Friday, December 8, 2023

実は賃貸に住む建築家が多い理由…プロがこっそり教える「住宅会社が絶対に言わない”住まい”の真実」

人生100年時代、大きな買い物であるマイホームはどう設計すればいいか。建築家の湯山重行さんは、リフォーム、住み替えに代わる第3の方法として、60歳というタイミングで高齢者に合わせた住まいを建てることを提案する。高齢者夫婦が暮らしやすい住まいとして、「小ぶりな平屋」がおすすめだという。編集者の藤山和久さんが書いた『建築家は住まいの何を設計しているのか』より紹介しよう――。 ※本稿は、藤山和久『建築家は住まいの何を設計しているのか』(筑摩書房)の一部を再編集したものです。 30代で建てた家に100歳まで住み続ける難しさ 日本人の平均寿命は戦後一貫して延び続けている。これを慶事と捉えている人は、私のまわりにほとんどいない。健康のこと、介護のこと、お金のこと……寿命が延びれば心配事も増えるからだ。」 住まいについても心配事は増える。寿命が延びれば延びるほど気になるのは、「自分は死ぬまで、どこでどのように暮らしていけばよいのだろうか」という場所の問題である。 かつてのように60歳で定年、孫と遊んだりしながら70代で他界という時代なら、どこでどのように暮らすかは考えなくてもよかった。サラリーマン時代の30代で建てた家に、70代までずっと住んでいればよかったのである。 ところが、人生100年時代が現実のものとなりつつあるいま、30代で建てた家に100歳まで住み続けたら、その家は築60~70年。ちょっとした古民家の域に入る。同じ家に住み続けるのは難しい。建物にガタがくるから、というよりも建物と身体のあいだに大きなズレが生じるからである。 たとえば、階段。若い頃はなんとも思わないが、歳とともにその昇り降りはつらくなる。 たとえば、庭。若い頃は庭いじりも楽しいものだが、歳をとると気力も体力も衰えてくる。 しだいに草むしりも億劫になり、自慢の庭はいつしか雑草が伸び放題の野っ原に変わる。 「家を2つに分ける」という発想 在宅医療の問題もある。昭和の昔、まだ高齢者の人口が少なく国の財政に余裕があった時代は、体調を少し崩しただけでもすぐさま入院の許可がおりた。病院を家代わりに使えたのである。しかし、国をあげて医療費削減の方向に邁進している現在は、入院のハードルがとても高い。 これからの医療・介護は嫌でも自宅(あるいは施設)が舞台になるが、30代で建てた家にその任を負わせるのは少々つらい。元気な人向けに建てられた家と医療・介護が必要な人向けの家では最適な間取りも異なるからだ。 家族が介護するにせよ、外部からヘルパーを呼ぶにせよ、ベッドは絶対1階にあったほうがいい。ベッドから近い位置に水廻りがあると助かる。車椅子を常用するならそれ相応のスペースも必要になる。高齢者には高齢者が暮らしやすい住まいというものが確実に存在するのだ。 60~70年分の人生を1つの家で支え切れないとなると、「家を2つに分ける」という発想が生まれる。 30~60歳くらいまでの家と、60~90歳くらいまでの家。人生の残り3分の2以降を、2つの家で住み分けるという考え方だ。 では、60~90歳くらいまでの家はどうあるべきか。 真っ先に思いつくのは、それまで住んでいた自宅をリフォームする方法だ。大規模なリフォームによって高齢者仕様の家につくり変えれば、のちの何十年かを安心して暮らせる。 あるいは、60歳まで住んだ自宅を貸したり売ったりして、マンションに住み替えるという方法もある。階段もなく庭もないマンションの1室は高齢者の身体にとても優しい。私の知り合いにも、定年前後のタイミングでマンションに住み替えた夫婦がたくさんいる。 ただし、この方法が使えるのは戸建ての賃貸や売却が容易な地域に限られる。田舎のほうでは現実的な選択肢とはいえないかもしれない。 リフォーム、住み替えに代わる第3の方法 ならば、こんな方法はどうだろう。 神奈川県小田原市在住の建築家・湯山重行さんは、リフォーム、住み替えに代わる、終の住処・第3の方法を提案している。2016年に出版された湯山さんの著書がそれだ。 『60歳で家を建てる』(毎日新聞出版)――高齢者に合わせた住まいを60歳というタイミングで建てたらどうか、と湯川さんは提案した。 既存の戸建てを取り壊して建て替えてもいいし、それまで暮らしていた場所とは別の場所に新たに建ててもいい。方法はいくつか考えられるが、いずれにしろ高齢者夫婦が暮らしやすい住まいとして、湯山さんは「小ぶりな平屋」を推奨している。 広さはマンションの1室と同じ程度、それに屋根とテラスと庭をくっつけた平屋である。 最近は建材費も人件費も上昇傾向にあるが、予算的には1000万円代後半で十分可能なプロジェクトだという(延床面積80平米程度)。 