巨人の育成ドラフト１位・松井颯（はやて）投手＝明星大＝が９日、２軍の宮崎キャンプでシート打撃に登板。ドラフト１位・浅野ら打者６人を相手に１７球を投げて最速１４９キロを計測し、１安打１奪三振と好投した。
先頭の菊田は外角直球を続けて追い込み、最後は外角に鋭く逃げるスライダーで空振り三振。浅野はスライダーで力ない二飛に仕留めた。喜多には甘く入ったシンカーを中前へと運ばれたが、続く香月はシンカーを続けて中飛、増田大は外角のスライダーで右邪飛に打ち取った。最後は１軍経験も豊富な北村をブレーキの利いたカーブで投ゴロに斬った。
今キャンプ初の実戦形式での登板を終え「最初なので真っすぐで押せるかということと、軸となるスライダーとシンカーでどこまで抑えられるかをやろうと思っていた。真っすぐも引っ張られた打球がないし、シンカーは右打者に打たれてしまったが、左打者は抑えられた。スライダーも良かったので、初めての実戦登板としては１００点」と振り返った。
降板後は、対戦した浅野と会話を交わす場面も。ドラ１ルーキーからは「ボールがうなっています。スライダーがえぐいです」と感想を伝えられたといい、「うれしかったです」と笑顔。「２月前半なので、非常にいい形で入れてるんじゃないかなと思います」と、ここまでの調整に手応えをにじませた。