Friday, December 8, 2023

税金が安くなる米EV優遇策、「中国抜き」が条件 日本メーカー悲鳴

 米政府は、北米でつくられた電気自動車(EV)を買った人への税制優遇について、中国などの企業が製造に関わった充電池や重要鉱物を使った車種を対象から外すと発表した。ただ、そうした分野で大きなシェアを占める中国に頼らずEVをつくるのは容易ではない。税制優遇を前提に米国での投資を計画してきた日本の自動車大手も、戦略の見直しを迫られそうだ。  税制優遇はEVの普及をめざすバイデン政権の目玉政策で、EV購入者が払う税金を最大7500ドル(約110万円)減らす。最終組み立てを北米の工場で行うなどの条件を満たす車が対象で、今年から始まった。

「生きたゴキブリがグラコロ混入」をウソだと叩く人が知らない、最強生物Gの恐ろしさ

「グラコロ」にゴキブリ?投稿者にバッシング   先日、マクドナルドの冬の人気ハンバーガー「グラコロ」のバンズの間から生きたゴキブリが飛び出してきたとSNSで投稿をした人が、「正義の裁き」を受けた。 「マックでバイトして4年の経験から言わせてもらうと、油であげるグラコロに生きたゴキブリが入るわけねえだろ」「お前、絶対仕込んだやろ。法的措置取られるのも時間の問題やろな」などとネットやSNSで批判されたのだ。  事の発端は「グラコロ」が新発売された11月末に、テイッシュで潰したゴキブリの画像とともにこんな投稿(現在は削除)がされたことだった。 「1/4ぐらい食べた時に、中から小さなゴキブリが出てきて、まだ生きていて、逃げていきました。その後壁を走っているのを見つけ、その後ティッシュで殺しました」  これに反応をしたのが、ネットやSNSで悪を叩くことを生き甲斐とする人々だ。 「生きたゴキブリ」というわりに動画を撮っていないということは100%うそだと「クロ判定」をした。SNSで注目を集めたい愉快犯か、マクドナルド側から謝罪と無料券を頂戴するための恐喝犯に違いない、と投稿者をボロカスに吊し上げているというワケだ。  一方、マクドナルド側はメディアの取材に対して、このような申し出があったという事実は認めつつも、ゴキブリという現物を回収していないので詳細は答えられないとした。この客にお詫びをして無料券を渡したという。  つまり、当事者同士はすでに「手打ち」となっているが、悪を見逃さない正義の人々が「うそくせえ」「怪しい」という感じで、「私刑」を続けているという構造なのだ。  ただ、企業危機管理の仕事で異物混入を嫌というほど扱ってきた立場から言わせていただくと、「ゴキブリが生きたまま、ハンバーガーのバンズや野菜の中に紛れ込む」なんてことはちっともうそくさい話ではなく、むしろザラにある。  まず、ゴキブリという生物が、地球上で最強クラスに「しぶとい」という事実がある。そこにくわえて、外食業界では「生きたカエル」がカット野菜の中に紛れ込んで、うどんの中にまで入り込むという前例もあるくらいなのだ。  そう聞くと思い出す人も多いだろう。そう、丸亀製麺の「カエルうどん」騒動だ。 丸亀製麺でも大炎上、新鮮な食べ物には「異物」が入る  今年5月、丸亀製麺の新製品「シェイクうどん」が発売されて早々、器の中に生きたカエルがちょこんと座っている画像がSNSで拡散され大炎上、ワイドショーなどでも大騒ぎをする事態になったのはまだ記憶に新しいだろう。  実はこの時も、ネットで正義のお仕置きをすることをライフワークとする人たちが、投稿者を「自作自演」「恥を知れ」とボロカスに叩いた。この直前にも、イトーヨーカドーで販売されていたサラダにカエルが混入していたことが報道され、「おおかた今、カエルが入っていたとか騒げばバズると思って、その辺でカエルを捕まえてきて仕込んだだろ」と「クロ判定」されたのだ。  ただ、実は「カット野菜」には、生きたカエルが入り込むことは過去、定期的に発生している。日本だけではなく、アメリカなどでもずいぶん前から報告されている。  新鮮な野菜には虫やカエルがつくし、卵を生むのは当然だからだ。それらをすべて殺すよう消毒をすれば、虫やカエルは寄り付かないが、そんなものは人間も食べられない。もちろん、カット野菜の製造過程で、AIや目視で異物混入がないかはチェックするが、それもどうしても100%ではない。  そのあたりは、《丸亀製麺「カエル混入」で自作自演を疑う人が知らない、カット野菜のリスク》の中で詳しく解説しているので、ご興味のある方はお読みいただきたい。  さて、カエルでも簡単に紛れ込めるところに、カエルよりもさらに小さくて、カエルよりもすばしっこいゴキブリが紛れ込めないわけがない。  実際、多くの日本人が目を背けているだけで、食品調理や製造の世界では、ゴキブリ混入など日常茶飯事で起きている。 国内外で発生する「ゴキブリ混入」  例えば、今年2月、あるSNSユーザーが、マグドナルドのハンバーガーのエッグとハンバーグの間に、体長約9ミリの「チャバネゴキブリ」が見つかった写真を投稿。投稿者は現物をマック側に渡して保健所にも届け出た。マックから委託された外部検査機関はこう結論づけた。 