この提案は、すぐさま大きな反響を巻き起こした。同書の出版を記念して開かれた家づくりセミナーに、60歳前後の人々が大挙して押しかけたのである。 セミナーを企画したのは某全国紙が運営する住宅展示場。当初は1会場のみの予定だったが、受講者の予約を開始すると座席はすぐに埋まった。 気をよくして会場を増やすと、これまたすぐに満席に。「60歳で家を建てるセミナー」はあれよあれよという間に規模が広がり、湯山さんは系列の住宅展示場を北から南まで行脚することになった。 「東京の追加講演もすでにソールドアウトです」 電話の向こうで冗談めかして話す湯山さんは、じつにいきいきとしてうれしそうだった。 ある独身女性の決断 湯山さんのセミナーに参加して、実家の2階建てを平屋に建て替えた人がいる。大手金融機関を退職後、関連会社で経理をしていた当時60代前半の女性である。 実家は東京の郊外、すでに築50年を迎えていた。長年両親が暮らしていたが、2人が他界したあとは、独身の彼女が戻ってひとり暮らしを続けていた。 この家をどうするべきか、彼女は何年も悩んでいたという。友人たちに相談すると、みな判で押したように同じことを言った。 「歳を取ったら便利な駅近のマンションに引っ越すのがいちばんよ。いま住んでいる家を土地ごと売れば、ひとり暮らし用のマンションくらいポンっと買えるでしょ?」 敷地は60坪あった。たしかに売れば相当な額になる。彼女はさっそく、近所に点在するマンションのモデルルームを見て回った。 目にとまったのはマンションの嫌なところばかりだった。どの部屋も南北に長い同じような間取り、風通しは悪そうで日当たりも限定的。お隣さんはどういう人になるのだろう、マンションとはいえ隣近所との関係も気になった。食指はさっぱり動かなかったという。 そんなある日、帰宅途中の住宅展示場に掲示されたポスター「60歳で家を建てるセミナー」に釘づけになった。「そうか、平屋に建て替えるという手もあるのか」。さっそくセミナーに参加すると、その足で湯山さんに実家の建て替えを依頼した。 60歳で建てる平屋に、湯山さんは「60(ロクマル)ハウス」という名のひな形を用意している。間取りは田の字形、屋根はシンプルな切妻屋根。 南面に設ける軒の深いテラスはアメリカの映画で目にする郊外の平屋のイメージだ。平屋ならではのかわいらしさと遊び心にあふれたコンパクトなひな形である。 家を建て替えただけなのに街並みが垢抜ける 彼女の新居は、このフォーマットにおおよそ沿ったかたちで計画された。ひとり暮らしなので建物自体は小さめ。その分、60坪の敷地の南側に大きな庭を設けた。芝生を敷きつめた庭は、若々しい青が目にまぶしい。 昔からある住宅地なので、まわりは古い戸建てや賃貸アパートばかり。彼女の平屋だけが、きらきらとした華やぎに包まれることになった。 竣工(しゅんこう)からしばらく経ったある日のこと、ぴかぴかの平屋を訪ねた湯山さんは、彼女から次のような報告を受けることになる。 「この家が完成してすぐのことでした。久しぶりに町内会の集まりに顔を出したら、会長さんが私のところへ飛んできたんです。なにごとかと思ったら、『いやぁ、○○さんのおかげでこのあたりの街並みがすっかり垢抜けましたよ』って感謝されたんです。家を建て替えただけなのに街並みが垢抜けただなんて、ずいぶん大げさな言い方でしょう。 そしたら今度は、ふだんそんなにおつき合いのない奥さまたちが近づいてきて、『じつは私たちも、建て替えの最中から○○さんのお宅がとても気になっていたんです。よかったら、今度おじゃまさせていただけないでしょうか』ですって。 あ、そうそう、最近は庭の芝生に水をまいていたら、通りすがりの人から声をかけられることが増えました。『ここは何かのお店なんですか?』って。あちらからもこちらからも声をかけられて、まさかこんなことになろうとは夢にも思いませんでしたよ」 彼女ははずむような声で話してくれたという。リフォームでも住み替えでも起こり得ない、新築の平屋ならではの反応がそこには凝縮されていた。 60歳からの家を両親に建てさせておく 60歳からの平屋にはもう1つ、興味深い事例がある。 こちらは40代の女性、都内の戸建てにご主人と息子さんの3人で暮らす奥さまである。 彼女のお父さんは80代、数年前から認知症を患っている。お母さんは70代、リウマチを発症していて何年も前から足が悪い。そんな両親が住む築40年の2階建てを、介護サービスを受け入れやすい平屋に建て替えてもらえないだろうか。それが彼女から湯山さんへの依頼だった。 これだけ聞くと、親思いの娘による心温まる建て替えエピソードのようである。だが湯山さんは、この建て替えの裏にあったもう1つの計画を知らされたとき、彼女の用意周到な人生設計に心底感心したという。 […]

