Tuesday, June 6, 2023

志麻さんの「肉巻き」をつくるコツ。うま味を引き出すポイントは塩の量にあり

フランス料理のシェフから家政婦に転身し、気軽でおいしい家庭料理レシピが大人気のタサン志麻さん。 そんな志麻さんのレシピには、いつもの料理が簡単においしくなる工夫が満載! 今回のレッスンテーマは「肉巻き」です。 この記事のすべての写真を見る 「肉巻き」は肉の下味の塩を多めにするのが、うま味を引き出すポイント 「簡単なのに、ごちそう感もある『肉巻き』。おいしさの表現として、“味に深みがある”という言い回しがありますが、それは、口の中でおいしさが立体的に広がる感覚。この味わいは、素材のうま味を上手に引き出すことで生まれます。今回ご紹介する肉巻きも、3つのポイントを意識するだけで、食べたときのうま味が違ってきますよ」 肉巻きをおいしくつくるポイントを、志麻さんに教えてもらいました。 <ポイント1>肉の下味は塩を多めにふる 素材のうま味を上手に引き出すために欠かせないのが、下味としてふる塩。このときの塩は、素材すべてにまんべんなくふるよりも、とくに濃いうま味をもつ肉に重点的にふるのがおすすめ。おいしさに大切なのは、メリハリなのです。 「多くふると、しょっぱくなるのでは?」と心配になるかもしれませんが、この塩は、肉の余分な水分を出してうま味を凝縮させる役割なので、少し多めでも問題ありません。 塩の分量の目安は、肉の重さの0.8~1%ほど。量ってみると、意外に多いことに気づくはず。 <ポイント2>肉は斜めに転がしながら巻いていく 肉の巻き方にもポイントが。焼き時間が短時間でもすむよう、肉は厚みが出ないように、斜めに転がしながら巻いていきます。 <ポイント3>焼き始めはいじらない ついついひっくり返したくなりますが、焼き始めはいじらず、まずは全体に焼き目をつけて香ばしい風味をプラスします。 ●野菜の肉巻きレモンじょうゆソテー 【材料(4人分)】 豚バラ薄切り肉 250g(12枚) 塩、コショウ 各適量 インゲン 12本 ニンジン 1/3本 サツマイモ 1/2本 シイタケ 1~2枚 サラダ油 大さじ1 レモン汁 1/3個分 しょうゆ 小さじ1/2 【つくり方】 (1) 豚肉は1枚ずつ広げ、しっかりめに塩をふって下味をつけ、コショウをふる。 (2) インゲンはヘタを切り落とし、長さを半分に切る。ニンジンはインゲンと同じサイズに切る。サツマイモは皮つきのまま同様に切り、水にサッとさらし、水気をきる。シイタケも石づきを除き、同様に切る。 (3) 鍋に湯を沸かし、火のとおりにくいニンジン、インゲン、サツマイモ、シイタケの順にゆで、粗熱をとる。 (4) (1)に(3)を1/12量ずつのせて巻き、計12個つくる。 (5) フライパンにサラダ油を中火で熱し、(4)を巻き終わりを下にして入れる。ときどき転がしながらこんがりと焼き、レモン汁をふりかける。全体にからんだらしょうゆを加えてなじませ、火を止める。 おかずをつくりおきする際は、清潔な保存容器に入れて保存してください。保存状態によっては傷みやすくなることもあるので、保存期間内であっても早めに食べるようにしましょう 各レシピに表記されているカロリーは、とくに指定がない限りすべて1人分です 計量単位は1カップ=200ml、大さじ1=15ml、小さじ1=5ml、1合=180mlです また、現在発売中の『à table SHIMA vol.04 春号』(扶桑社刊)では、タサン家のデイリーごはんレシピをたっぷり掲載。定番料理やフランス人も大好きなジャガイモレシピ、新タマネギやアスパラを使った春レシピなど、楽しい特集が盛りだくさんです。 『志麻さんのベストレシピ 料理のきほん編』では、「これだけは覚えておいてほしい」という志麻流“おいしい”をつくる20のルールを紹介しています。

