野球評論家の清水隆行氏が5日、ひなたサンマリンスタジアム宮崎で行われている巨人の春季キャンプで中田翔内野手のフリー打撃に注目した。
清水氏は中田のバッティングについて「非常にコンパクトに。実際バットも短く握ってますし。振るのは大事なんですけど、バランスを保ちながら振りすぎない、大きくなりすぎないというところは意識の中にあるかもしれないですね」と分析。中田は昨季、不振の岡本和に代わりシーズン途中で第91代4番に座るなど、109試合で打率2割6分9厘、24本塁打、68打点と貢献していたが、「昨年良い状態で打席に立っていたときというのは、実際そうだったと思うんですよね。逆に少し調子を落としていたときというのは、バットが遠回りしてといいますかね、バットがカラダから離れてしまってバットが出てこずに、思ったよりも差し込まれてファウルになったりだとか、そういったことが多かったように感じましたから。途中から少しバットを短く持って、本人の中でコンパクトに。強さはもちろん必要なんですけど、大きくなりすぎないようにという意識があったんじゃないかな」と話した。
中田はプロ16年目を迎える今季、日本ハム時代の2015年以来となる全試合出場を目指す。その上で「自己最高の結果を残したい」とキャリアハイを見据える。清水氏は「トップからインパクトまでの軌道がスムーズですよね。良くない時というのは少し大きくなるところがあったと思うんですよね。(動きに)無駄がないですよね」と順調な調整に目を細めた。