知っておきたい!「お金持ち」になる方法6つ

お金で幸福は買えないけれど、幸福の条件の1つに、「ある程度のお金」が必要なのも事実。「お金持ちになるための方法」を考えてみましょう。 お金持ちには自由と時間がある 「お金」は交換の手段であり、価値をはかるものさしであり、価値貯蔵の手段でもあります。 より多くのお金を手にした人ほど、より多くの「もの」や「サービス」を手に入れる力を持っていることになり、つまり、お金持ちは、(資本主義社会においては)より多くの「可能性」を手にしているともいえそうです。 確かに、十分すぎるお金があれば、10年後、20年後、あるいは老後の心配もなくなります。ほしいものも、行きたい所へ行くのも我慢しなくてよくなります。普通の人が10年、20年かけなければ手に入れられないものを、資金力がある人なら即座に手に入れることもできます。 つまり、お金持ちほど自由と時間があるといっても過言ではないでしょう。多くの人は、お金がないよりはあった方がいいと思うのではないでしょうか。 しかし、お金持ちが幸福かというと、また別の話です。お金が絡むと大事なものが見えなくなることもあり、親族間の相続問題がこじれて泥沼化し、関係が修復できなくなる例も目にします。 お金を目的にした人とのトラブルで人間不信になり、ひっそりと孤独に暮らす人もいます。お金で結びついた人間関係は、お金が尽きると崩壊する可能性があることもよく聞く話です。 ところで、「お金持ち」ってどんな人をいう? ここまで「お金持ち」という言葉を使ってきましたが、ではどれくらいのお金を持っている人を指すのでしょう? 正式な定義はないかもしれませんが、仮定義してみましょう。 まず、「お金持ち」といっても大きく3つに分けられると思います。 1. 資産の多い「ストックリッチ」 2. 収入が多い「フローリッチ」 3. 両方とも多い「ストック&フローリッチ」 「ストックリッチ」とは、金融機関などでは「金融資産だけで3億円程度以上」の方を指すようです。不動産その他の現物資産はほかにあるという前提です。一般の感覚であれば、ミリオネア、つまり資産1億円以上のケースもストックリッチなのではないでしょうか。 ストックがそこまで多くなくても、年収が高く、可処分所得が多い人は、「フローリッチ」といえるでしょう。フローリッチの例は、家賃収入や権利的収入、法人の役員報酬などがあるでしょう。 ストックもフローもリッチであれば、さらに強いでしょう。 では本題です。どうしたら人よりたくさんのお金を手にすることができるでしょうか。 お金持ちになる方法1:もっと稼げる自分(世帯)になる まず1つ目は、もっと稼げる自分(世帯)になることです。 一生会社員だった場合、生涯賃金は2億数千万~3億円程度ですが、がんばってもっと稼げる会社員になるか、資格を取るあるいは特殊なスキルを身につけてより稼げるようになるか、自分で会社を興して一桁上の収入を目指すか――。 世帯収入で考えるなら、片働きを共働きにするといったことも含まれます。妻がパートに出て目先の収入をアップさせるだけでなく、子育てをしながら日常生活の中でビジネスの種を見つけ、いずれビジネスを始めて大きく稼ぐのも1つの方法です。 夫が安定収入を確保していれば、妻にとっては育児の傍らビジネス展開を考える時間も確保できます。たとえば、家事・育児をもっと楽しく、ラクにするアイデアが浮かんでそれを仕事にできれば、一石二鳥ですね。 お金持ちになる方法2:支出削減! 2つ目は、多くの人がすでに取り組んでいることかもしれませんが、「支出を削減する」ことです。日本の従来型のお金持ちにはこのタイプが多かったかも知れません。 企業でいうなら、経費削減により実質的な利益を増やすことになります。入るお金が同じでも、出て行くお金を減らせば、手元に残るお金は増えます。仮に、支出を抑えて年間100万円浮かせたなら、年間100万円余計に働くのと変わらない効果があります。 ただし、子育て期は貯めにくい時期もあるので、過度にこれを目指しすぎるのは注意したいところ。「節約至上主義」で潤いのない生活に陥り、日々の暮らしが殺伐とするのは避けたいですよね。 「お金はあっても家族の思い出がない」のは寂しいですよね。生活を楽しめる範囲での支出コントロールにとどめたいところです。 お金持ちになる方法3:お金や資産に働いてもらう 3つ目は、自分自身や家族が「働く」だけでなく、自分が持っている「お金や資産に働いてもらう」ことが挙げられます。資産運用や不動産活用などですね。 これは一定のタネ銭や資産がないとできません。また、運用するスキルや判断力、勘やツキといったものも大事なようです。 運用の方法は、国内外の株式投資や投資信託、為替投資、不動産投資をはじめいろいろあります。不動産投資ならコンスタントに家賃収入が入りますし、特許、実用新案、著作権など、知的財産権などもお金を生み出す資産といえます。 起業して育て上げた会社が、大きなお金を生み出してくれる資産になる場合もありますね。 お金持ちになる方法4:親族からの相続・贈与 4つ目のお金持ちになる方法は、親族からの相続や贈与です。金融資産や不動産、あるいは会社など引き継ぐべき資産を持った親の元に生まれているかどうかにもよります。 最近は、非課税での生前贈与も充実しているので、相続時ではなく必要な時に贈与を受けることも可能になっています。 ただし、資産そのものよりも、自分で「稼ぐ力」が大事だと考える人は、こうした資産をアテにはしないでしょう。そもそも親がお金持ちでない人や、親に頼りたくないという人には関係のない項目といえます。 お金持ちになる方法5:独身なら「結婚」も!? シングルの人なら、もう1つ、方法があります。それは、結婚による資産の変化です。結婚した相手が「フローリッチ」や「ストックリッチ」であれば、生活の大きな変化もあり得ます。 結婚してリッチになる、いわゆる「玉の輿」です。これもお金持ちへの方法の1つといえるでしょう。 「結婚でリッチになる」と書くと他力本願な響きがありますが、「あなたと結婚したことで相手が(内助の功のおかげで)リッチになった」とすれば、どうでしょう? あなたが相手を稼げる人にしたのなら、功績は自分にもあるといえますね。 お金持ちになる方法6:子どもが“富のなる木”に もう1つ、加えておきたいものがあります。子どもがいる人なら、子どもが成功して富を運んできてくれることがあるかもしれません。 野球選手やサッカー選手、ゴルファー、役者、歌手、タレントなど、親よりも稼ぐ子が親孝行で家をプレゼントした、といった話も聞きます。 ただし、才能や運、あるいは資金なども必須でしょう。その子の才能の芽を見つけ、必要な資金や時間をかけて大きく育んでいくのは、子どもが小さいうちは親の選択によります。才能を見つける目や、必要な環境を整える経済力なども必要です。 しかし、報われるとは限らないため、ある意味、ハイリスクな「投資」かもしれません。 教育資金をかけて塾に行かせていればいいという時代ではなく、親の直観力と決断が大事、ということになります。 でも、何のためにお金持ちに? 「お金持ちへの道」を整理しましたが、実際にできそうなものはあるでしょうか? 1つだけでなく、2つ3つと複合的に行えば、よりお金持ちへの近道になるはずです。 […]