「なんで30過ぎまで結婚しない?」質問攻めの同僚にウンザリ!/20代で結婚・出産マウント(2)【私のママ友付き合い事情 Vol.598】

■前回のあらすじ 主人公の梨花子が働く部署に新しくやってきた20代ママの理奈。彼女は悪い子ではないのだが、独身アラサー以上が多いこの部署内で、若いママ自慢と取れるような発言を繰り返す。梨花子もだんだん「私も早く出産しないとなの…?」と思うようになってきてしまい…。 【梨花子sideSTORY】 人それぞれタイミングがあるし、価値観も違うのに、「結婚は早いほうが人生うまくいく」という理奈の主張にうんざりしてしまいました…。 そんな理奈の空気の読めない発言に、ついに渚沙がキレて!? ※この漫画は実話を元に編集しています ▶︎次の話 「35歳過ぎて婚活中の人に言われても…」失礼すぎる発言に対抗できる!?/20代で結婚・出産マウント(3)

「彼らは帽子を取ったんだ」打席に立つ大谷翔平へ、敵地ファンが示した“最大限の敬意”に米記者も感服!

大谷翔平にとってはほろ苦く悔しい、シーズン開幕となった。 現地木曜日、MLBの2023年シーズンがついに開幕。ロサンゼルス・エンジェルスの大谷は敵地で行なわれたオークランド・アスレティックス戦に臨み、投手&3番・DHの二刀流先発を飾った。6回まで93球を投げて2安打、3与四球、10奪三振、無失点に封じ込み、1対0と勝ち投手の権利を得て降板したが、リリーフ陣が終盤に崩れて逆転を許してしまう。チームは1対2で敗れ、大谷に勝ち星はつかなかった。 そんな開幕戦にあって、大谷がいかに他チームのファンにもリスペクトされているかが分かる場面があったという。1回表、大谷が今季初の打席に立とうとした瞬間だ。米紙『East Bay Times』に寄稿するジェイソン・マストロドナト記者が、ツイッターで次のように切り取っている。 「(2番の)マイク・トラウトの名がアナウンスされるとコロシアム(会場)には大音量のブーイングが鳴り響いた。一方でオオタニが現われると、あらゆる場所でスタンディングオベーションが巻き起こったのだ。Aのファンたち(アスレティックスのファンたち)は帽子を取り、それを宙で振っていた」 MLBで確固たる地位を築き上げ、シーズン開幕前にはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本の世界一奪還に貢献した大谷。敵地のファンをも魅了しながら、28歳のサムライの声価は高まる一方だ。 構成●THE DIGEST編集部

韓国でミニトマトを食べて嘔吐する人が続出、原因は?=ネットに不安の声多数

2023年3月31日、韓国・国民日報によると、韓国で最近、ミニトマトを食べた人が嘔吐(おうと)や腹痛など食中毒に似た症状を訴えるケースが続出した。これに関し韓国政府は「熟していないトマトに含まれるトマチンという成分が原因である可能性が高い」との考えを示した。 記事によると、韓国政府は30日に緊急会議を開き、「年初の厳しい寒さの影響により、新しく発売された特定の品種のトマトでトマチンが過剰に生成され、熟した後にも残ったとみられる」と発表した。 トマチンはトマトの成長期に生成される物質で、通常は成熟過程で自然に分解されるという。 韓国政府は当該品種を栽培する農家に出荷制限措置を命じ、自主回収を勧告した。消費者にはミニトマトに苦味を感じたら食べないよう呼びかけている。また当該品種以外のトマトには問題がないことも確認したという。 専門家らは、トマトを食べてから1時間以内に嘔吐や腹痛の症状が出るが、一時的なものであるため薬を服用する必要はないとしている。 この記事を見た韓国のネットユーザーからは「苦味は全くなく、しっかり熟したおいしいトマトだったのに、ひどい腹痛と下痢に苦しんだ」「2個食べて口にしびれを感じ、その後すぐに嘔吐したのに、自然成分によるものとは思えない」「これまでの人生で熟していないトマトを食べて吐き気を催したことはない。何か隠しているのでは?」「今年は特に寒くて成長促進剤の農薬をたくさん使用したせいだろう」「政府の対策が『苦ければ吐き出せ』だと?しばらく食べないようにするしかないな」など、不安の声が寄せられている。 その他「大人は苦味を感じたら吐き出せるけど、子どもは無理。一つ一つ確認してからあげることもできないし。今後ミニトマトは食べさせられない」「子どもたちの給食の献立からトマトを除いてほしい」との声も上がっている。(翻訳・編集/堂本)

