ソフトバンク球団史上初の「屈辱」回避なるか…「2桁勝利なし&規定投球回到達ゼロ」の危機
ソフトバンク・有原 ソフトバンクが球団初となる「2桁勝利なし&規定投球回到達ゼロ」の危機に直面している。シーズン残り20試合となった状況でチームの勝ち頭は7勝を挙げている有原、最多投球回は石川の113イニング。ともにシーズン残りの登板機会は多くても3~4度ほどで、2桁勝利か規定投球回到達をクリアするには高いハードルを越えなければならない。 13日の西武戦に先発予定の有原はシーズン序盤はファームで調整。今季初登板は6月6日のDeNA戦だった。そこから13試合登板でここまで7勝4敗。残りの登板機会を考えると、今後は白星を逃すわけにはいかない。メジャー挑戦前の日本ハムでの6シーズンで3度の2桁勝利を挙げた右腕が本領を発揮できるか。 チームで最多の投球回をマークしている石川は規定の143イニングまでは残り30イニング。残りの登板数でのクリアは現実的に厳しい数字と言える。8月18日の西武戦でノーヒットノーランを達成したときのような快投を続けられるか注目だ。 ホークスで2桁勝利投手が不在だったのはダイエー時代の2000年までさかのぼる。当時は永井、若田部、リリーフだった篠原、吉田の4人が9勝を挙げ、チームはリーグ連覇を達成した。一方、規定投球回到達者ゼロは18年が最後。チーム最多の投球回は千賀の141イニングで、規定到達にあと2イニング足りなかった。ただ、2桁勝利なしかつ規定投球回到達ゼロとなれば、球団では過去にない。 現在パ・リーグはトップの14勝を挙げているオリックス・山本を筆頭に、2桁勝利到達は5人(同・宮城、西武・高橋、同・平良、ロッテ・種市)。規定投球回到達もトップの158回1/3を投げている日本ハムの上沢を含め4人がクリアしている(同・加藤貴150回1/3、西武・高橋148イニング、オリックス・山本143イニング)。ソフトバンクの先発投手陣は意地を見せられるか。