Friday, December 8, 2023

マラソン大会でランナー死亡 400人以上がリタイア 盛岡市が途中で大会中止に<岩手県>

9月10日に岩手県盛岡市で行われた啄木ふれあいマラソン大会で、10キロの部に出場した60代の男性がコース中で倒れ死亡していたことが分かりました。 井上智晶アナウンサー 「男性が倒れたのは、スタート地点からおよそ8.5キロの給水所があったこのあたりで、当時は湿度も気温も高くリタイアする人が続出したということです」 盛岡市によりますと、死亡したのは10キロの部に出場した県内の60代の男性です。 男性は午前11時15分過ぎ、スタート地点から約8.5キロ付近の第7給水所手前で転倒したということです。 その場で心臓マッサージやAEDなどの応急手当を受けましたが、心肺停止の状態で運ばれ、その後病院で死亡が確認されました。 大会当日の気温は29.5度(午前10時時点)、湿度は77%(午前9時時点)、また熱中症予防の目安とされる「暑さ指数」は、10日午前10時時点で付近の市内好摩が29.5と、激しい運動は中止の指針が示されている「厳重警戒」でした。 3キロからハーフまでの4種目に1743人が出場しましたが、熱中症などの疑いで400人以上がリタイアしていました。 盛岡市はこうした状況を受け午前11時半ごろ大会を中止にしました。 盛岡市スポーツ推進課 箱石元課長 「リタイアするランナーの方が多かったので、ランナーの安全を考えて途中だったが中止という判断をした」 熱中症の危険に備えランナーがすべき対策を専門家に聞きました。 岩手大学教育学部 保健体育専門 上濱龍也教授 「体調が少しでもおかしいという時は、暑ければ暑いほど無理はしちゃいけないレベルはあがってくる」 このほかレース前の水分補給と情報収集が大事と指摘しました。 岩手大学教育学部 保健体育専門 上濱龍也教授 「かく汗の量って想像超えるくらい多いので、走る1時間2時間前から十分に水分補給した状態でスタートする。なるべく細かく情報を集めて対策を必要以上にするくらいでちょうどいい」 異例の暑さが続いた2023年、マラソンでもこれまで以上に熱中症対策が重要になってきています。

チリ戦勝利に”ラグビーのまち”岩手・釜石も歓喜 W杯大会PV

 ラグビー・ワールドカップ(W杯)フランス大会で日本代表が42―12でチリ代表に快勝した10日夜、岩手県釜石市でパプリックビューイング(PV)があり、県内外から270人が訪れた。「ラグビーと魚のまち釜石」らしく大漁旗を模した応援旗が揺れ、日本が勝利を決めると、拍手と歓声が上がった。  日本ラグビー協会は日本戦のPVを4年前のW杯日本大会で試合会場となった都市と共催。釜石は東北で唯一の開催となった。  試合はチリが先制したが、日本が反撃に転じると会場の熱気が高まった。前半を21―7で折り返すと、釜石市の会社員、高橋敏昭さん(55)は「日本は攻撃と防御がかみ合っていなかったが、後半は改善されるはずだ」。4年前も釜石であったPVを訪れたといい「前回同様、雰囲気が良い」と笑顔を見せた。  後半はチリも粘りを見せたが、日本は残り10分から2トライで突き放した。国内リーグに所属する釜石シーウェイブスRFCの佐伯悠コーチ(38)は「チリの圧力は強く、ラグビーはコリジョン(身体接触)が物を言う競技だと再認識した。日本は次戦ではより激しく強く戦ってくれると思う」と期待を込めた。  釜石では10月8日のアルゼンチン戦もPVが開催される予定だ。【奥田伸一】

それで逃げているようなら… 震災語り部が不適切発言 岩手・大槌

 岩手県大槌町の平野公三町長は5日の定例会見で、町が主催して8月に実施した東日本大震災の語り部活動で防災上不適切な内容があったと明らかにした。当時の防潮堤が発生直後の津波警報より高かったことを挙げ「それで逃げているようなら毎回逃げないといけない」と、すぐ避難しなくてもよいと受け取られかねない発言をしたという。  気象庁は現在、津波警報以上で即時避難を呼び掛けている。発言後、町議会関係者が問題視した。平野町長は会見で「語り部活動について慎重に再検討する」と述べた。  語り部活動は8月13~15日に実施した町の震災伝承行事の一環で、町職員28人が犠牲になった旧役場庁舎跡で開かれた。町が伝承活動を委嘱した地域おこし協力隊員と町職員が説明し、県内外から訪れた計5人が参加した。  町が不適切と判断したのは、協力隊員が震災直後の状況を説明した内容の一部。隊員は気象庁が当初、高さ3メートルとする津波警報(大津波)を出したことに触れ「3メートルの津波どう思われますか。当時の防潮堤の高さは6・4メートルで結構高いです。逃げるという考えは」と尋ねた。1人が「最初はない」と答えると「最初はそうですね。それで逃げているようなら毎回逃げないと」と話した。  町によると、この他、低地にあった旧庁舎前に災害対策本部を設置した点など、協力隊員の説明に問題点が少なくとも計3カ所あったとした。  町は協力隊員に町の公式文書に基づいて話すよう求めていたが、事前に内容を把握していなかった。今回の説明を精査し、他に問題点がないか確認するという。【奥田伸一】

