ウクライナ軍参謀本部は4日朝の戦況報告で、ロシア軍が昨年2月24日に大規模侵攻を始めて以来、ウクライナで13万590人、3日の1日だけでも720人を失ったと推定される、と発表した。
ロシアはまた、戦車3218台、装甲車両6394台、車両・燃料タンク5081台、大砲システム2220基、多連装ロケットシステム460基、防空システム225基、航空機294機、ヘリ284機、ドローン1956機、ボート18隻などを失ったとしている。
ウクライナで死傷したロシア軍兵士については、米ニューヨーク・タイムズ紙が2日、20万人に近づいている、と米高官らの話として伝えた。わずか11カ月で、20年間続いたアフガニスタン戦争での米国人死傷者数の8倍になるという。
同紙によると、ロシアは東部ドネツク州バフムートをドンバス地方全体を掌握するためのカギと見ており、バフムートやソレダル周辺で死傷者が激増。こうした最前線にロシア軍は訓練が不十分な新兵や元受刑者を送っており、米当局者によると、1日に何百人も死傷者が出ているという。