阪神・岡田監督「嫌な予感したよね。頭よぎったよね」昨年は大逆転負けの悪夢 今年は湯浅が切り抜ける

 「阪神6-3DeNA」(31日、京セラドーム大阪)  阪神・岡田彰布新監督がタテジマで5276日ぶりの勝利。3点リードの九回、1死満塁のピンチを招いた場面については「嫌な予感したよね。頭よぎったよね」と苦笑いを浮かべつつも、守護神・湯浅をたたえた。  昨年は評論家として大逆転負けを見ていただけに「自分は関係ないんだけど(笑)。去年の見てたからね。嫌な予感したよね。頭よぎったよね」と苦笑い。それでも湯浅は0点でしのぎ「抑えないといけない重圧あると思うし、内容抜きにして0点に抑えたのが一番」とたたえた。  開幕ショートに抜擢した小幡が3安打2打点をマーク。特に2点リードの八回、貴重なダメ押しタイムリーを放ったことが白星に結びついた。二塁にコンバートした中野は好守を披露。新二遊間がいきなり効果を発揮した形だ。  開幕投手の青柳は六回途中までスコアボードにゼロを並べていたが「最初から飛ばしていたからね」と球数が90球を超えたところでスイッチ。継投に入り、リードを守り切った。

「従業員数10人以上なのに和式トイレがひとつ。鍵が不調で…」3日で退職した女性

画像イメージ 仕事を即行で辞める場合、それなりの理由がある。製造業の事務の仕事をたった3日で辞めた50代後半の女性(栃木県/事務・管理/契約社員/年収200万円)。 「小さな工場でしたが、従業員数10人以上いたのにトイレがひとつで和式。鍵が不調で落ち着いて入れない」 をはじめ、積もりに積もった信じられない出来事に辞める決断をした。(文:永本かおり) 「どんぶり勘定な会社にウンザリ」 恐らく男性従業員も多い中、こんなトイレでは女性は落ち着いて利用できないだろう。ストレスはこれだけではなく、働く人がいいかげん過ぎたことも辞めた原因の一つのようだ。例えばこの会社の代表者は 「整理整頓出来ず、決算書や大切な資料など失くし、無くなった事を従業員のせいにする」 「ヘビースモーカーだったため、1日に何度も喫煙のため離席。しかも喫煙所が無いために外のパレット(編注:運搬するものを載せる荷台のこと)に腰掛けて喫煙」 という人物だったと明かす。これに女性は「周りにプラスチックの原料があるのに危険」と真っ当な指摘を綴る。 続けて「仕事を教えてくれた事務の女性」について、 「仕事が出来ないのか、仕事自体の要領を得ていない」 と頼りなさを打ち明けた。「在庫管理が適当なために必要な出荷数が不足なんて日常」だったというから、製造業としては致命的だ。そのたびに「慌てて生産」と現場の混乱ぶりを書いていた。 このようなずさんな職場に「諸々どんぶり勘定な会社にウンザリした」と耐えきれない様子で辞めた女性。しかし、退職後も女性を困惑させる出来事があった。 「辞めて帰宅してすぐに代表者の実母から電話があり、なぜ辞めたのか、戻って来て欲しい、など言われた」 この電話には「親が直接絡んでくるのが気持ち悪くて、辞めて正解でした」と手厳しい感想を綴っていた。