高野連、鹿児島国体の出場8校を決定 補欠は沖縄尚学と八戸学院光星

 日本高校野球連盟は21日、阪神甲子園球場で国体選考委員会を開き、今秋の鹿児島国体の高校野球硬式の部に出場する8校と補欠2校を選んだ。出場校は次の通り。  北海(北海道)、花巻東(岩手)、仙台育英(宮城)、土浦日大(茨城)、慶応(神奈川)、履正社(大阪)、おかやま山陽(岡山)、神村学園(鹿児島・開催地)▽補欠校 沖縄尚学、八戸学院光星(青森)

「岩手県からも参加」小沢一郎衆院議員、批判浴びる自民党女性局のフランス研修をチクリ

立憲民主党の小沢一郎衆院議員は1日までに、自身のツイッター(X)を更新し、フランス研修中に撮影した写真をSNS上に上げて「観光旅行のようだ」などと批判されている自民党女性局の問題に関連し、研修参加者に自身の地元、岩手選出の広瀬めぐみ参院議員が含まれていることに、言及した。 「物価高や豪雨災害の後始末で多くの方々が苦しんでいる時に、そういうことに全く無頓着で、ひたすら享楽に身をゆだね、優雅な観光写真の数々を『すごいでしょ』と国民に自慢してしまう自民党女性局。岩手県からも参加」と指摘。「『国民の生活が第一の政治』とは無縁。彼らに負ける訳にはいかない。徹底的に闘う」と記した。名前は記していないが、広瀬氏が参加していたことを指摘した。 広瀬氏は昨年の参院選岩手選挙区に出馬し、立民の現職だった木戸口英司氏らをやぶり初当選した。 今回の研修をめぐっては、問題が表面化した後、SNS上に投稿していた写真が一部削除されるケースがみられた。広瀬氏のSNSからもスイーツやフランス料理の写真のほか、「国会内の議員の休憩室?はナポレオンの座った椅子もありました」とキャプションがついた写真などが削除されたとして、削除される前の写真やツイッターの画像が、インターネット上に出回る事態になっている。

【岩手】中学恩師・大谷翔平の父・徹さん、花巻東・佐々木麟太郎は「てんぐになることもない。精神的な成長大きい」

◆第105回全国高校野球選手権記念岩手大会▽決勝 花巻東10―0盛岡三(26日・きたぎんボールパーク)  岩手では今秋ドラフト上位候補で高校通算140発を誇る花巻東の佐々木麟太郎内野手(3年)が盛岡三との決勝戦に「3番・一塁」でスタメン出場し、4打数1安打1打点。背中に違和感を抱えた今大会でノーアーチに終わったが、チーム打撃に徹して、4年ぶり11度目の甲子園出場に貢献した。  * * *  決勝のスタンドにはエンゼルス・大谷翔平の父、徹さんの姿もあった。麟太郎は中学時代、徹さんが監督を務める金ケ崎リトルシニアで、投手兼三塁手としてプレーした。  かつての教え子のプレーで、まず印象に残ったのが2回無死二塁での二ゴロだったという。「自分がどうこうより、まずはランナーを進めること。とにかくチームが勝つために全力を尽くそうとする姿は、中学時代と変わらないですね。中学生なら『自分が、自分が』と、打つことにこだわっても仕方がない。でも(麟太郎は)違いました」  同リトルシニア時代は、打球を芯で捉えさせるために木製や竹バットも使わせたが、すでに規格外だった。「こちらがポンと投げて打つティー打撃で、サク越えしてましたから。中学の時から飛距離は社会人のようでした。振る力、パワーはその時からすごかった」  NPB3球団も視察する中で“141号”は甲子園までお預け。「フォア・ザ・チーム」を貫く怪物に「これだけ騒がれているのに、てんぐになることもない。積極的に声かけして、チーム全体を引っ張っていく。精神的な部分の成長は大きいと思う」と目を細めていた。

