世界的に有名な工業デザイナーが、自らデザインしたフェラーリで制限速度を大幅に超えて走行したとして、在宅起訴されていたことがわかった。
出した速度は128km。
88kmオーバーだった。
道路交通法違反の罪で2022年12月に在宅起訴されたのは、山形市在住の工業デザイナー・奥山清行被告(63)。
緑に囲まれた緩やかなワインディングロード。
地元で人気のドライブコースを奥山被告は走っていたという。
起訴状によると、奥山被告は2022年10月、山形市の西蔵王高原ラインで、自らがデザインを手がけたエンツォ・フェラーリを運転。
制限速度40kmを88km上回る128kmで走行し、摘発された。
乗っていたエンツォ・フェラーリは、世界的に有名なイタリアの自動車メーカー「フェラーリ」から2002年に発売された超高級車で、当時の価格はおよそ8,000万円。
最高時速は350km以上。
フェラーリのデザインをイタリア人以外が担当したのは、奥山被告が初めてとされている。
さらに、奥山被告といえば、東京オリンピックでは、メダルのデザインを決める審査員を務めた。
奥山清行被告(2018年)「正直、デザインを世界中でやらせていただいている中で、これに参加できたということは、僕のキャリアの中でも、これほど光栄なことはない」
このほかにも、JR山手線や秋田新幹線、北陸新幹線など、わたしたちになじみのある電車のデザインまでを手掛けたことでも知られている。
工業デザイン界で活躍する一方で、2007年にはベストドレッサー賞を受賞した。
自らデザインしたフェラーリで飛ばしすぎた奥山被告。
その裁判は、3日に山形地裁で始まり、判決は10日に言い渡される予定。