《外部検査機関は、虫の死骸から酵素の反応がなくなっており、そうなるのに十分な熱の影響を受けている可能性が高いとも指摘した。このことから、「店舗調理のいずれかの工程で混入した可能性は否定できません」と明らかにした。その一方で、「明確な混入経路の特定には至りませんでした」とも報告した》(J-castニュース3月10日)  日本を代表するコンビニ・セブンーイレブンでも起きている。今年8月に「梅香る混ぜ飯おむすび 紀州南高梅」の中にゴキブリが入っている、という指摘が2組の客からあって、埼玉県内の約370店で販売された約2000食を自主回収した。  そう聞くと、「死骸ならば混入をすることだってある!生きたゴキブリが入るのがありえないと言っているのだ!」と今すぐ正義のリンチをしたくてウズウズしている人もいらっしゃるだろうが、生きた虫が混入することも定期的に報告されている。   今年6月、セブンーイレブンの「北海道グルメフェア」として販売した「蒸し鶏と半熟玉子のラーメンサラダ」の容器の中に、小さな虫が動いている映像がSNSで投稿されて、これも大きな話題になった。  また、2022年4月、SNSで話題になったのは牛丼の「すき家」で店員が持ってきた麦茶の入ったコップにゴキブリが浮いていたというものだ。こちらも投稿者は「うそつき」と叩かれたが、「すき家」は混入の事実を認めている。  ちなみに、このような「ゴキブリコップ」騒動は海の向こうに目を向ければもっとある。  今年4月、韓国メディア「聯合ニュース」が報じたところによれば、韓国の京畿道(キョンギド)のロッテリアに8歳の娘と訪れた女性は、セットメニューを注文した。そして、出てきたコーラを飲み干したところ、その底には氷の大きさほどの、生きたゴキブリがいたという。  また2022年、中国のSNSでの新浪微博(シンラン・ウェイボー)でも、スタバのコーヒーカップの中に、生きたゴキブリが混入している画像が拡散された。  もちろん、これらも「自作自演」「仕込み」「うそ」と叩く人がいる。確かに、広い世の中だ。いろんな人がいる。どこかで生きたゴキブリを捕まえて、わざとコップに紛れ込ませるようなイタズラをして、腹の中で大笑いをしている可能性もゼロではない。  ただ、先ほども申し上げたように、世界的に見れば、外食や食品製造に虫やカエルが混入することなど、ちっとも「ありえない話」ではないのも事実なのだ。外部検査機関が調べても混入経路がわからない虫やカエルの死骸がたくさん見つかっているという事実を踏まえれば、なにかしらの方法で厨房に侵入して、食材の中に身を潜めて、そこでうまく生きながらえてきたゴキブリやカエルがいたって、特に不思議でもなんでもない。 ゴキブリは「史上最強のしぶとさをもつ生物」  そこに加えて、筆者がこのように考えるのは、ゴキブリが「史上最強のしぶとさをもつ生物」だからだ。  よく言われることだが、ゴキブリは核戦争後の地球でも繁栄できるほど生命力が高いと言われる。もちろん、放射能に対して強いのは、ゴキブリだけではなく、すべての虫に当てはまる。しかし、何よりもゴキブリは、スリッパで叩いても死なず、逃げ回ったりするなど生命力が強く、食欲も旺盛だ。  NewsWeek日本版の「ゴキブリが核戦争をも生き延びる理由」(22年10月13日)の中には、オーストラリアのロード・ハウ島というところで、外来種であるネズミのせいで80年前に絶滅していたと思われていたゴキブリが、実はしぶとく生きていたことが最近になって発見されたという。  このようにゴキブリは徹底的に殺しても、いくら駆除しても、外敵の目を盗んで、どこかで必ずしぶとく生きながらえる「最強の生物」なのだ。  それはつまり、飲食店の厨房や食品工場が、定期的に害虫駆除をしたり、衛生管理を徹底したところで、必ずどこかに潜んでいるということだ。だから当然、ハンバーガーのバンズやサラダの間にも紛れ込む。人間がいくら目を光らせても、それを完全に防ぐことは困難だ。  料理に生きたカエルが入っていた。食品に生きたゴキブリを見た――。自分たちが毎日食べているものに対して、そんな気持ちの悪い話をする人を「うそだ」「自作自演だ」と叩きたくなる気持ちはよくわかる。ただ、野菜や肉など自然由来の原料を使って、人間が調理をしているわけだから、こういうヒューマンエラーはあって当然だ。むしろ、「ありえない」と考える方が不自然である。  日本では「安心・安全」を社会全体でうたいすぎてしまったせいで、強迫観念のように「無菌」「清潔」「ゼロリスク」を追い求めしまうきらいがある。  しかし、本来、人間の体など雑菌だらけだし、我々の身の回りに微生物やら菌やら虫があふれている。野菜や肉、魚にも菌や微生物は山ほどついているし、小さな虫など気づかないうちに一緒に口に入れている場合もある。  ネジだとか鉄片などの混入は被害もあるが、虫やらカエルの混入など、食中毒になるわけでもない。かつては、見つけてもピッとよけて、「すぐ作り直します」でよかったはずだ。 「虫が入っていた」とわざわざ写真に撮ってアップして騒ぐ方も、それに対して「うそ」「自作自演」と叩く方も、もっとおおらかな気持ちで、「異物混入」というものに接してみてはいかがだろうか。 (ノンフィクションライター 窪田順生)

