お笑いコンビ「EXIT」の兼近大樹を所属の吉本興業が総動員でバックアップする。
兼近は広域強盗事件の指示役とみられる「ルフィ」こと渡辺優樹容疑者と、過去に窃盗事件で一緒に逮捕されていたことがわかり、渦中の人物となった。事件そのものは10年以上前で、兼近は釈放されている。
それでも渡辺容疑者の凶暴性や日本とフィリピンを股に掛けた国際事件であることが加味され、兼近も無傷では済まなかった。出演予定だったイベントは中止となり、本人もツイッターやユーチューブ生配信で釈明を余儀なくされた。
そんな兼近を守るべく立ち上がったのが、吉本の大物芸人たちだ。ダウンタウンの松本人志は2日にツイッターで「兼近に頑張ってほしいなー」とエール。吉本の事実上の頂点と言われる松本の言葉は非常に大きい。
さらに松本と並ぶ吉本の大物、明石家さんまも4日深夜放送のMBSラジオ「ヤングタウン土曜日」で兼近に言及。
「これを乗り越えて頑張っていかなしゃあないし、自分の与えられた人生やしね」と訴え「『過去は付いてくるもんだ』と、りんたろー。なんかは言ってますけど。過去は自分の歴史なんで、その歴史にあまりとらわれないほうがいいような気がしますね。過去は歴史。その歴史が僕を作り上げてくれてるんでね」とアドバイスした。
その上で「俺の過去もそんなにいいことはない」と言い切り「だから過去と思わずに『俺の歴史』と思って暮らしてください。昨日はろくでもない人間でした、僕もね。今日はいい人間だと思います」とフォローした。
お笑い関係者によると「ほかにも多くの芸人仲間が兼近さん擁護の声を上げています。吉本も全力で守りに行くようです」という。
兼近に逮捕歴があることは周知の事実。そこから更生した矢先の〝流れ弾〟だけに同情の余地は大きい。吉本興業としても、兼近を守ることはある種の〝使命〟と捉えているという。テレビ関係者の話。
「吉本興業は昨年、創業110周年を迎えました。所属芸人は数千人規模。給料面では〝渋チン〟と言われますが、その分、フトコロが深く、ファミリー的な結束が強い。兼近さんのような特殊な環境で生まれ育った人でも引き受ける土壌があります。そのスタンスでやってきたのだから、吉本は今回絶対に見捨てるようなことはしません」
相方のりんたろー。も兼近のために積極的に動いているという。久しぶりに一致団結した吉本のパワーを見ることができそうだ。