フジ社長「ワイドナ」卒業の松本人志に言及「自分たちのみで発信したいと…」「存在意義のある番組だった」

 フジテレビは31日、東京・台場の同局で定例社長会見を行い、「ワイドナショー」(日曜前10・00)にて、番組スタート以来コメンテーターとして出演していた松本人志(59)について語った。  港浩一社長は、コメンテーターとしての松本の出演について「あらゆる場所で取り上げられる立場の松本さんが、自分たちのみで発信したいということで、お世話になりました」とコメント。「10年間いろいろ話題も提供してくれましたし、存在意義のある番組だったと思います」と語った。  松本は卒業理由として、4月からスタートするタレントの中居正広との新番組「まつもtoなかい」へ注力することを語っていた。港社長は「『ワイドナショー』の功績は本当に感謝しますし、そのパワーを新番組の『まつもtoなかい』にぶつけていただけたら」と話した。

中国がアステラス製薬社員を拘束した「本当の狙い」、元公安捜査官が解説

スパイ容疑により 多くの日本人を摘発  大手製薬メーカー、アステラス製薬の社員である50代日本人男性が「反スパイ法」に違反した疑いがあるとして、中国国家安全局によって、日本への帰国直前に拘束され、中国外務省がその事実を認めた。  この男性は、中国に進出する日系企業の団体「中国日本商会」の幹部を務めたこともあるベテラン駐在員であるという。  この件に関し、中国の外務省報道官は、「本人はどのような違法行為をしたのかよく知っているはず。日本国民の類似事件がしばしば発生しており、日本は自国民に対する教育や注意を強化すべきだ」とコメントしている。日本政府としては、林芳正外相が4月1~2日に急きょ訪中することを予定しており、日中での解決に向けた動きが速やかに進展することが望まれる。  中国は2014年に「反スパイ法」を制定。これまでに17人の日本人がスパイ活動への関与を疑われ拘束された。そのうち1人が病死し、11人は刑期を終えるなどして帰国しているが、今回拘束された日本人男性を含め5人がいまだに拘束されている。  いずれも、具体的な容疑は謎のままである。というのも、スパイ事案において、中国は「国家機密」を理由に容疑内容や裁判などの司法手続きを非公開にする場合が多い。  今回もその容疑内容は不明であり、スパイ容疑という性質上、中国は非常に抽象的な発表に終始しており、中国政府による“恣意的”な法運用であったと推認される。 スパイ行為の摘発に関する 中国側の三つの思惑  中国の思惑として、三つ考えられる。  一つ目は、中国による正当なスパイ行為の摘発だ。  これは国家安全保障上も非常に重要な活動(=カウンターインテリジェンス)であり、国家として当然の思考・行動である(日本においても捜査機関が懸命に既存法を駆使して対応しているが、しっかり定義付けされた、拡大解釈のできないスパイ防止法の制定が望まれる)。  二つ目は、見せしめである。  ただし、この見せしめにも二つの側面がある。  一つ目は外交カードとしての側面だ。  本件拘束の報道があった前日に、日本政府が2月末に帰国した中国の孔鉉佑前駐日大使からの岸田文雄首相に対する離任あいさつの申請を断っていたことが判明している。これは、日本政府の対応としては異例であり、世論を考慮し、慎重な対中姿勢が示された結果である。  これに対し、中国は、日本への報復措置として、日頃から本件アステラス製薬の社員の動向は把握しつつも、いつでも反スパイ法が適用できるように泳がせ続け、日本政府への見せしめとして検挙・拘束した可能性もある。  