岡山で評判の「笠岡ラーメン」…特徴は鶏チャーシュー、世界で勝負できる味です

倉敷支局長 小宮宏祐 岡山県笠岡市で愛される「笠岡ラーメン」。スープは鶏ガラベースのしょうゆ味で、青ネギとメンマをトッピング。そして、何と言っても鶏のチャーシューが一番の特徴だ。笠岡では古くから養鶏や製麺業が盛んだったため、独自のラーメンが誕生したという説が一般的。戦前からあったとも言われている。  現在、笠岡ラーメンを出す店は約15軒。JR笠岡駅からほど近い「中華そば いではら」ののれんをくぐった。店主の出原秀明さん(68)は49歳の時に脱サラし、ラーメン業界に飛び込んだ。「一か八かの勝負だった」と振り返る。 ■仕込みに妥協なし  2004年8月に開店。仕込みに妥協はない。スープは水と鶏ガラで、うま味調味料は使わない。鶏は毎回10キロ炊く。中華そば(並・600円)を注文した。見た目よりスープはあっさりしていて、麺は少し硬め。チャーシューは歯ごたえが心地よく、鶏本来のおいしさを堪能できる。箸が止まらなくなり、あっという間に完食した。「市外、県外からもわざわざ食べに来てくれる。『おいしかった』と言ってもらえるのが何よりうれしい」と出原さん。  最近、市内でも外国人観光客を見かける。商工会議所の担当者は「豚肉を使っていないので、イスラム教の人たちも食べられる。世界で勝負できる」と胸を張る。出原さんも「ラーメンで地域をもっと盛り上げたい」と意気軒高だ。笠岡グルメが世界へ飛躍する日は近いかもしれない。 ■こちらもオススメ…瀬戸のかぶとがに  甘い物が欲しくなり、近くの和菓子店「清月堂」に向かった。カブトガニの形をしたまんじゅう「瀬戸のかぶとがに」(小・170円)を買った。笠岡の繁殖地は国の天然記念物になっている。本物に忠実な見た目にやや気後れしたが、口に入れると白あんの甘さが広がり、驚くほどの優しい味だった。  ※税込み。記事中の値段などは紙面掲載時のものです。 ◇ 国内外の総支局長が、日頃通っている店のおすすめメニューなど、地域の自慢の味を紹介します。 ■中華そば いではら  岡山県笠岡市笠岡2827  午前11時半~午後3時。月曜定休(祝日の場合は営業、翌火曜休み) ■清月堂  岡山県笠岡市中央町18の11  午前8時~午後6時半。水曜定休

