなったら、いずれ自分もなくなる。言い方を変えれば、他人はいなくならないから、 ストレスもなくならない、ということです。 「人を大事にしましょう」と言うと、 「でも、合わない人たちと一緒にいるのは、しんどいんです」と言われます。 程度はありますが、合わない人とどう楽しむかを試行錯誤せずにラクなほうに逃げていては、人間として成長しません。成長しないから、悩みもなくならないのです。結局、自分が悪いのです。 あなたは一人で生きているわけではない 他人がいるから生きていける 生きていくうえでは、他人の中に入っていかなくてはいけない 他人がいるから社会ができて、会社ができて、便利な世の中になって、他人に助けてもらっていることはたくさんある 他人がいることに感謝しなくてはいけない 夫婦や家族も、「自分とは違う人」という意味では、他人です。 イヤなことがあると、そればかりに意識が向くため忘れがちですが、産んでくれたのも、育ててくれたのも、友達になってくれたのも、恋人、夫婦になってくれたのも、すべて他人です。 水、食べ物、電気、ガス、家、通信など、ライフラインを整備してくれたのもすべて他人です。 音楽、芸術、文学、スポーツ、エンターテインメントといった、これまでに感動や生きる希望、勇気を与えてくれたものも、すべて他人がつくったものです。 どれだけ他人のおかげで生きているかを考えてみてください。他人がいるから、自分は生きていけるんです。 他人がいるから、今の生活ができているんです。そう思うと、他人に抱くストレスも少し軽くなりませんか? ※『ゲッターズ飯田の縁のつかみ方』より