かつて女性は“クリスマスケーキ”にたとえられ、25歳までに結婚するものと考えられた時代もありましたが、現在は晩婚化が進み、30代で結婚するのは珍しくありませんし、むしろ非婚、結婚しない人も増えています。
初婚年齢は上がっていますが、20代前半で結婚する人ももちろんいます。晩婚化が進む中、20代前半で結婚・出産を経験するメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。デメリットとあわせて確かめてみましょう。
■体力があるうちに出産・育児ができる
20代は若く体力があるため、妊娠・出産による疲労が少ないといえます。
35歳以上の初産は高齢出産と位置付けられますが、あらゆるリスクが伴いますし、年齢を重ねるにつれて体力も落ちるので、産後の回復も遅くなります。
これらを踏まえると、20代での出産は晩婚での出産よりも体力的なメリットがあるといえます。
■共働きすることで収入は「世帯」では増える
20代はまだ収入が高くありませんが、結婚して共働きすれば、女性が一人で働くより「世帯」単位で考えると、収入が増えるため、生活も安定させやすいといえます。
20代女性の平均年収は319万円です。具体的には、20歳女性は258万円、25歳女性は314万円というデータがあり、決して高収入とはいえません。
しかし、20代男性の平均年収は365万円というデータがあり(doda、2022年12月調査)、夫婦の年収を合わせることで収入が安定させられそうです。
■妊娠で生活基盤が揺らぐことも
ただし、これは平均的な共働きの場合で、妊娠・出産を伴う休業中は、貯金がないと、しばらく生活がキツくなる可能性もあります。子供ができると、その分生活費が増えるということも頭に入れておかなければなりません。
結婚や出産にはお金や労力が伴いますが、早くに経験することで子供は早く成長して巣立ち、老後の設計はしやすくなるかもしれません。
■平均初婚年齢は今も20代
冒頭、晩婚化が進んでいる実態に触れましたが、実は今も、女性の平均初婚年齢は20代です。
2019年時点で妻の平均初婚年齢は29.6歳なのです(厚労省、2021年度調査)。
しかし、1975年には24.7歳でしたから、約5歳上がっており、晩婚化が進んでいることは間違いありません。
20代での結婚にはメリットもデメリットもあります。結婚しないという選択肢も含めて、自分(自分たち)なりの正解を見つけたいものです。
文/編集・dメニューマネー編集部