【夢グループCMで話題】保科有里さん「歌手生活30年ヒット曲なし」のコンプレックスを乗り越えさせてくれた社長の言葉

 人のよさそうな東北なまりの社長と、社長にしなだれかからんばかりに甘える女性。2人の掛け合いがどこか心地よいCMが流れ始めて7年。「あの女性は誰?」「どう見ても愛人でしょ」などという声がこのところ喧しい。その名は保科有里。デビュー30周年を迎えたベテラン歌手だ。27才で上京してきた彼女の素顔に迫った──。【前後編の後編。前編から読む】 【写真18枚】橋幸夫と背中合わせで立つ保科有里さん。他、ロザンナ、石井明美、桑江知子、故葛城ユキさんとの一枚も  東京では、ある作曲家に弟子入りした。芸術の世界でも学問の世界でも、弟子入りといえば、当時は住み込みの丁稚のようなもの。電話番、かばん持ち、運転手……なんでもこなした。 「OL時代に培った給料計算や運転の技術が役立ちました。先生のレッスンは3年間で3回だけ。あとはいろんな人へのアドバイスを間近で聞き、先生がライブで泣きながら歌ったり、弦が切れるほど激唱するのを目の当たりにし、『のどだけで歌うな』、『恋しい歌を歌うときは指先から恋しがれ』と常に背中で教えられている感じの修業でした。  2年半ほどして、『曲を作ってあげるからレコード会社に持って行きなさい。それでダメなら金沢へ帰りなさい』と言われました。それでも何とかデビューできました。応援してくださった周囲のかたがたのお陰でした」  デビュー1年で師匠の元を離れ、芸能事務所に所属し、東京・品川駅前のホテルのラウンジで定期的に歌う仕事を得た。それが15年続いた。 「月に1度、45分のステージが3回あって、好きだったカーペンターズなどの洋楽も歌えるようになり、リクエストに応えたり、アカペラで歌ったり、アドリブも楽しかった。  団体からカップルまでさまざまな人がくつろぐ大人の空間で、耳をそばだててもらう歌い方も学びました。先生からは『40才を過ぎたらいい歌が歌える』と言われていましたが、年を重ねてその言葉の意味がわかるようになったのもこの頃です」 逆境の中で出会った夢グループ社長  とはいえ、ヒット曲のない無名歌手の現実は厳しい。ライブを行うにしても、会場やバンド手配、チケット作りや販売・入金管理、座席決めまで自分ひとりでこなした。 「後ろの客席になったお客さんには『今回はごめんなさい』と、フォローの電話を欠かしませんでした」  収入は給料でなく歩合制。実績なしで事務所に長く在籍するのは肩身が狭かった。事務所を3回変わった末に、保科はフリーでの活動を始めた。「収入が尽きたら田舎に帰ろう」と覚悟していた。  そうした自身が苦しい生活の中でも、保科は金沢で暮らす家族のことを忘れたことはなかった。 「父母が離婚し、私と妹は母の姓になりましたが、父のことはずっと気がかりでした。父はしばらく住み込みで働いていましたが、入退院を繰り返し、散髪代も私が支払うくらいでした。その後、がんを発病し、手術、入院。治ったと思ったら別のがんが発症して……本当に大変でした。  ただ、父は私にとっていわば“ルーツ”です。そのルーツがさびしい亡くなり方をするのは絶対にいやでした。父と母が離婚しても、父であることには変わりないから、ずっと支え続けました。私の芯の強さというか、逆境にあっても負けるものかと思う気持ちは、そうして培われたのかもしれません」  そんな日々を過ごしていたとき、彼女は知り合いのディレクターからある人物を紹介される。ホテルラウンジでのステージで、照明を落とした客席を巡る保科の前に、その男性は現れた。夢グループ社長・石田重廣──。彼との出会いが保科の人生の明暗を再び反転させることとなる。 私を選んで使い続けてくださる社長にただただ感謝です! 「会場が暗くて社長の顔がはっきり見えなかったので、第一印象は『大きい人だなぁ』と思った程度です。社長はフィリピンなどアジアの賑やかなステージがお好きなんですが、私の歌は少々退屈で物足りなかったようです。でも、握手したときに『よろしくお願いします』と言ったら、社長が『はい』と答えてくれました。後で聞いたら、いったん『はい』と言った以上、ぼくは彼女を選びます、と社長はおっしゃったそうです。運と縁に本当に感謝しています」  当時の「夢グループ」の所属タレントは、狩人と三善英史。男性歌手ばかりだった事務所で、保科は3番目に所属した初の女性歌手となった。  2008年の「夢グループ」入り後、2016年から社長自らCMに出演するようになり、その相方として彼女が大抜擢された。 「CMを作るのに、横に女性がいた方がいい。保科有里は社員でギャラがいらないからやらせてみよう、と思ったらしいんですね。でも、その閃きが大当たりでした。  最初は緊張しましたが、最近では皆さんに顔を覚えていただきました。多くのかたに笑顔になっていただけるのはうれしいことです」  CMだけでなく、「夢コンサート」にも保科は欠かせない存在だ。大御所歌手が多数出演する大舞台で司会を務めている。 「橋幸夫さん、江木俊夫さん、あいざき進也さん……私が若い頃にレコードを聴いていた大スターのかたがたが大勢いて。最初は恐ろしかったんですけど、皆さん本当にいいかたたちでうれしいですよね。橋さんや江木さんは『有里は歌がうまいね』って言ってくださって。だから、歌だけはちゃんとしようと思っているんです」  当初抱いていた「マイナーとしてのコンプレックス」も乗り越えた。 「社長が『大丈夫。気にしないでやりなさい』と言ってくださるのが励みです。周りからダメだと言われると逆に燃えちゃうへそ曲がりの社長なのが逆に助かっています(笑い)」  歌手生活30年。いまだにヒット曲に恵まれないが、CM、コンサートのほか、学園祭や老人ホームに呼ばれたり、銚子電鉄や福井県大野市など他業種のCMにも出演したりと、活動の範囲は広がり、先の先までスケジュールはいっぱいだ。 「あり得ない仕事がどんどんきていて、自分でも驚いています。社長と一緒の写真をデザインしたポーチやハンカチが作られたりして、本当にどうなってるの!?っていうことだらけの毎日です」  上京に否定的だった母も、娘の活躍を手放しで喜んでくれている。 「母に会うたびに『ここまでよく……もう充分、充分』って。自分でも、よく頑張った、上出来、上出来と思ってます。本当にたくさんの人に恵まれて、節目節目で社長のようなキーポイントになる人と出会えて、私は本当に幸せものです。いろいろ言われても、それでも私は社長についていきます」 (了。前編を読む) 取材・文/北武司 ※女性セブン2023年11月30日・12月7日号