「子どもの学力を伸ばす親」が“子どものやる気”を重視しないワケ

「うちの子、どうすればやる気を出して勉強するのだろう」。落ち着きがなく、勉強より「遊び」に気持ちがいっている小学生の男の子の「やる気スイッチ」を探したいと思う親は多いのではないだろうか。しかし、本人にやる気などなくても、きちんと勉強して学力アップさせることができると断言するのは、首都圏の有名中学に合格者を多く出している進学塾VAMOS代表の富永雄輔氏だ。この記事では、富永氏の著書『男の子の学力の伸ばし方』から、男の子の学力を伸ばすためにまず知っておきたい「7つの特徴」について紹介する。(構成:小川晶子) 男の子には、母親が思う勉強の仕方が当てはまらない  男の子と女の子では、勉強の仕方がずいぶん違うようだ。  「自分が小学生のときは宿題もちゃんとやったし、計画を立てて勉強したし、国語も得意だったし……。それなのに、うちの息子は全然違う」と思っているお母さんは多いのではないだろうか。  筆者も小学生の息子二人を見ていて、自分とあまりにも違うので愕然とすることがよくある。  「まぁ小学生の男の子なんて、こんなもんでしょう」と放っておくか。それとも、男の子ならではの学力を上げる方法を知って、実行するか。  それによって大きな差が生まれるのかもしれない。  進学塾VAMOS代表の富永雄輔氏は、「性差に着目した学習が大きな成果を上げる」と述べている。 脳科学の専門的研究で、女の子は右脳と左脳が早くからバランス良く育つのに対し、男の子は右脳ばかり先に発達し、左脳は遅れる ことがわかっています。 言語能力を司る左脳の発達が遅れた男の子が、なかなか国語の長文読解をできないのは当たり前なのです。 大人になれば、男も女もそれぞれ苦手分野をカバーできますが、脳が成長途上である子どもたちには、その影響が大きく出ます。それを無視して教えようとしたら、子どもたちに余計な負荷がかかるだけでなく、学習効果も半減します。(P.8)  右脳の発達にはテストステロンというホルモンが関係しており、男の子はこのホルモンが多いので右脳が先に発達するということらしい。  現代は性別によって育て方を変えることはあまり良しとされないが、脳の発達上、性差があるのは変えようのない事実なのだろう。  本書では、脳科学的な根拠と、進学塾で多くの子どもたちを指導してきた経験に基づき「男の子の学力を伸ばすための方法」が解説されている。 男の子の7つの特徴を知っておけばラクになる  「うちの息子、なんでこうなの?」と思っているお母さんにまず知ってもらいたいのは、「男の子の本能的な7つの特徴」だ。  うすうす思っていたことではあるが、あらためて提示してもらえると気分がラクになる。 1. 否定や指示・命令に弱い 2. 自分で失敗しないとわからない 3. 自分の力でナントカしたい 4. ご褒美・インセンティブで頑張れる 5. とにかく競争好きでライバル意識が強い 6. ハマりやすいが飽きっぽい 7. ちょっとした成功体験で一気に変わる  この7つの特徴を把握しておくだけで、お母さんの悩みはかなり減るのではないか。  とくに、自分には当てはまらない項目について「男の子はそういうものなんだ」と思うと余計な心配を抱えずにすむ。  筆者の息子の場合、「この算数の問題は難しいから、躓く子が多いらしいよ」と言うと急にやる気になって真剣に解きだし(5. とにかく競争好きでライバル意識が強い)、やはりわからなそうなので「こう考えるといいよ」とヒントを出そうとしたら、「うるさい!」と激怒(3. 自分の力でナントカしたい)。  その後しばらくその種の問題にハマってひたすら解き、新しい問題を出せと言ってくるのでだんだんこちらのほうがまいってきたが、3日後には飽きた(6. ハマりやすいが飽きっぽい)。  こういうことは、男の子の「あるある」なのだろう。 やる気スイッチが見つからなくても、志望校に合格できる  競争やゲームのようにすると、突然やる気になることはあるが、基本的に「勉強はやりたくない」ようだ。 母親たちは一生懸命、我が子の「やる気スイッチ」を探していますが、見つけることができないようです。なぜ見つからないかといったら、「ない」からです。(P.97)  進学塾に通って中学受験をし、難関中学に合格するような子は違うのだろう……と思っていたがそういうわけではないらしい。  VAMOSは、男子小学生でいえば開成、麻布、筑波大付属駒場といった難関中学校に多くの合格者を送り出しているという進学塾である。  「もともと優秀な子が集まっているのではないか?」と考えたくなるが、入塾テストを行わず、先着順に生徒を受け入れているという。 VAMOSでも、やる気スイッチを持った男の子などほぼゼロです。しかし、やる気スイッチのない子もちゃんと志望中学に合格します。実際に、「ウチの子は最後までやる気にならなかったけれど、受かりました」という、妙な安堵の声が親御さんからたくさん寄せられます。 これは、勉強をルーティン化し、生活の一部にしてしまったからです。(P.97-98)  「勉強をルーティン化し、生活の一部にする」際にも、先ほどの7つの特徴を知ってうまく使うことでうまくいく。  否定や指示・命令には弱いから、「ああしなさい、こうしなさい」と言うよりもルーティン化してしまうほうがはるかにいいのだ。  ご褒美を用意するのも、ルーティンの一つだ。たとえば、「今日の課題が終わったら、好きな動画を見ても良い」というようなルールにしてしまう。  そのほか競争にしたり、自由にやらせて失敗させたりしながら、勉強を生活の一部に組み込んでしまう。こうすれば、親のストレスも減るだろう。  「うちの子、どうすれば勉強するようになるんだろう」と少しでも思う方は、本書を参考にしてみてほしい。

