冬キャンプ「はじめるなら絶対に押さえたい」アイテム一覧と場所&設営「徹底ガイド」
寒さに包まれた美しい自然、暖かい焚火の灯り。冬の訪れとともに楽しめる冬キャンプは、他の季節にはない魅力に満ちている。冬がはじまる自然の光景は、紅葉が終わり枯れ落ちる寂しさの中にも、美しさを同時に伝えてくれる。 冬キャンプには言葉では表現しきれないすばらしさがある。今回は、冬キャンプのはじめ方や必要な準備、楽しみ方について紹介する。冬キャンプの世界への第一歩を踏み出し、特別な体験を共有しよう! ■冬キャンプの装備と準備するもの 冬場のキャンプ場で快適に過ごすためには、体を温めるためのさまざまな装備が不可欠だ。筆者は今回紹介するアイテムを準備し、夜の睡眠時間を含め快適な冬キャンプを過ごすことができた。 冬キャンプは適切な装備が重要。その中で薪なども活用するとより楽しい体験ができる。 ■快適に冬キャンプを行うための手順 冬キャンプに最適なアイテムを活用した、快適な冬キャンプ手順を紹介する。なお、それぞれの装備品の大きさ、数量については使用されるテントの大きさや構造に依存するため、適宜合わせてほしい。 ●場所の選定 冬キャンプでは、キャンプ場内の区画選定が重要となる。「美しい景色を優先したい」「となりのキャンパーとの間にプライベートな空間を取りたい」など希望もあるかとは思うが、安全で快適に過ごすことを前提として、風の当たらない場所や、平坦な地面を推奨する。選ぶ際のポイントは、以下の通り。 ・雑草がある程度処理され、平らに整備されている ・車両をサイトに横付けできる(予想外の雪を想定) ・風が抜けない場所である ・センターハウス、ゴミステーションに近い ●テント敷設の準備 冬キャンプでは地面からの冷気をできるだけ遮断し、保温性を高める必要がある。また、テント内にも断熱素材のシートやマットを敷き、できるだけ地面からの冷気を遮断しよう。また、暖かい寝袋や電気毛布があると更に安心だ。 テント設営時はまずテント下にグランドシートを敷き、テントが濡れるのを防ぐと同時に冷気を遮断する。 テント設営ができたら、テント内に銀の断熱マットを配置する。 断熱マットの上にフロアマットを敷き、寝袋を広げる。 寝袋の中に電気毛布を敷くのもおすすめ。AC電源が備わっているキャンプ場もあるが、今回筆者が宿泊したキャンプ場は電源設備がなかったため、600Wのポータブル電源を準備した。 ●アクティビティの準備 焚火台の上に木炭を置き、着火して温かい環境を作ろう。焚き火台の周りにキャンプ仲間と集い、楽しい一夜を過ごす準備も完了だ! ●安全対策の確認 火の取り扱いには充分注意し、キャンプ中の安全を確保するために十分な対策を講じておこう。今回は炭火の消火と再利用も考慮し、火消しつぼを準備した。 ■冬のきれいな星空撮影のポイントを紹介 冬キャンプの楽しみ方は色々ある。温かい飲み物と焚火を囲みながら仲間と語り合うもよし、清冽な空気の中での星空を眺めるのもいい。冬の夜は晴れ渡って星が輝くことが多く、テントの外での星空観察は格別の体験になるはず。 ここで星空の写真を撮影する際のポイントをひとつ。スマホカメラで自動に設定される露出では暗すぎる場合があるため、手動で露出を調整し、明るさを調節しよう。また、専用アプリをダウンロードして使うことで、より細かな設定もできる。「長時間露光モード」を駆使して、星空や夜景を美しく撮影してみよう。 ■冬キャンプで自然と共に過ごす幸せなひとときを! 風の冷たさを感じる冬キャンプは、他の季節とは異なる魅力と貴重な体験をもたらす。星空に包まれた夜に焚火を囲んでいる時間は言葉では言い表せず、心に残る思い出になるだろう。自然と共に過ごす幸せなひとときが待っている冬キャンプ、ぜひチャレンジしてみては。