実は、このような手法はウラジオストクの日本総領事館領事が安倍元首相の国葬の前日にロシア連邦保安局(FSB)によって身柄を拘束された件と類似している。その拘束のタイミングと拘束された際の行為自体を見ても、ウクライナ侵攻を巡る日本への報復措置・見せしめと同様の趣旨が垣間見える。  ただし、これまで中国によってスパイ容疑で日本人が摘発されたタイミングを見ると、必ずしもそのタイミングが報復や外交的見せしめとなっておらず、線としては薄いだろう。  また、広島県におけるG7が控えている中でのけん制としている可能性はある。  いずれにせよ、外交カードの一つとして、反スパイ法が有効に活用される手段であることは認識しておかなければならない。  もう一つの側面は、中国による姿勢の誇示である。  中国は、元来メンツを気にする国であり、さらに政権として国内秩序の安定を強く望み、秩序の不安定化につながる要因を非常に嫌う。それが、国内要因だろうが国外要因だろうが関係ない。  そのような中で、通常の国家であればスパイ容疑に当たらないような行為も、中国から見て秩序を乱す要因であると判断されてしまえば摘発され、その強硬な姿勢を内外に示すことで、中国におけるスパイ活動のリスクを知らしめるのだ(裏を返せば、国内秩序の不安定化を極度に恐れる中国の思考の表れでもある)。  中国の強い姿勢を示し、日本政府を含む日本のインテリジェンスコミュニティーへ圧力をかけた可能性が高い。  そして中国の思惑の三つ目が、中国が欲しい情報を収集するために反スパイ法で摘発した可能性である。  現在、中国が自国で強化したい分野として医療領域がよく挙げられている。それは、中国政府が発表している外商投資奨励産業目録(外国投資家による投資の奨励および誘致に関連する特定の分野、地区などが明記されたリスト)や在中国欧州商工会議所が公表した報告書からも読み取れるが、そのような環境の中でアステラス製薬の男性社員が狙われた可能性もある。  そして、帰国直前というタイミングを図った理由もそこにある。  筆者のスパイ捜査の経験から話をすれば、まず証拠を固めて構成要件を満たした段階で共犯者の有無等の捜査とともに検挙に着手する。だが、例えばスパイが本国に帰国してしまえば、スパイの所属国家・組織に自国の情報が持ち出されてしまうため、帰国を検知した段階で検挙することも考えうる。  しかし、中国による日本企業の情報収集が目的だった場合を想定すると、例えば中国に定期的に訪問する立場の日本人が帰国する際には、ビジネスでの機密情報などが入ったパソコンや資料を日本に持ち帰り、日本の本社に共有しようと思うだろう。そのため、帰国時には重要な情報を欠かさず持った状態となる(もちろん、データで本社へ送付している可能性もあるが、中国データ3法の恣意的運用を恐れて送付していない可能性もあるし、拘束後に使用端末を解析すれば、中国による情報収集は可能だろう。  中国当局として、日本人が働く企業(今回はアステラス製薬)の情報が欲しかった場合、あえて帰国時に拘束することで、重要な情報を持った状態で日本人の身体を拘束し、所有物を差し押さえできるため、非常に“良い情報”が“効率的”に収集できる。  一方、帰国直前ではなく中国国内の自宅や企業にいた場合では、ガサなどの強制捜査を行ったところで、口を割らなければ、機密情報のありかを探すのに苦労してしまうのだ。  ただし、この医療分野に関する情報収集の筋は、中国の外資企業に対する厚待遇政策(後に技術やノウハウを吸収し、中国市場から締め出す)や複合機問題(中国現地での設計・生産を外資企業に要求)を始めとした、これまでの中国による半強制的な技術移転の手法などを見ても、やや疑問が残るだろう。  