Thursday, September 21, 2023

青学大の横田俊吾が20年ぶりのマラソン日本学生新記録 原晋監督「よこたっきゅう、全開です!」

◇別府大分毎日マラソン  (5日、大分市高崎山うみたまご前スタート~大分・別府市亀川漁港前折り返し~大分市営陸上競技場ゴール=42・195キロ)

 今年の第99回箱根駅伝(2、3日)で3位だった青学大の横田俊吾(4年)が日本人2位の4位で激走。2時間7分47秒のマラソン日本学生新記録をマークした。「箱根駅伝では良い結果を残せなかったので、後輩たちに『やってやったぞ』という姿を見せたくて意地で走りました」と笑顔で話した。

 イブラヒム・ハッサン(ジブチ)が2時間6分43秒で優勝。市山翼(小森コーポレーション)が2時間7分44秒で日本人トップの3位だった。

 青学大の横田俊吾は、箱根駅伝では4年目にして初出場。3区を走り、区間8位で戦いを終えた後も地道に練習を重ね、今大会に参戦。2003年3月のびわ湖毎日マラソンで中大4年の藤原正和(現中大監督)がマークした2時間8分12秒の日本学生記録を20年ぶりの更新した。同時に、2024年パリ五輪マラソン日本代表選考会(MGC、10月15日・東京)の出場権獲得も獲得。卓球のスマッシュのような大きな腕振りが特徴で陸上ファンの間で「よこたっきゅう」と呼ばれている横田が、別府大分で日本マラソンの新星としてインパクトのある走りを見せた。

 横田は昨年の別府大分毎日マラソンに初挑戦。15キロ過ぎの給水の際に転倒するアクシデントがあったが、2時間12分41秒で16位と奮闘した。「昨年より余裕がありました」と昨年の経験を生かした。

 別府大分毎日マラソンでは日本人選手1~3位は2時間10分以内、同4~6位は2時間9分以内、順位に関係なく2時間8分以内でMGCの出場権を得られる。学生では東洋大の柏優吾(4年)が昨年8月の北海道マラソンで日本人トップの2位となり、MGCの出場権を獲得した。「同じ大学生の柏選手がMGC出場権を持っているので、僕も狙います」と横田は意欲を持ってレースに臨んだ。

 今春の卒業後は実業団のJR東日本に進む。3月に故郷の新潟の大会にゲストランナーとして参加予定だが、真剣勝負のレースでは最後の青学大ユニホームで激走。テレビの解説を務めた原晋監督は「よこたっきゅう、全開です!」と興奮気味に喜びを表した。

 ◆横田 俊吾(よこた・しゅんご)2000年4月22日、新潟・村松町(現五泉市)生まれ。22歳。山王中1年から陸上を始め、3年時に全国大会3000メートル2位。福島・学法石川高に進み、3年連続で全国高校駅伝4区を走り、1年17位、2年4位、3年2位(日本人トップ)。19年に青学大教育人間科学部入学。自己ベストは5000メートル13分46秒81、1万メートル28分24秒78、ハーフマラソン1時間2分36秒。趣味は卓球ではなく野球観戦。178センチ、57キロ。

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