金属などで昆虫や蛇を精密に再現した「自在置物」の企画展が鳥取県米子市の市美術館で開かれている。「たまたま金属で出来ている生命」と評されるほど精巧な作品に、訪れる人が目を見張っていた。26日まで(水曜休館)。
江戸末期から明治にかけて甲冑(かっちゅう)職人らによってつくられてきた自在置物の技を継承する、米子市生まれの満田晴穂さんの作品16点が展示されている。家族で来館した米子市の野間田隼一君(9)は「オニヤンマの色や足など、金属でここまで本物そっくりなのがすごい」と驚いていた。
観覧料が必要。問い合わせは米子市美術館(0859・34・2424)へ。(渡辺翔太郎)