「頭のいい人」が絶対に言わないこと・ベスト1

「頭のいい人が絶対に言わないことがあります」 そう語るのは、SNSの総フォロワー数は300万人を超え、YouTube動画の月間再生数は3億回を超えるなど、日本中で大ブレイクを巻き起こした、ひろゆき氏。「シンプルな考え方を知れてラクになった」「目からウロコが落ちまくった」と話題を巻き起こした彼の著書『1%の努力』『99%はバイアス』では、「どうすれば影響力を持てるのか?」「口のうまい人がトクする世の中で、どう生きるべきか?」などをマジメに語っている。そんな彼に、この記事では、「考え方の考え方」について聞いてみた。(構成/種岡 健) 正解を求める脳  あなたは、「正解」が好きでしょうか。  脳は、正解を求めます。隠し事をされたり、モヤモヤが残ると、「気持ち悪い」という状態になるからです。  子どもになぞなぞを出してみてください。  きっと、正解を知りたがってしょうがなくなりますから。  そのように、私たちの頭は「スッキリしたい!」という欲望に忠実です。  しかし、それによって「頭が悪いことを認めてしまう」ということにもなるのです。 「頭のいい人」が言わないこと  世の中には、「まだ正解がわからないこと」で満ち溢れています。 「テレポートはできるの?」 「髪が生える薬はできるの?」 「宇宙人はいるの?」  これらの疑問に対して、「100%イエスだ」とも「0%だ。ありえない」とも言い切れないのです。  しかし、その状態では、脳は気持ち悪いままです。 「どっちか正解を教えてほしい!」という欲望には抗えないんですよね。  そして、頭のいい人は、「わからない」という言葉をよく口にします。  曖昧な疑問に対して、「100%言い切れる」と言い出すのは、決まって頭の悪い人です。 「スッキリしないこと」に耐えられる?  ということで、頭のいい人は「100%」や「0%」とは言わない。というより、言えないんですよね。 「不可能とは言い切れない」 「まだわからない」  という言い方をする人は、信頼してもいい人です。  逆に、「100%」を多用する人は、あなたを騙そうとする怪しい人である可能性が高い。  そのように、スッキリしない状態に、あなたは耐えられますかね?  もし耐えられないのなら、潔く頭の悪い人生を送るしかないのかもしれません。 (本稿は、『1%の努力』の著者・ひろゆき氏へのインタビューをもとに構成したものです。) ひろゆき 本名:西村博之 1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。自身のYouTubeチャンネルの登録者数は160万人を突破。生配信の「切り抜き動画」が話題になり、ひと月の総再生回数は3億回を超えた。主な著書に、シリーズ50万部を突破した『1%の努力』『99%はバイアス』(ダイヤモンド社)がある。

