松本潤が小国に生まれながら乱世で奮闘し、江戸幕府を開いた徳川家康の生涯を演じるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・0)の第5回が5日、放送。タイトル通り、瀬名(有村架純)奪還作戦が実行されたが、その結末に視聴者から反響が上がった。
※以下、ネタバレあり。
★「どうする家康」第5回「瀬名奪還作戦」あらすじ
元康(松本潤)は、駿府に捕らえられている瀬名(有村架純)を取り戻そうと決意。家臣たちの反対を押し切り、イカサマ師と呼ばれ嫌われている本多正信(松山ケンイチ)の妙案に望みを託す。
正信は、伊賀忍者の服部一党を使い奪還作戦を立てるが、頭領の服部半蔵(山田孝之)は過去の失敗ですっかり自信を失っていて…という展開だった。
正信はなんとか半蔵を奮い立たせ、一党とともに奪還作戦を実行することに。一党は瀬名の侍女・たね(豊嶋花)へ「瀬名と子どもたちを忍が助けに行く」という内容が書かれた元康のメモを渡すことに成功し、作戦を知った瀬名は父・関口氏純(渡部篤郎)と母・巴(真矢ミキ)を一緒に岡崎へ行こうと説得する。作戦は順調に進んでいるかと思われた。
ところが正信の作戦は今川軍に筒抜け。待ち構えていた今川軍によって服部一党は壊滅状態となってしまう。そして、終盤では母・巴が「私はただお田鶴殿に別れを言いたくて…」とお田鶴(関水渚)へ作戦を漏らしていたことが判明。お田鶴も悪意はなかった様子で、今川氏真(溝端淳平)へ「どうかご寛大なご処分をお願い申し上げます」と懇願するが、氏真は関口家一同を「死罪とする」と言い放つのだった。
物語序盤で正信は「策が漏れては台なしじゃ」と家臣団に作戦の内容を一切伝えなかった。その判断が正しかったかのように描かれた展開から、ツイッター上の視聴者は「「人から信用されない正信の『どこで情報漏洩するかわからない、家臣とて信じたらダメダメ』がピュアに田鶴を信じてた巴に帰ってくるのしんどい」「正信の言う通り、やはり事は漏らしてはならない」「巴に悪意はなく善意で話した 田鶴も悪意はなく善意で動いた すれ違ってしまったなあ」「瀬名が良かれで脱走に両親を巻き込んで、巴が良かれでその情報を田鶴に流して、田鶴が良かれで父親に流したらそれにより瀬名が死罪になるっていう、善意で動いた最悪のピタゴラスイッチ過ぎる」「やはり半蔵の当初の計画通り、瀬名と子ども二人だけだったら成功していた」「今川家中の女性はお嬢様だから、人を信じすぎるんだろうな」などの声が寄せられた。
大河ドラマ通算62作目となる「どうする家康」は、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」や「探偵はBARにいる」シリーズを手がけ、ドラマ「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどでも知られる古沢良太氏が脚本を担当。織田信長、武田信玄らが群雄割拠する乱世に飛び込み、「どうする?」と何度も決断に迫られた家康を、現代に通ずるリーダー像として描く。嵐の松本潤が大河初挑戦で主演を務め、戦国時代の大スターとはほど遠い「ナイーブで頼りないプリンス」を演じる。弱く繊細な若者は、いかにして戦国の世を平定する天下人まで上り詰めたのか。語りは寺島しのぶが担当する。