Saturday, March 25, 2023

闇バイト強盗「一切関わっていない」と今村容疑者…送還前、現地弁護士に説明

 【マニラ=小峰翔、安田信介】関東など各地で相次いだ「闇バイト」に絡む強盗事件を巡り、フィリピンで拘束されていた男4人のうち、7日に強制送還された今村磨人(きよと)容疑者(38)(別の特殊詐欺事件で逮捕)が現地の弁護士に対し、一連の強盗への関与を否定していたことがわかった。4人のうち残る2人は9日午前に日本に着く旅客機で強制送還される見通し。

 警視庁幹部によると、今村容疑者は藤田聖也(としや)容疑者(38)とともに7日に強制送還され、2018~20年頃に全国で約60億円の被害があった特殊詐欺に関与したとして窃盗容疑で逮捕された。警視庁は、今村容疑者は詐欺電話をかける「かけ子」のまとめ役で、藤田容疑者は末端メンバーを勧誘する「リクルーター」の統括だったとみている。

 フィリピンで取材に応じた弁護士によると、マニラ近郊のビクタン収容所で5日に接見した際、今村容疑者は「自分は詐欺にも強盗にも一切関わっていない」と説明したという。弁護士は「今村容疑者は全ての疑惑にいら立っているようだった」と話した。

 一方、現地に残る渡辺優樹(38)、小島智信(45)両容疑者については、現地時間の8日夜に日本側に身柄が引き渡され、9日午前に日本に到着する見込みとなった。特殊詐欺事件では4人のうち渡辺容疑者が最上位の「ボス」とされる。

 一連の強盗事件では「ルフィ」などと名乗る指示役がフィリピンから指示を出していた。警視庁は4人との関連を捜査する。

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