「夢グループ」CMで話題の歌手・保科有里さんが語る波乱の半生 「23才の時、勤め先に借金取りが来て…」実家は破産

 人のよさそうな東北なまりの社長と、社長にしなだれかからんばかりに甘える女性。2人の掛け合いがどこか心地よいCMが流れ始めて7年。「あの女性は誰?」「どう見ても愛人でしょ」などという声がこのところ喧しい。彼女の名は保科有里。デビュー30周年を迎えたベテラン歌手だ。そんな保科有里の素顔に迫った──。【前後編の前編。後編につづく】 【写真18枚】美声で周囲を大いに魅了していた学生時代の保科有里さん。他、『NHKのど自慢』金沢地区大会で優勝した頃の一枚も 「社長と出会ってから……そうですねぇ、16年になりますか。えぇ、最初の頃はあんなふうに甘えた声を出すことなんてできませんでした。何しろ相手は社長さんで、売れない私を大抜擢してくださったかたですから、恐れ多くて」  東京都心にあるビルの一室。数台のテレビカメラと色とりどりの衣装が吊るされた衣装ラックが雑然と並ぶ、20畳ほどのスペース。無造作に置かれた椅子に腰かけた保科有里(61才)は、往時を思い出しながら、ひと言ひと言丁寧に語り始めた。 「ほしなゆり」という名前を知らなくても、「夢グループ」のCMに社長(石田重廣さん、65才)と一緒に登場し、甘い声で「安くして~」と科をつくる妙齢の女性、といえばピンと来るだろう。 「“愛人”ですか……えぇ、よく言われます。私は歌手としてまだビッグヒットはありませんが、『夢コンサート』で小林旭さんや島倉千代子さんらと共演させていただくと、『保科はいらないんじゃないか』とか『社長がえこひいきしているからだろ』なんて露骨に言われました。  ずっと悩んできました。でも、もうふっきれました。“愛人上等!”なんて開き直るつもりはありませんが(笑い)、私のこのキャラが多くの人の関心を集め、『夢グループ』に貢献できるのであれば、むしろ光栄です」(保科・以下同) 生家はクリーニング店  口調こそ明るく屈託ないが、彼女が語り始めた“過去”は決して平坦な道のりではなかった。  石川県金沢市。繁華街・片町にほど近い長屋の集まる一角に、保科は生まれた。生家はクリーニング店。父と母、8才下の妹との4人暮らしだった。小学校は地元でも「レベルが高い」といわれた金沢大学附属小学校に通った。 「小・中学校とも国立でしたが、裕福な子が多かったことを覚えています。登下校時に高級車で送迎される子がいたり、お昼も豪華なお弁当を当たり前のように食べる子がいたり。私はバス通学で、子供料金が15円だったのを覚えています。お昼は必ずお手製のお弁当でした。だから、当時はそんな言葉をもちろん知りませんでしたが、私なりに“格差”を感じていました。  学校が終わったらひとりで帰ることが多かったですが、バスを降りて家に向かう間、ひとりで好きな歌を歌いながら歩くのが唯一の楽しみでした」  劣等感こそ抱いていたが、決して“できない子”ではなかった。  小学2年生でそろばん3級合格。幼少期から踊り・琴・オルガン・ピアノを習い、民謡教室で民舞の名取も取得。むしろ多彩にして多才だった。彼女が情熱を注いだ歌では、『君こそスターだ!』(フジテレビ系)のオーディション合格を機に、歌謡学校に高2から通い、20才のときに『NHKのど自慢』金沢地区大会で優勝した。 「歌は“ダメな私”が“輝く私”になれる魔法の杖。ただ当時はアイドル全盛期で、ブスな私は低い鼻をひっぱってばかりいました(笑い)。  母も子供をほめず、『うまくいく方が奇跡なんだから、分相応にしなさい』と戒めるタイプでした。お陰でどんな嫌なことがあっても切り替えが早く、逆境に強くなれたのかもしれません」 「お宅に貸したお金を返してほしい」  高校卒業後は、地元の自動車ディーラーに就職した。そろばんで約160人の給料計算をし、社長の運転手もこなした。女性が少ない業界ながら周囲から頼りにされ、充実した日々を過ごしていた。そんなとき、明暗が反転するようなことが起きた。 「私が23才のときです。私の勤め先に借金取りがやって来たんです。『お宅に貸したお金を返してほしい』と見知らぬ男性からいきなり言われ、私は頭が真っ白になってしまいました。  父親はもともと病気がちだったんですが、経営するクリーニング店が芳しくなく、火の車だったことをそのとき知りました。消費者金融15社に想像以上の借金があったそうです。父も母も苦境を娘たちに知らせず、気丈に頑張ってきましたが、ほどなく力尽きてしまいました。  そして、返済のため家を失い、父と母は離婚しました。  振り返ると、父はどこか『生命力』に欠けた人だったのかもしれません。お金の苦労が重なると胃潰瘍になったりしていましたから。  そのとき父は自殺も考えていたそうです。でも私は『私が助けるから。自殺者の娘にしないでよっ』と訴えたことを覚えています。  私は、私生活では結婚願望があまりなくて、いまだ独身。男性より女性ファンのかたの方が多いんですが、男性への期待値が低いのは父の影響だと思っています。男が弱いと女は頑張るものなんです」  住まいは一戸建てから市営団地に移した。が、そんな状況でも歌は続け、保科は結果を出していた。『全日本ノンプロ歌謡大賞』(テレビ朝日系)の本戦に出場し、大手プロに誘われたのだ。ところが、彼女はそこで、「借金があるのでお給料が欲しいです」とストレートな返事をしてしまう。すると、スカウト話は立ち消えてしまった。  ここで保科は腹を決め、ある決意をする。自分のよりどころである歌を極め、歌で自分の将来を切り開いていこうと決めたのだ。彼女が上京したのは27才のときだった。 「母はそのとき乗り気ではありませんでした。少しずつ地道に働き、生活を立て直してほしかったんだと思います。私は『歌がうまくなって地元へ戻ってきたい』という夢を語りました。私なりに懸命に訴えました。それが通じたのか、母は『ようやく借金返済のめどがついてきたから、それなら1年間だけ』と期限付きで送り出してくれたのです」 (後編に続く) 取材・文/北武司 ※女性セブン2023年11月30日・12月7日号