むしろ、日本人男性が所属した経済団体や在中日本人コミュニティーの情報が欲しかった線が想定される。  以上、中国の思惑について論じたが、今回の反スパイ法による摘発は、これらのどれか一つというより、複合的に判断されていると考えられる。 反スパイ法改正により スパイ行為の対象拡大の可能性  そもそも、この反スパイ法は14年11月1日の第12回全国人民代表大会常務委員会第11回会議で可決され、施行された。  同法のスパイ行為の定義は、すべての機構、組織、個人によるスパイ行為はもとより、その任務受託、ほう助、情報収集、金銭授受などは、すべてスパイ罪とみなされ、その定義は非常に広範で曖昧だ。  さらに懸念すべきは同法改正の動きだ。  2022年末には改正案が公表され、40条の現行法から71条編成へと大幅に内容が加えられた。  この改正案は、現行法にある“国家機密の提供“に加え、「そのほかの国家安全と利益に関係する文書、データ、資料、物品」を対象に含むと定義し、さらに「重要な情報インフラの脆弱(ぜいじゃく)性に関する情報」もスパイ行為の対象であると規定している。  また、改正案では、スパイ行為が疑われる人物・組織が所有・使用する電子機器やプログラム、設備などの調査権限も規定している。  これらを見てもわかるように、スパイ行為の定義自体が非常に幅広く、例えば中国国営に近しい中国企業との取引で発生したデータさえ抵触する恐れがあるし、疑いがあれば企業施設内に当局が入り込み、調査と称してあらゆる機器を差し押さえ、当該機器内の機密情報は筒抜けとなるだろう。  これまで、日本企業として相手先企業のデューデリジェンスは当然のごとく行われてきているが、中国の恣意的な法運用や昨今の国際情勢を鑑みて、よりハイレベルで中国の恣意的法運用リスクを含む地政学的要素を盛り込んだ対応が実施されなければならず、今回のように日本大手企業の中国法人幹部が不透明な容疑により反スパイ法で摘発されたとなれば、よりその必要性を感じさせることとなる。 会食中の政治的な会話が 国家機密の収集とされる例も  中国におけるリスクの最大の要因は、法の曖昧さと恣意的運用である。  中国では、施設の写真を撮れば、軍事関連や国家として重要な施設の写真を撮っただろうと言いがかりをつけられ、検挙されることがある。  また、会食の場で政治的な話をすれば、中国の国家機密を探っているとして検挙されてしまう。  北京外国語大学で教員を務め、「日中青年交流協会」を設立するなど、日本と中国の友好事案を進めていたほか、衆議院の客員調査員を務めていた鈴木英司氏は、16年7月に国家安全局に突如スパイ容疑で拘束され、懲役6年の実刑判決を受け、22年10月に刑期を終え釈放された。  この鈴木氏に関するスパイ容疑は、同氏が13年12月4日に中国高官との会食中、その前日に北朝鮮の金正恩の伯父(張成沢氏)が失脚したことをうけ、どうなのかという会話をしたことだという。会話内容は、既に公開されている情報であったにもかかわらず、これが国家機密の収集に当たるとされ検挙されたとのことである。  今回のアステラス製薬の男性も、「中国日本商会」の幹部を務めたこともあることから、中国での人脈は相当広いだろう。その中で、会食中に政治的な話をしてしまったのかもしれない。  仮にそうであったとしても、反スパイ法によってスパイ容疑でその身体を拘束されるような理由にはならず、反スパイ法の定義の曖昧さと恣意的運用が中国におけるリスクを顕著に示している。 […]

