Thursday, March 30, 2023

暴走する無人船を見つけた親子が偶然「熟練の海の男」だったおかげで見事遭難者の救助に成功

Ghost Boat with Garmin GPS Leads Father-Son Duo to Man Overboard https://www.garmin.com/en-US/blog/marine/ghost-boat-with-garmin-gps-leads-father-son-duo-to-man-overboard/ Roanoke father-son duo rescue missing boater 40 miles off North Carolina coast https://www.wsls.com/news/local/2021/07/08/roanoke-father-son-duo-rescue-missing-boater-40-miles-off-north-carolina-coast/ 今回の一件で海難救助に成功したのは、バージニア州ロアノーク出身のアンドリュー・シャーマン氏(当時50歳)とその息子のジャック・シャーマン氏(当時21歳)です。2人は2021年7月に、ノースカロライナ州の沖合37マイル(約60km)の海で釣りを楽しんでいる最中に、ボートが猛スピードで接近してきていることに気づきました。 急いで自分たちの船を動かして衝突を回避した親子が、一体何事かとボートを見ると、ボートの操縦席には誰もいなかったとのこと。小さな頃から500トン級の船の船主だった祖父の手伝いをして育った熟練の釣り人であるアンドリュー氏と、海軍兵学校の現役学生だったジャック氏は、すぐにただ事ではないことを察知して、ボートの追跡を開始しました。 ボートに搭載されていたGarmin製GPS装置を確認した2人は、手分けしてボートと自分たちの船に乗り込み、ボートがたどってきた航路の捜索を開始しました。すると、ジャック氏が波間に長靴を発見します。「もし誰かが海に落ちて立ち泳ぎをしているなら、きっと長靴を脱ぎ捨てたはず」と推測したアンドリュー氏は、ボートの航路からボートの持ち主が海に落ちた場所を推測してその場所まで戻りました。 そして、海の流れから遭難者が流された方向に見当をつけて現場から南下したところ、300~400ヤード(約275~365メートル)先で人が水しぶきを上げているのが見えました。 こうして運よく助けられたサッシャ・シェラー氏は、海に落ちてから救助まで2時間半ほど海を漂っていたとのこと。転落の経緯は単純で、用を足そうと船のへりに立ったところ滑り落ちてボートに置き去りにされてしまったという、ボート乗りであれば誰にでも起きうる事故でした。 ただし、転落時にライフジャケットを着用しておらず、操縦者がボートを離れた際にエンジンを停止させる「キルスイッチ」も装着していなかったことから、シェラー氏は自分の過ちを認めて「私の経験から他の人が学んでくれることを望みます」と語りました。 一方沿岸警備隊は、見事な機転で海難者を発見して命を救ったアンドリュー氏とジャック氏の功績をたたえて、後日式典を開催して2人に表彰を授与しました。

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