「ゴルフ仲間とコロナ疎開で年金使い果たす」55歳娘も呆れる84歳父の老後生活

自身の生活がある中で親の老後とどう向き合っていくのか悩みを抱えている方は多いはず。そこにお金が絡んでくるとなおさらデリケートな問題になってきます。 ここではAll Aboutが9月から募集している「親の金銭感覚に不安を覚えたエピソード」から、親のお金に対するさまざまな悩みを紹介。 親との向き合い方に悩まれている方にとって、何らかの参考になれば幸いです。 55歳独身女性の親の金銭感覚が不安な理由 今回は千葉県に住む55歳女性の親の金銭感覚に不安を覚えたエピソードを見ていきます。 ▼金融資産 投稿者本人の世帯年収:300万円 投稿者本人の世帯金融資産:現預金1000万円、リスク資産なし ▼両親との同居状況 同居 ▼ご両親の性格 父:「人付き合いが大好きで明るく朗らかな性格。良く言えば気前がよく悪く言えば見栄っ張り」 母:「人格的に問題があるのではと思うほど独特な性格。堅実で母として子育てや家事もしっかりやってくれたがストレスがかかると暴言を吐く」 ▼親との会話情報 親と相続の話:したことがある 親と介護の話:したことがある 親の年収や年金受給額:知っている 親の資産額:知らない 84歳の父親の金銭感覚に不安があるという今回の投稿者。 「父の定年後に両親は別居していますが、父が金銭感覚が弛いのでそれ以前からですがお金は母が全て管理しています」と始まります。 「コロナ禍初期に父は感染を避けるため、地元のゴルフ仲間と田舎に疎開をしておりましたが、田舎でどうしてと言うほど出費が多く、各月に年金から母が父の口座に振り込んでいた金額では足りず、定期的に母に振込の依頼をしてきてました」そうです。 そして「最終的には追加の振込額が100万円に達し家に戻ってくることになりました」となったとのこと。 「父が働いて得たお金ですし、もうそれほど長く好きなことができるわけではないので、普段はできるだけ行動に制約は加えないようにしていますが、この金銭感覚はなんだかなぁ……という感じです」と気持ちを表現されています。 55歳独身女性が父親を見て学んだこととは? 特に衝撃だった親の「言葉」や「行動」を教えてくださいという問いに「父の『我慢するのは嫌だ』の言葉に絶句しました」とコメントされている投稿者。 「離れていたのでおかしいと察知できず、ある日ドッカンと勃発した感じです。高齢者の金銭感覚を変える方法があれば知りたいです」とのこと。 親の状況を見て学んだことについては、「老後も好きなことができて充実した日々を送れるように、今は無駄遣いはせず地道に貯金をしようと思います。不安は沢山ありますが、考えてもお金が増えるわけではないので、地道に貯金をします」と回答されていました。 ※カッコ内の回答者コメントは原文ママです ※エピソードは投稿者の当時のものです。現在とサービスや金額などの情報が異なることがございます ※投稿エピソードのため、内容の正確性を保証するものではございません

50歳からはモノを買わない工夫を。ストレスなく続けるための3つのコツ

「老後はまだまだ先」と思っていたら、50代になっていた……。貯蓄が思いのほか少なく「60歳までにまとまった老後資金が貯められるか不安」という方は少なくありません。そんな方に、とりあえず始めてほしいのは、「モノを買わない工夫」です。 今回は、ストレスなく続けるモノを買わない工夫について3つ紹介します。 1:財布の中の現金を一定額以下に管理する お財布に現金がたくさん入っていれば、コンビニやカフェ、気になった店舗に寄り道したくなり、「うっかり」何か買ってしまうこともあるでしょう。 そうなりがちという自覚のある人は、お財布の中に入れる現金を「最低限」にしてしまいましょう。そして財布の中身を管理して「必要なもの」しか買えないようにルール化します。 今まで、2万円入れていた人は、とりあえず1万円にしてみる。今まで1万円だった人は5000円にしてみるなど、まずは、今の半分の金額でチャレンジしてみましょう。事前に必要なお金が決まっている場合は、その金額分を別途準備しておけば、そう不自由を感じることはないでしょう。 昨今は電子マネーやクレジットカードを使う機会も多いので、これらも同様に、あらかじめ自由に使える予算を決めて、管理しておけば「つい使ってしまう」ということはないはずです。 2:お金を使ったら必ず記録する お金を使う都度、記録するよう習慣化しましょう。そうすることで、自分のお金の使い方が把握できます。その際の形式は、ノートに、日付、購入品目、支出額を順番にメモするだけで十分です。一方、クレジットカードや、電子マネーを利用されている方は、家計簿アプリと連携できる場合があります。いちいちノートに書く必要はなく、購入履歴をチェックするだけです。 使ったお金を、こまめに記録して振り返るメリットは、自分自身のお金の使い方のクセ、浪費ポイントに気付けることです。必要性を感じて購入したのか、「安売りのPOP」に惹かれてつい買ってしまったのか。ものを買うときの動機を再現してみると「これからどんな点に気をつければよいか」考えを巡らせることができます。 3:生活費以外の出費に備える 日常には、日々の生活費以外で必要となる支出があります。たとえば、年1回の保険代、家電の故障による買い替え、冠婚葬祭、医療費、固定資産税等の税金、車検代などが挙げられます。 お金を使わない習慣ができてきたときに、不意にまとまった出費が発生すると、今までの工夫がムダになったような気がするものです。せっかく積み上げた努力もやる気がなくなってしまうことがあります。 そうならないよう、生活費以外の出費を想定して、緊急用に取り分けておきましょう。もし、何かあってもあらかじめの備えがあれば、気持ちが揺らぐことはありません。緊急用に取り分けておいたお金が足りなくなったとしても、何に、どれくらい使ったかという情報が、次に取り分ける際に生かせるはずです。 文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー) 3匹の保護猫と暮らすファイナンシャルプランナー。会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方、心豊かに暮らすための情報を発信しています。

お金持ちと貧乏の「夜の過ごし方」の違いって?