羽生結弦史上初の東京ドーム単独アイスショー、ディズニープラスで見放題独占配信決定

 プロフィギュアスケーターの羽生結弦が2月26日に東京ドームで開催したアイスショー『Yuzuru Hanyu ICE STORY 2023 “GIFT” at Tokyo Dome』。ディズニー公式動画配信サービス「Disney+ (ディズニープラス)」で独占ライブ配信された映像に、公演直後に撮影された特別インタビュー映像や舞台裏の未公開シーンを新たに加えて再編集、ライブ配信の時よりも高画質、高音質となる特別版がディズニープラスで独占配信されることが発表された。日本だけでなく全世界(中国本土を除く)に配信される。  昨年プロスケーターに転向し、以後精力的にパフォーマンスを続けている羽生にとって、スケーター史上初となった単独東京ドーム公演。このためだけに会場に作られた一夜限りの特設アイスリンクで13演目を1部と2部に分け、披露した。アイスショーの制作総指揮は羽生自身、演出はPerfumeなど、テクノロジーと身体表現を融合させた最新のライブ演出で知られるMIKIKO、音楽監督は作編曲家、そして音楽プロデューサーとしても活躍する武部聡志が担当した。  第1部は、羽生が自ら紡いだ言葉でファンに優しく語りかけるようなナレーションで幕を開けた。会場奥にはアイスリンクとつながっている巨大なLEDスクリーンが設置され、そこには羽生のスケート人生におけるマイルストーンとなるような数々の場面が映し出されていく。  スクリーンサイドには生バンドと、栗田博文が指揮する東京フィルハーモニー交響楽団が配置され、やがて「火の鳥」の雄大な音楽とともにスクリーンや氷上を炎が埋め尽くし、それを背にスクリーン中央から鮮やかな火の鳥の衣装をまとった羽生が登場、会場にはその絶景に大きな声援と拍手が響き渡った。1部のラストでは試合さながらの6分間練習後、「序奏とロンド・カプリチオーソ」を演じ切るとガッツポーズをみせ、会場はスタンディングオベーションとなった。  第2部は生バンドによる「Let’s Go Crazy」でスタート。曲が切り替わって「Let me entertain you」にあわせて演目を披露し、前半とはまた違う表情や振り付けで会場を沸かせた。その後はAdoの「阿修羅ちゃん」に併せて真っ赤なシャツでクールなダンスを披露し会場は大盛り上がり。そして「オペラ座の怪人」や「いつか終わる夢」、「Notte Stellata」でも衣装から演出まで全て雰囲気が変わるこだわりの演目をノンストップで滑り切った。  中でも「オペラ座の怪人」で、中央のスクリーンにCGで再現された巨大な”怪人”を思わせる羽生が登場し、画面の横から伸びた巨大な腕が東京ドーム全体を包み込むダイナミックな演出は圧巻。その壮大な演出に、会場から驚きの声とため息が漏れていた。  エンディング映像の後にはオフィシャルグッズのボアブルゾンを着た羽生が登場し、ショーの実現に関わったすべての人への感謝を述べ、音楽総合監督を務めた武部を紹介後、武部が今回のために作曲した楽曲「GIFT」が演奏された。アンコールでは「春よ、来い」、「SEIMEI」を披露し会場からは大きな拍手と声援が贈られた。公演の最後には会場内のファンに「ちょっとだけ静かにしてくださいね、頑張るんで…!」と呼びかけ、マイクを通さず肉声で「ありがとうございました!」と感謝の気持ちを告げて締めくくった。  羽生が自ら紡いだ物語と過去のプログラムをもとに、「いままで」と「これから」をスケートで表現した約2時間半のアイスショー。その忘れられない感動を、いつでもどこででも繰り返し体験することができる。

大谷翔平の100年ぶりとなる“珍記録”にエ軍広報も驚き! 8回の申告敬遠には敵地ファンが異例のブーイング

シーズン初戦から見られた“珍しい光景”に米記者も反応を示している。 メジャーリーグが開幕した現地時間3月30日、敵地オークランド・アスレティックス戦に「3番・DH兼投手」で先発登板したロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、2年連続の開幕投手として6回(93球)を投げ、被安打2、10奪三振、無失点と力投。打者としても3打数1安打1四球と活躍したが、チームは1対2の逆転負けを喫した。 この試合で場内が騒然となったのは、エンジェルスが1点リードの8回2死二塁という場面だ。4回に今季初安打を放っていた大谷は、第4打席でアスレティックス4番手の右腕トレバー・メイと対峙すると、ここで相手ベンチは申告敬遠を選択。作戦としては当然とも言えるが、敵地ながらファンから大きなブーイングが巻き起こった。 同シーンを受け、地元紙『Los Angeles Times』のサラ・バレンズエラ記者は、「オオタニがこの8回に敬遠四球を申告され、球場の誰もがブーイングしている」とツイート。米メディア『The Athletic』のサム・ブラム記者は、「オオタニを意図的に歩かせたA’sへホームファンがブーイング。エンジェルスファンも多い」と会場の雰囲気を伝えている。 また、ツイッター上で興味深いデータを取り上げていたのが、エンジェルスの広報マネージャーを務めるマット・バーチ氏。「先発投手として試合に出場し、開幕日の敬遠四球を受けるのは1923年、ブルックリン(・ロビンス)のダッチ・ルーサー氏以来、初めてのことだ」と綴っており、100年ぶりの出来事に驚きを隠せないようだ。 その後、8回に3番手アーロン・ループが連打を浴び、逆転を許したエンジェルス。9回の打線も繋がらず、今季黒星スタートとなっている。 構成●THE DIGEST編集部

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