NY円、一時1ドル=141円台に上昇…4か月ぶり高値水準

 【ニューヨーク=小林泰裕】7日のニューヨーク外国為替市場で、対ドルの円相場は一時、1ドル=141円台に上昇した。141円台をつけるのは8月上旬以来、約4か月ぶり。市場では、日本銀行が近く金融緩和策の変更に踏み切るとの観測から、円買い・ドル売りが進んでいる。  円相場は7日の東京市場(午後5時)では、1ドル=145円台半ばで取引されていた。1日たらずで約4円、円高が進行した。日銀の政策修正が意識され、荒い値動きとなっている。  日銀の植田和男総裁は7日午後、首相官邸で岸田首相と会い、会談後に「(岸田首相に)賃金が持続的に来年も上がるかどうか、こうしたあたりを点検していきたいと話した」と語った。午前には、国会で「年末から来年にかけて一段とチャレンジング(挑戦的)になる」と述べた。

JR東海、東京―新大阪で社員の新幹線通勤を認める方針…リニアなら将来は最速67分で通勤圏内に

 JR東海は来年1月から東海道新幹線の全区間(東京―新大阪、約553キロ)で社員の新幹線通勤を認める方針を固めた。東京―大阪間の通勤も可能になる。居住地の自由度を高めて、人材確保や採用強化につなげることが狙いだ。  主要な労働組合と新制度の導入で合意した。鉄道の運行や保全などの現場に直接携わらない社員約6000人が対象となる。在宅勤務が定着して出勤頻度が減ったケースなどを踏まえ、住む場所にとらわれずに負担なく通勤し、勤務できる環境を整える。  現在、新幹線通勤は原則300キロ以内で、東京―豊橋(約294キロ)、新大阪―浜松(約296キロ)などを認めている。これを東海道新幹線の全区間に広げる。名古屋―東京間は片道1時間35分ほどで通勤できるほか、約2時間半かかる新大阪―東京間も制度上は利用可能となる。建設中のリニア中央新幹線の通勤利用は現時点で想定していないとみられるが、将来実現した場合には、東京(品川)―名古屋間が最速40分、同―大阪間が最速67分で結ばれ、通勤圏内になる。 ■転居負担の軽減へ各社取り組み  転居を伴う転勤による負担を軽減する企業の取り組みが広がっている。共働き世帯が増えたことなどから、転居を伴う転勤を負担に感じる社員が多いためだ。  ニトリホールディングスは3月、希望する入社4年目以上の総合職正社員を対象に、転居を伴う転勤をなくす制度を導入。首都圏と関西圏が対象で、給与は変わらない。明治安田生命保険も、転居を伴う転勤を望まない「勤務地優先」か、転勤可能な「職務優先」のいずれかを申告できる制度を来年4月に始める。  ファーストリテイリング傘下のユニクロは、2007年から「地域正社員制度」を導入。店舗に勤務する正社員が転勤をせずに働き、店長などへのキャリアアップを目指せるという。  転勤者への一時金や手当を増額する企業もある。みずほ銀行は来年4月から、家族を伴って転勤すると社員は従来の2倍の30万円、帯同する家族も従来の5倍となる1人当たり15万円を支給する。月額数万円の転勤手当も増額する方針だ。  転職サイト大手エン・ジャパンが2022年に実施した転勤に関するアンケートでは、6割強が「転勤辞令は退職のきっかけになる」と回答した。辞令が出た場合に「承諾する」と答えた人は52%にとどまり、19年調査から11ポイント減った。担当者は「家族の生活に影響する転勤を負担に思う会社員が増えている」と指摘する。転勤の有無は、学生が就職先を選ぶ判断材料にもなっているという。

3か月ぶり円高水準、一時1ドル=144円台…植田日銀総裁と岸田首相の会談で金融緩和策変更の観測広がる

 7日の東京外国為替市場で、対ドルの円相場は一時1ドル=144円台まで円高・ドル安が進んだ。144円台を付けるのは9月1日以来、約3か月ぶり。  日銀の植田和男総裁は7日午後、首相官邸で岸田首相と会い、会談後に報道陣に対し「(岸田首相に)賃金が持続的に来年も上がるかどうか、こうしたあたりを点検していきたいと話した」と語った。午前には、国会で「年末から来年にかけて一段とチャレンジング(挑戦的)になる」と述べており、市場で日銀が近く金融緩和策の変更に踏み切るとの観測が広がり、円買い・ドル売りが進んだ。

