ボクシング一問一答 那須川天心が試合終了直前の〝幻のダウン〟について「あれで倒せて終わっていたらいいな」 4回に左拳を痛めたことも明かす
Prime Video Presents Live Boxing第5弾(18日、東京・有明アリーナ)プロボクシング123ポンド(約55・79キロ)契約8回戦で、キックボクシングから転向し、プロボクシング2戦目の那須川天心(25)=帝拳=が、メキシコ・バンタム級王者のルイス・グスマン(27)=メキシコ=に3-0の8回判定勝ち。2度のダウンを奪いフルマークで完勝したが、プロボクサーとして初のKO勝利は逃した。 下記は那須川の主な一問一答。 --試合を振り返って 「無事に2戦目で勝つことができて、多少はほっとしている。課題というか、次に進むステップが見えたので、まだまだこれから成長できる。成長した姿を見せることができたので、多少は良かったかなと思ったけど、これに満足せずに、どんどん経験を積んでもっと強くなっていきたい」 --倒しきれなかった 「前回と比べて、どっしり構えたり、思った動きができるようになってきたけど、1ラウンドにダウンをカウンターで取って、そこから相手が何もしてこないときに、迷っちゃう。『どうやって攻めよう』みたいな。僕のスタイル的には打って打って、出してきたのを合わせてっていうスタイルを練習していたので。そういうスタイルだけになってしまったのが、KOできなかった原因なのかなっていうのを終わってすぐに感じたし、試合中にも感じた。セコンドに戻って『これどうやって攻めればいいですかね』と聞いたりとかがあった。次に向けての、前回とは違う目標が見えたので、それに向けてまだまだ強くなっていかないといけないなと思った」 --6ラウンドの左ボディーからのつめは難しかったのか 「4ラウンドぐらいにパンチを打ったら、左手にめちゃくちゃ稲妻が走った。ちょっと痛くなった。腫れていて、あまり今は握れない。左が打てないんだったら、もっと右を打って、いろんなパターンを組み立てるのが、次にしっかりとできるように。前向きな次への課題」 --王者にどのくらい近づいたと思うか 「内容的には圧倒できたと思うけど、お客さんがいる以上はKOして、スカッと勝ちたかった。次はしっかりと倒せるように。『うわー、やってしまったな』とかではなく、次の目標が明確に見えたので。やっぱりボクシングおもろいな。もっと強くなれる機会が得られたと思う。8ラウンドやってもスタミナが切れたとかいうのはなかった。もっと強い相手としっかりとやって、勝てるように毎日やっていくだけ」 --3試合目の希望は 「周りの評価とかも見て、しっかりと経験を積んで。2戦目でメキシコの王者とやらせてもらえたので、強気のマッチメークをずっとやりたい」 --最後の〝幻のダウン〟の手応えは 「多少当たったとは思うので、あれで倒せて終わっていたら、うわーいいなというのはあったけど、なかなかうまくはいかない。でも、見せ場はちゃんと作れた。動きをすべて含めて前回より良い動きができた。ちゃんとダウンも取れたし、2回ダウンをとって差もつけられたと思う。今度はそこをしっかりまとめて倒しきるというのをできるように。そういうストーリーを皆で見守ってくれればいいなと思っている」