バス停に「謎の手作りベンチ」 盛岡市が撤去求め張り紙掲示

 盛岡市津志田の都南総合支所前バス停に今月上旬から、手作りの木製ベンチが置かれている。設置者は不明で市は「許可がなく、道路法違反に当たる」として撤去を求める張り紙を掲示した。地元住民の思いも「飛ばされたりすれば危ない」「誰かが善意で置いてくれたのでは」と交錯している。  ベンチは屋根付きで高さ1・6メートルと1・8メートルの2台。道路両側のバス停にあり、木製で一部に透明の波板を施し、くぎやビニールテープ、針金で固定している。  市は5日午後に住民や警察からの連絡で把握し、翌6日朝に張り紙で撤去を呼びかけた。道路法32条はベンチなどの工作物を設けて「継続して道路を使用しようとする場合、道路管理者の許可を受けなければならない」と定めている。  期限までに撤去されない場合は市が一時保管する方針。藤沢正博道路管理課長は「あまり聞いたことのないケースで驚いている。本来であれば許可が必要な物件。設置した人には撤去をお願いしたい」と話す。

2度の指し直し制し叡王3連覇果たした藤井聡太六冠、31日からの名人戦第5局で勝てば七冠達成

 将棋の第8期叡王戦5番勝負第4局は28日、岩手県宮古市で指され、後手の藤井聡太叡王(20)=竜王、王位、棋王、王将、棋聖=が90手で挑戦者の菅井竜也八段(31)を破り、通算成績を3勝1敗とし防衛、3連覇を果たした。  同一局面が4度現れる千日手が2度、午前9時から始まり、2度目の指し直し終局が午後9時過ぎと長い戦いを藤井が制した。最初は駒がぶつかる前、1度目の指し直し局は終盤の寄せ合いの場面で千日手となった。  2度目の指し直し局は藤井の居飛車、菅井の三間飛車で相穴熊と1度目の指し直し局と同じ戦型に。中盤早々に飛車交換となり、一気に激しくなった。互いに敵陣に飛車を打ち合ったが、藤井が攻めの拠点をうまくつくってリードを奪うと、最後は竜を切って即詰みに討ち取り勝利を収めた。  激しい攻め合いになった展開には自信を持っていなかったという。だが、リードしてからの相手の1筋からの攻めに反撃し、相手玉に迫ると「抜け出せたのかなと思う」と手応えを得た。シリーズ全体を通しては「苦しいシリーズだったけど、結果を出せて良かった」と振り返った。  一方の菅井は藤井に攻めの拠点をつくられた場面に「歩をつながれるのをうっかりしていた。ちょっと作戦に困ったところがありますね」と敗因を分析した。  藤井はこれで六冠を維持。31、6月1日の名人戦第5局で勝てば最年少名人獲得、七冠達成となる。

元NHKアナ住吉さん、田植えに汗 奥州・前沢の夫実家で

 元NHKアナウンサーで現在フリーの住吉美紀さん(50)=東京都=は13日、夫の実家がある奥州市前沢を訪れ、「ひとめぼれ」の田植えをした。  飲食店を営む夫の小野寺透さん(47)ら家族と実家近くの水田で作業。素足で入り、田植え機が通った跡を平らにならす作業を主に担当した。手慣れた様子でトンボを握り、会話を楽しみながら汗を流した。  住吉さんは2016年に小野寺さんと結婚。数年前から同市で種まきや田植え、もみすりなどを手伝っている。収穫後は「小野寺農園のお米」として都内の飲食店「ミアヴァート」で提供し、店頭とオンラインで販売もしている。

藤井聡太叡王3連覇へ“王手” 菅井八段に「抑え込まれ少し苦しく」不利を盛り返し第3局寄せきる

 将棋の第8期叡王戦5番勝負第3局は6日、名古屋市内で指され、藤井聡太叡王(20)=竜王、王位、棋王、王将、棋聖=が163手で挑戦者の菅井竜也八段(31)を破り、対戦成績を2勝1敗とし、3連覇へあと1勝とした。第4局は28日、岩手県宮古市内で指される。  終盤になってもどうなるか分からない大熱戦の最後は藤井が制した。3局連続での藤井の居飛車対菅井の三間飛車。そして、第2局に続いて相穴熊の戦いとなった。  玉を堅く囲ったこともあって、なかなか激しい戦いにはならなかったが、攻め合い、終盤に入ると互いに相手の玉に迫る激しい戦いに。千日手(同じ局面が4回現れること。いつまでも終わらないため、指し直しとなる)模様になりかけたが、両者その道を選ばず形勢も揺れ動いた。そして、1分将棋になっても落ち着いて指した藤井が優勢となり、相手玉を寄せきった。  藤井は終盤について「抑え込まれて少し苦しくなったかなと思った」と一時は不利を悟ったという。その中で盛り返しての勝利。「中盤の構想の立て方が良くなかったかなと思ったので、課題として頑張りたい」と第4局へ向けての意気込みを語った。  敗れた菅井は「1分将棋になってから悪い手が続いたと思う」と秒読みに追われて、苦しい展開になったことを敗因の一つに挙げた。

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