「コレさえしときゃ、絶対成功できる!」という習慣はありません。とはいえ、「ほぼ確実にお金持ちに近づけそう」な習慣や「ほぼ確実に貧乏に陥りそう」な習慣はあります。 そこで、さまざまな研究にもとづいた、お金持ちになる人と、貧乏になる人の「夜の過ごし方の違い」を解説します。 明日につながらない夜の貧乏習慣 僕ら社会人にとって、夜は貴重な自由時間です。夜の過ごし方1つで、明日の生活が大きく左右されます。ここでは、明日につながらない「夜の貧乏習慣」を2つ解説します。 ▼夜の貧乏習慣その1:独り酒 1つ目の貧乏習慣は、独り酒です。アメリカ心理学会のプレスリリースによれば、交友を伴わない独り酒は、ストレス解消効果が薄いことが確認されています。 かつては僕も独り酒を嗜んでいた1人です。とはいえ、今思えば独り酒のメリットというと、「時間を忘れられること」「明日を忘れられること」くらいでした。 酔いが覚めれば効果も消えるうえ、頭が働かなくなる分、時間をムダに過ごすことにもつながります。 ▼夜の貧乏習慣その2:独りTVゲーム 2つ目の貧乏習慣は、独りTVゲームです。独り酒と同様に、TVゲームの場合もストレス解消効果が薄いことが確認されています。 これは趣味の一環として、「ストレス解消のために遊ぶんだ!」と割り切っている場合は問題ないようです。 一方、ゲーム中毒者のように「惰性で遊んでいるだけ」となると話は別。ストレス解消するどころか、自己嫌悪につながる可能性があるので注意しましょう。 かくいう僕はゲームっ子なので、「TVゲームがストレス解消にならない!」というのは衝撃的でした(まるで子どものようで恥ずかしいのですが)。TVゲームで遊ぶときには、「1日1時間まで」「週末だけ」と時間制限を設け、遊ぶようにしています。 独り酒やTVゲームの最大の欠点は、「交友を伴わない」という点。僕ら人間は社会的な生き物なので、独りで遊んでも虚しくなる場合が多いのです。 よって、お酒やTVゲームで遊ぶ場合は、家族や友人と楽しむだけでもストレス解消効果が高まると期待できます。 明日につながる夜の金持ち習慣 ここまで、「明日につながらない夜の過ごし方」を紹介しました。では、余暇を明日につなげるには、何をすべきなのでしょうか。ここでは、「夜の金持ち習慣」を2つ解説します。 ▼夜の金持ち習慣その1:筋トレ 1つ目の金持ち習慣は、筋トレです。「睡眠不足と運動不足を放っておくと貧乏になる理由」でも示したとおり、エクササイズのストレス解消効果は凄まじく、「運動した直後から鬱の症状が軽減された」というデータもあります。 また、厚生労働省の調査によると、運動習慣がある人ほど高収入な傾向があるようです。運動をすることで脳が鍛えられる!なんて本もあるくらいですから、あり得る話かと。 かくいう僕自身も筋トレに目覚めました。初めは半信半疑でしたが、確かにトレーニング後は気分が良くなるのが不思議なところです。 ▼夜の金持ち習慣その2:読書 2つ目の金持ち習慣は、読書です。読書にはストレス解消効果もあります。また、イェール大学の研究によれば、「読書には長生き効果もあるかもよ!」というデータも報告されています。 これら2つは、「リラックスしながら、身体と頭を鍛えられる習慣」です。少なくとも、独り酒や独りTVゲームよりは遥かに良いと思います。今夜からでも取り入れていただけたらと。 まとめ 以上、「独りで遊んでも大してストレス解消できないうえ、明日にもつながらないぞ!」「時間があるなら運動と読書がオススメだぞ!」という話でした。 夜の過ごし方1つで、明日の暮らしが変わります。1日1日は小さな変化かもしれませんが、積み重なるにつれて大きな違いが生まれるものです。 今回ご紹介したのはあくまで一例ですが、僕も実践しているオススメの習慣です。自分なりにアレンジしながら、「最高の夜の過ごし方」を探してみてはいかが? 参考資料:時間をムダにする夜の貧乏習慣、収入UPにつながる夜の金持ち習慣(https://allabout.co.jp/gm/gc/480562/) 文:中原 良太(個人投資家・トレーダー) 18歳に株を始め、25歳でYahoo!株価予想達人で「ベストパフォーマー賞」を受賞。主に株式投資とマネー(お金)についての情報をSNSやYouTube、メルマガなどで発信。IQ上位2%のMENSA会員。

お金が逃げる!「超貧乏体質な人」の特徴って?

自己評価の低さと否定的思考が「超貧乏体質」を招く! 貧乏体質の三大原則は、「罪悪感」「争うこと」「我慢をすること」――。 この3つに加え、さらに輪をかけた貧乏体質の持ち主がいるのだといいます。それが、「超貧乏体質」。いったい何が違うのでしょうか。心理カウンセラーの石原加受子さんにレクチャーしていただきました。 「超貧乏体質に共通しているのは、自己評価が低く、否定的な思考をしがちなこと。罪悪感の強さと自己評価の低さが混ざり合って“私は幸せになってはいけない。どうせ幸せになれない”と考えてしまうのです」(石原さん) 例えば、衝動買いがやめられず、借金を重ねてしまう人もこれに当たります。 「店の人からちやほやされることで、“認められた”“愛された”と錯覚してしまうのです」 しかし、寂しさや不安が解消されるのもつかの間。その後は、「私って何て意志が弱いのだろう」と自分の愚かさを責めて自己嫌悪。 自己評価はますます下がり、無意識に「私は幸せになる資格がない、お金持ちになる資格がない」と思い込んで自分を愛することができなくなってしまいます。 人から親切にしてもらったとき「ありがとう」よりも「すみません」が先に出る人も、超貧乏体質の要素アリ。 「人から恩を受けたり、お金を借りたときに、それに見合うものを返せる能力がないと自分を低く見積もっているため、つい“すみません”と言ってしまうのです。卑屈な気持ちの表れともいえるでしょう。お金からも、自分からも目を逸らしているからチャンスもめぐってこないのです」 さらに、貸したお金を「返して」と言えない人も危険信号です。お金を請求することは、自分を愛する行為であり、財運指数をアップさせます。お金を貸したらきちんと返してもらうことで、あなたの善意は完了するのです。 マイナス思考に支配されているとこんな弊害が…… いつも不平不満でいっぱい。置かれた状況に文句を言ってばかりで、周りに感謝できない否定的な思考の持ち主。 できれば近寄りたくない人物ですが、こういう人は当然お金からも愛されません。その理由を石原さんはこう話します。 「マイナス思考に支配されていると、収入が増えません。たとえ良いアイデアが浮かんでも、否定的な思考からあれこれと悩み始め、お金を生むような行動に移せない。いろんな悩みに翻弄され、収入を得るための行動に集中することができないのです」 発する言葉も少しずつ変えていくことが大切。 例えば「ここを辞めたらもう自分を雇ってくれるところはない」とか「どうせまたダメだろう」など、自分の価値を下げるような言葉ばかりを発していると、“私は価値のない人間”と自分自身にインプットし続けているようなものです。 物事を頭から否定してばかりいると、視野も狭まり、頭も固くなります。そうした状況では、なかなかアイデアも浮かびません。 マイナス思考や否定がすべて悪いわけではありませんが、それをどうプラスに転じるかを考える視点を持つことが大切。やるべき目標に集中することで、お金を稼ぐ力がついていくでしょう。 幸せなお金持ちになるための「5つの魔法の言葉」 貧乏体質・超貧乏体質を脱するためには、自分の心のスイッチを切り替える必要があります。 そのための「魔法の言葉」を石原さんが伝授! 声に出して体に響かせながら唱えることで、願いをかなえる意識状態を作り出すといいます。毎日の習慣にぜひトライしてみましょう。 ・私はお金持ちになる価値のある人間だ ・自分を愛する人はお金に愛される ・私が豊富な資産を得るのに罪悪感はいらない ・私が潤沢な財産を所有するかどうかは私に決定権がある ・私が「自分を優先」できれば、比例してどんどん財力もアップする 教えてくれたのは……石原 加受子(いしはら かずこ)さん 心理カウンセラー。「自分中心心理学」を提唱する心理相談研究所「オールイズワン」代表。心理学校メンタルヘルス学会会員、厚生労働省認定「健康生きがいづくり」アドバイザー。独自の心理学で性格や対人関係、親子関係などの改善を目指すセミナー、カウンセリングを28年以上続け、老若男女にアドバイスを行う。『誰にも言えない「さみしさ」がすっきり消える本』などのベストセラーも。 取材・文:西尾英子

