北朝鮮の「指示」で動いていた…!
ブラジルのブラジリアで、1月8日、ボルソナロ前大統領の支持者およそ3000人が大統領府、国会議事堂、連邦最高裁判所を2時間ほど占拠した騒動が新年早々に世界を揺るがした。
この報道を見ているとこういった暴徒化するデモは韓国でも“他人事ではない”ように思えてくる。
なぜかといえば、文在寅政権の終わり頃から新政権になったいまでも、労組、市民団体の「過激な活動」が目立ち始めているからだ。

1月9日の朝鮮日報の記事『「民主労総・市民団体を使って闘争せよ」…北の指令を受けていた済州のスパイ組織摘発』では、韓国の組織が北朝鮮の指示によって左派市民団体を使うことを指示されていたという報道があった。
こういった北朝鮮から指示を受けたとするスパイ活動の報道は最近増えてきているように感じる。
実際、事件、裁判へと発展するケースが韓国では多い。
「本部組織」がない恐ろしさ
北朝鮮がスパイを作り出す仕組みは、かつては北朝鮮の直接的な指示を大きな「本部」が受けて、支部や下部組織に伝えるというものだった。
それが最近では、小さな各組織が独自で北朝鮮連絡員と接触し指示が出ているケースが多い。
韓国のそうした組織では数百万円単位での活動支援を受けているとされるところもあり、韓国内を混乱に導いているとされているのだから穏やかではないのだ。
本部組織がなく、いつでも単独で動ける組織というのは、逆にどこでスイッチが入り暴徒化するかわからない。だからこそ、恐ろしいと思うのだ。
もともと90年代までは韓国で「同胞(トンポ)」と話せばスパイ容疑で捕まり、一生日本に戻ってこられないと言われていたくらいに、左派に対する監視は徹底していた。
「暴発」するリスク
それが90年代中盤頃から金大中大統領によって左派に対するガードが甘くなり、いまではむしろ左派思想家が国の権力を掌握しているのではないかと錯覚してしまうのが「韓国なのだ」と思えてしまう。
韓国では尹大統領になってから政府は親日路線に動き出しており、元徴用工問題も本気で解決に動いているように見える。しかし、そんな韓国中枢にもいまだに「親北」が根強い勢力はいて、そうした勢力とともに動く団体や組織の勢いはとどまることを知らない。
世界的に見ても、偏った政治勢力が暴徒と化すよう事例は最近増えているように思う。
韓国ではなにがトリガーになって、それらの組織が「暴発」するリスクが高まっていることは言うまでもなく、気をつけてウォッチしていく必要があるだろう。
さらに連載記事『「日本は謝罪せよ」を叫ぶ韓国で、“在日3世”の私が見た「反日正義」と「左派デモ」の“ヤバすぎる末路”』では、そんな韓国での“危ないデモ”の実態についてレポートしよう。