「薬用雪肌精」の化粧水ボトル、発売から39年で初めてロゴと形状を変更へ…処方も一新

 コーセーは7日、看板商品「薬用雪肌精」の化粧水ボトルデザインを1985年の発売以来初めて刷新し、来年3月に発売すると発表した。長年変えていなかった処方も併せて一新する。  薬瓶をイメージした瑠璃色の全体デザインは踏襲しつつ、ロゴは大きさを一回り小さく現代風に、ボトルは最後まで使い切りやすい形状に改良した。  雪肌精はコーセーの主力ブランド。男女問わず幅広い世代に支持され、広告にはプロフィギュアスケーターの羽生結弦さんらを起用している。

イタリアのスポーツEV「アバルト500e」、爆音「レコードモンツァ」も再現

 イタリアの電気自動車(EV)「アバルト500e」に試乗した。約1年前に試乗した「フィアット500e」をベースにしたアバルトブランドのクルマになる。本日最終選考が行われる「2023-2024 日本カー・オブ・ザ・イヤー」の候補車である10ベストカーに選出されてもいる。 ■レースで活躍したブランド、パパイヤ鈴木さんもオーナーの一人  黄色と赤色の下地の上に黒いサソリが描かれたエンブレムの「アバルト」は、バイクレーサーでもあったカルロ・アバルトが1949年に創設した会社が起源だ。フィアットのクルマを基に、エンジンの一部を改造して出力を大きくするチューンアップやマフラーのパーツ交換などを手がけ、1950~60年代に数多くのレースで活躍した。1970年代にフィアットに買収された後は、アバルトの名前を冠してヨーロッパのラリー選手権などに参戦していた。2000年代に入ってから、日本でもアバルトブランドの市販車が本格的に販売されるようになった。販売元のステランティスジャパン管理のサイトで紹介されているが、タレントのパパイヤ鈴木さんもオーナーの一人だそうだ。 ■操作性や加速性能にこだわり  外観は「フィアット500e」とほぼ同じだが、正面中央に大きく「ABARTH(アバルト)」の文字があり、こちらの方がよりスポーツタイプの仕様になっている。扁平(へんぺい)率はタイヤの接地面積に影響し、接地面積が大きいと乗り心地が良くなる。一方、接地面積が小さいとハンドルの反応が良くなり、操作性が向上する。アバルトは後者になる。  実際に運転してみることにする。「フィアット500e」と比べると、アバルトの方は最高出力が約30%も増えていて、踏み込んでからすぐに一定の速度に達してくれる。カーブや車線変更の際も、ハンドルの反応速度はすこぶる良い。特に20~60キロの低中速域での加速性能にこだわったそうだ。ドライビングモードが3タイプあり、ワンペダル走行が可能なモードもあって使い勝手は悪くない。  最初にアバルトはマフラーのパーツ交換なども手がけたと書いたが、アバルトの象徴ともいえるのが、排気音として有名な「レコードモンツァ」だ。低い回転域ではゲロゲロという野太い低音なのだが、スピードを出して高回転になると、バリバリという乾いた破裂音に変化する。ファンにはたまらない音なのだそうだ。 ■EVだけどアクセルを踏み込むと連動して爆音とどろく  「レコードモンツァ」とは、アバルトのレーシングカーがイタリアのモンツァ・サーキットで次々と世界記録を塗り替える活躍を見せたことに由来する愛称だ。独自のマフラーにより、エンジンからの排気の流れを制御。ライバルよりも格段に速かったといわれている。本来はEVなのでエンジン排気の爆音などないのだが、開発陣が「レコードモンツァ」を効果音として再現。アクセルを踏み込むと連動して音がとどろくシステムを搭載している。どういう音かは、動画で体験してみてほしい。  様々な運転支援システムも充実していて、「レコードモンツァ」という遊び心もあり、楽しくドライブできるクルマなのは間違いない。ただ、天井がキャンバストップという布素材のため、走行中は「レコードモンツァ」の音だけでなく、車外の様々な音も聞こえてくる。「レコードモンツァ」の音も楽しいと感じる人だけでなく、うるさいと感じる人もいるかもしれない。万人受けするクルマではないので、かならず試乗して自分の好みかを確認した方が良いだろう。(デジタル編集部 松崎恵三) 【仕様・主要諸元】(試乗した「ツーリスモ カブリオレ」の場合)  ▼全長・全幅・全高(ミリ) 3675・1685・1520  ▼最高出力(kW)     114  ▼バッテリー容量(kWh) 42  ▼価格 645万円(オプションは除く)

Would you like to receive notifications on latest updates? No Yes