【Amazonブラックフライデー2023】スマートスピーカーが1980円、最大12%還元などお得が目白押し

11月24日~12月1日の期間中、「Amazonブラックフライデー2023」が開催されます。 昨年より1日間延長されました。 そのお得な内容をちょこっと紹介しましょう。 (11/22より)先行セールを開催 ≪画像元:Amazon.co.jp≫ 11月24日のブラックフライデーに先立って、Amazonブラックフライデーでは初めて先行セールが開催されます。 AmazonデバイスやAirPodsなどの家電商品、おむつなどの日用品、キッチン用品や服飾品などがそろっています。 スマートスピーカーの「Echo Pop」が61%引きの1,980円など、目玉商品が目白押しです。 先行セールの対象商品は「Amazonブラックフライデー」当日も販売予定ですが、在庫がなくなり次第終了ですのでお早めに。 Amazonネットスーパーなどもお得 ≪画像元:Amazon.co.jp≫ Amazon上のネットスーパーでも、ブラックフライデーを開催します。 直営のAmazonフレッシュでは、11月22日より食品・日用品が最大50%引きの「ブラックフライデー先行セール」を開催します。 ブラックフライデー事前セールとして、提携スーパーのバローなどでは20%引き、成城石井では10%引きです。 いずれのスーパーもエリア限定ですので、事前にエリアを確認してください。 (11/22~12/1)最大12%還元 ≪画像元:Amazon.co.jp≫ お得な商品を購入して、最大12%ポイント還元のチャンスもあります(上限1万ポイント)。 キャンペーンにエントリーの上で、1万円以上を購入してください。 以下の条件を満たすと、最大12%のポイント還元も夢ではありません。 ・ プライム会員:2% ・ Amazon Mastercardで支払い:最大3% ・ おもちゃ・ホビーの購入:7% おもちゃ・ホビーのジャンル以外を購入しても、7%分の還元は受けられません。 少し早いかもしれませんが、クリスマスプレゼントを購入するチャンスですね。 先行セールもポイントアップの対象ですが、Amazonギフトカード、Amazonコイン、予約商品などを除きます。 キャンペーン終了後数日以内に還元されるポイントは、キャンペーン終了後より約40日間有効です。 (12/15まで)最大5万ポイントもらえるスタンプラリー ≪画像元:Amazon.co.jp≫ Amazonブラックフライデーでは、最大5万ポイントもらえるスタンプラリーも開催されます。 12月15日までに、以下の5つの条件を満たしてください。 ・ プライム対象商品を購入する ・ ポイントアップキャンペーンにエントリーする ・ Amazon Music Primeを聴く ・ Prime Readingを読む ・ Prime Videoを観る 満たした条件の数に応じて、以下のポイント獲得のチャンスです。 ・ 1つ:100人に1人、100ポイントが当たる ・ 2つ:100人に2人、200ポイントが当たる […]

【2023年amazon】 ついにきたブラックフライデーセール キャンペーン概要と注意事項

今年もいよいよamazonのブラックフライデーセールの時期になりました。 amazon年末の大セールということで、毎年盛大に開催されるイベントなので、楽しみにしていた方も多いのではないでしょうか。 ここでは、2023年amazonブラックフライデーセールのセール概要と注意点をまとめています。 ブラックフライデーセール キャンペーン概要 1. イベント期間中に合計1万 円以上(税込)のお買い上げを対象にポイント還元率がアップ。 2. おもちゃ・ホビー商品が7%還元、最大12%還元 【キャンペーン期間】 2023年11月24日(金)~12月1日 キャンペーン参加方法 1. 期間中にキャンペーンページからエントリー 2. 2023年11月22日(水)~12月1日までのエントリー期間中に合計1万 円以上(税込)のお買い物をする 3. 購入時にそれぞれ4つ条件で最大12%ポイント還元 ポイントアップ条件 1. プライム会員の場合:+2% 2-1 amazon Mastercard+プライム以外会員の場合:+2.5% 2. amazon Mastercard+プライム会員の場合:+3% 3. 1~2の条件を満たし、おもちゃ・ホビーを購入する:+7% エントリー必須 エントリー期間2023年11月17日(金)~12月1日(金)23:59 エントリーページ キャンペーンポイント付与日/ポイント種類 40日後に期間限定ポイント(ポイントが確定した月の翌月末日まで使用可)で付与 注意事項 amazonプライム会員は、月間プラン600円(税込)または年間プラン5,900円(税込)で、配送特典の他、Prime Video、Amazon Music Prime、Amazon Photos、Prime Reading等のデジタルコンテンツなどamazonのさまざまなプランを利用できる有料サービスです。 ポイント還元対象は、Amazon.co.jpの対象商品から合計1万円(税込)の購入が対象となります。 ただし、Amazonギフトカード、Amazonコイン、予約商品等はAmazon.co.jpから購入したとしても対象外です。 プライムスタンプラリー キャンペーン期間中、10人に1名の確率で対象商品を2,000円以上購入で5万ポイントもしくは500ポイント付与されます。 対象条件を達成するとスタンプが獲得できて、ポイント還元チャンスがアップします。 スタンプ1つ獲得で100名に1人の確率で100ポイントが当選、スタンプ2つ獲得で100名に2人の確率で100ポイント…と獲得スタンプ数に応じて当選チャンスがアップします。 キャンペーン期間 2023年11月17日(金)~12月1日 【キャンペーンでスタンプが獲得できる条件】 ・ プライム対象商品を購入する ・ […]

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