元北朝鮮代表の鄭大世氏が、ブライトンで躍動する三笘薫のわずかな動き出しの “遅れ”を指摘した。
ブライトンは現地時間2月4日、プレミアリーグ第22節でボーンマスと対戦。スコアレスで迎えた終了間際の87分に、三笘がヘディングで決勝ゴールを挙げ、1-0の勝利を飾った。
この一戦を生配信した『ABEMA』で解説を務めた鄭大世氏は試合後、ゲームを振り返り分析。取り上げたのは35分のシーンだ。右サイドからのグラウンダーのクロスを三笘がペナルティエリア左で収めると、鋭いフェイントで相手DFをかわし、クロスを供給。得点には繋がらなかったが、決定機を創出した。
三笘のプレーで鄭大世氏が着目したのは、ドリブル突破ではなく、その前の動き出し。味方のクロスに対し、ファーサイドに走り込んだタイミングが「ちょっと遅れている」と指摘した。
「もっと速くスプリントしていたら、もう少し前にいるはず。あと3メートル前にいたら、どうなっていたかというと、そのままシュートを打てていた。もっと簡単にゴールできていたはず。この3メートルの差。コンマ何秒速くスタートするか、しないかが重要なんです。このあとの三笘の突破が良くて、取り上げられないですけどね」
好機が生まれる瞬間をどれだけ早く予測し、動き出すかが重要だと語った鄭大世氏。「三笘に失礼な話ですけどね、レベルの違うところでやっているので」としながらも、「僕はフォワードをやっていたから、なおさら、チャンスだと思っていないところが実はチャンスだったりするんです」と日本屈指のドリブラーにストライカーとしてのアドバイスを送った。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部