栃木県日光市のテーマパーク「日光さる軍団」の村崎太郎代表が6日、公式サイトを更新し、猿への虐待行為だと批判が集まっている猿回し芸人の動画について、「指導以上のこのような突発的な行動が許されるものではない」として謝罪した。また当該芸人と猿を接触させない処置をとったことも報告した。
村崎さんは「反省!」で知られる反省猿、次郎との「太郎次郎」コンビでテレビでも大人気だった人物。2011年の福島第1原発事故後に外国人調教師が帰国したことなどから13年末で閉園した「日光猿軍団」を買い取り、15年に「日光さる軍団」として再オープンさせていた。
【以下、公式サイト全文】
一部SNSで流れている弊社芸人の動画について
昨日より一部SNSにて、弊社の芸人の動画が拡散され、これは虐待ではないか?とお騒がせしております件で、まずは、弊社の芸人のとった行動で多くの方に不快な思いをさせてしまった事につきまして深くお詫び申し上げます。
社内で調査した所、当該芸人のとった行動に関しては、弊社で指導している内容とは大きくかけ離れた行動になっていた事を確認し、現時点で速やかに芸人と猿との接触をさせない処置をとりました。また私自身も本人から事情聴取し、当日、新しい芸に挑戦したが思い通りにならず、感情的になってしまいあの様な行動に至ったということを確認しております。
この事に関しましては、猿と共に生き、共に芸をする関係において、指導以上のこのような突発的な行動が許されるものではないという事を、伝えきれていなかった私の指導不足と痛感し、重ねてお詫び申し上げます。
弊社では、猿のトレーニングに関しては、現段階でも多方面な視点をもって日々検討を続けておりますが、人間よりも小さな動物と向き合う時には、力をもって制するのではなく、自分を猿の立場におき、自分が猿になれと常日頃指導しております。
今後日本の伝統芸能猿まわしを継承していくにあたり、現代のグローバルスタンダードを意識し、猿のトレーニングに留まらず、野生動物であるニホンザルと人間が共存共栄していくという事について、内部だけでなく、外部からのご意見にも耳を傾け、さらに社内浄化システムの確立をしていかなければならないと心から思っております。
今回のことを教訓に、不快な思いをさせるのではなく、心からおさるの芸を楽しんで頂ける努力を一層して参ります。
日光さる軍団代表 村崎太郎